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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第1章、お風呂の為に!
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決着、クリムゾン・ホムンクルス

クリムゾン・ホムンクルスの戦いの第2ラウンドが始まった。

こいつは首を落とし、同時に胴体に張り付いているモンスターを落とさないといけない。

俺達の中で首を落とすなんて言う真似が出来るのは俺だけだ。


「一気に行くか!」

「ふごぉぉぉ!!」


クリムゾン・ホムンクルスは俺に向かって攻撃を仕掛けてきた。

動きは鈍いが範囲だけは異常なほどある、ただ、所詮は腐った豚だ。


「おっと」


俺はクリムゾン・ホムンクルスの攻撃を伏せて回避した。

そして、その攻撃は壁に激突、その壁は大きく崩れた。

こいつの通常攻撃は横に大きく振ってきた場合は大体下の方に安置が出来る。

それが大きいモンスターの宿命なんだろう。


「そら!」

「ふごぉぉぉ!!」


俺はその攻撃を回避した直後に、クリムゾン・ホムンクルスの腕を斬った。

こいつの腕は結構太いが、それでも、こいつの首とかの方が太い。

にしても、気持ち悪い汁を斬った場所から垂らしてきて、ほんと気持ち悪い奴だ。


「ふごぉぉぉ!」


俺が身を後ろに引いた直後、クリムゾン・ホムンクルスはもう片方の腕で攻撃を仕掛けてきた。

ただの腐った肉だと思っていたが、腕が落ちた直後にもう一発って!

普通はもう少し痛がるとかするだろうに、腐ってるから神経も腐ってんのか!?


「ちぃ!」


完全に不意を突かれてしまい、どうにも動けそうにない。

ただ、俺は次の攻撃の準備をすることにした。

理由?そんなの簡単だ、この状況で俺が攻撃を食らうことはないからだ。


「そこよ!「パワースナイプ」弾く!」


後方から強烈な弾丸が飛んできて、クリムゾン・ホムンクルスの腕を弾いた。

流石はりえるさんだ。


「ふごぉぉぉ!」


この一撃でクリムゾン・ホムンクルスはひるんだ。

俺は体勢を立て直し、一気にクリムゾン・ホムンクルスに接近した。

両腕を使えなくなった腐った豚じゃあ、この状態で反撃なんて出来ないはずだ!


「ふごぉぉ!」


しかし、クリムゾン・ホムンクルスは足での攻撃に出た。

やっぱ、見た目によらず判断力はすごい奴だ。

ただ、それは想定していた行動でもある。


「いく、よ!ふたり、共「フォース」狙いは、ひ、だりあし」

「はい!「ファイアー」」

「行くぜ!「バインドナイフ」」


明美達が一斉にもう片方の足を攻撃した。


「ふごぉぉ!」


その攻撃を食らったクリムゾン・ホムンクルスは大きくバランスを崩し、尻餅をついた。

これが狙い目だ、こいつは背が高く、首の方に近寄るのは骨が折れる。

だが、バランスを崩し、転けた状態なら、簡単に近寄る事が出来るからな。


「さぁ!ここで沈んでもらう!」


俺はこのチャンスを確実に物にするために、一気に接近した。

大きく尻餅をつき、両腕とも使い物にならない化け物首を落とすのは簡単だ。


「準備OKよ!一気に行きなさい!」

「はい!」


俺はりえるさんのその言葉で一気に飛び上がった。


「落ちろ!「稲妻斬り」」


火炎斬りでも行けただろうが、こいつの特性、炎でのトドメは爆発するってのを聞いたからな。

もしも、火炎斬りで斬って、破裂なんかされたら俺がヤバい。

そして、俺が放った稲妻斬りは、見事にクリムゾン・ホムンクルスの首を落とした。


「そこ!「チャージスナイプ」「クイックショット」」


りえるさんが放った2発の弾丸は胴体に張り付いているモンスターを打ち抜いた。

そのダメージにより、クリムゾン・ホムンクルスは動きを止めた。


「よし!結構便利よね!クイックショット!」


クイックショットはスナイパーのスキルだ。

確か、スキルをぶっ放した直後に瞬時にもう1発をぶっ放す連続技だった筈だ。


「はぁ、ふぅ、もう動かないよな?」

「その、はず・・・」

「もしもこんな状態で動かれたら私は気を失う自信があります」

「だけど、もしもって可能性を考えて、少し待って起きましょう」

「そんな場合があるんっすか?」

「念のためよ」


俺達は、クリムゾン・ホムンクルスから少し距離を置き、観察した。

しかし、りえるさんの心配は杞憂に終わり、クリムゾン・ホムンクルスは姿を消した。

これはこの世界のモンスターの特性で、死亡した場合は消える。

しかし、時間が経過すると復活する、まぁ、元ゲームだし仕方ないか。


「や、やったぁ!!!やりましたよ!」

「そうね、なんだか遅れて喜ぶっていうのはあれだけど」

「でも、嬉しいでしょ?お姉ちゃんも」

「ええ、まあね、全く、ゲームだった頃はここまで強くなかったってのにねぇ」

「じゃあ、この世界になって、やっぱりモンスターが強化されてるって事ですか?」

「えぇ、というより、操作キャラクターとして動かないと行けないからかしらね」


りえるさんの話では、このモンスター、本当は頭、張り付いてる奴は

操作キャラが勝手に壊してくれていたそうだ。


「まぁ、私が裏設定を調べるのが趣味で良かったわ」

「そうなんっすか?」

「えぇ、ほら、普通は人が知らないことを知るって面白いじゃないの」

「あの、そろそろ帰りません?こんな薄気味悪い場所からは速くお別れしたいんですけど」

「そうね、じゃあ、折角だし、ここのダンジョンのお宝を回収して戻りましょうか」

「はい」


俺達はクリムゾン・ホムンクルスの奥にある扉に入ってみた。

そこには今までの気色悪い雰囲気とは違い、かなり明るい雰囲気だった。


「やっぱり宝部屋は明るいわね」

「で、も、落ちてる、物、はお金以外は、おぞましいよ」


落ちてる物は本当に薄気味悪いのが多かった。

手に取りたくない、何かの肉片のような素材がわんさかだ。

その中で一番、まだ綺麗かも?って言う証のような物を俺は2つほど拾った。


「あぁ、それは憤怒の証と深紅の証ね」

「どんな効果なんですか?」

「そうね、愚者の証と殆ど同じよ」

「あぁ、ここの武器を作るときに必要とかですか?」

「えぇ、まぁ、ダンジョンを攻略した証にもなるけどね」

「そうなんですか」


因みにここのモンスターの素材で作れる武器を聞いてみると。

クリムゾンシリーズにレイジシリーズらしい、見た目はクリムゾンシリーズは

杖の場合は先端に眼球がついて、周りを見ているらしい、説明は

狂気の力を凝縮した杖、この装備を持つ物は、時間と共に狂気に飲まれるだろう。

という物らしい、絶対に装備したくないね。


「さて、それじゃあ、さっさと帰りましょうか」

「はい!賛成です!」

「じゃあ、戻るわよ、そこのワープゾーンに入ってね」

「はい!」


ダンジョンの宝物庫には例外なくワープゾーンがある、まぁ、戻るときに大変だからな。

それと、あいつを倒したときに俺達はレベルが20に上がった。

最後に、他の武器の説明文と新しいスキルを紹介する。


最初は新しいスキル。


{修介のスキル}  {勇次のスキル}  {明美のスキル}     {リエのスキル}


{影走り}     {鑑定眼}     {ファイアーメテオ}   {マナチャージ}

{月写し}     {パワーアロウ}  {ホーリーレーザー}   {フォースキャノン}


{りえるのスキル}


{トリプルショット}


次はこのダンジョンのモンスターの素材で作れる武器だ。

少し探ったが、良さそうなのはなかったなぁ。


クリムゾン・ブレイド、紅き血を幾度も吸ってきた恐怖の剣

この剣を持つ物は、自らを斬ってでも、紅い血を欲するという。

効果は攻撃した相手をほぼ確実に大量出血状態にする。


クリムゾン・ナイフ、紅き血をその力に変える悪魔の短刀。

この刃は全ての生き物の命を奪い、吸い続ける。

効果は攻撃した相手を衰弱状態にする。


レイジ・ガン、憤怒の力を一点に凝縮した銃弾

その銃口から放たれるのは怒りの象徴

効果は無く、ただ、恐ろしく威力が高い。


レイジ・アロー、憤怒の力に反応し、驚異的に力が上がる弓

力の源は、怒りの力なのは当然か。

パーティーのHPが低くなればなるほど威力が上がる。


俺はぴんとくるのが無かったし、これは作らない。

まぁ、他の皆はどうかは知らないけど、まぁ、ギルドに戻って聞いてみようか。

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