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ゲームによく似た異世界で最高の幸運を使い最強を目指す  作者: オリオン
第15章、モンスター以外の脅威
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街中の逃走劇

急な襲撃から何とか逃げ出すことが出来たな。

危うくやられる所だった、やっぱり隠れる場所は考えないとな。

さて、今度は何処に隠れるか・・・もう、いっその事街から出た方が良い気がしてきた。

だが、食事のこととかもあるし、出来るだけ街で行動をしたいか。


「今度は何処に行くの!?」

「分からないな、場所とかあまり詳しいわけじゃないし」

「あいつだ! 妖精を連れた男だ! 殺せ!」

「クソ!」


俺は真野を引っ張って、近くの路地に入った。

やっぱり、街にはわんさかいやがるんだな。

それにしても、どうやら癒子が目立っているようだな。


「待ちやがれ!」


俺達に気が付いた男達が、俺と真野が入ってきた路地のルートに入ってきた。

ここまで追いかけてくるのか、まぁ、いい、入ってきてくれたのは好都合だ。


「掛かったな、ここは俺の方が有利だ!{ストーム}」


俺は狭い路地の方に向けて、ストームを放った。

狭い範囲だし、一般の奴も居ない、この状況なら問題ないからな。


「うわぁ!」


その攻撃を回避できる筈も無く、路地の中に入ってきた連中は吹っ飛んだ。

でも、やはり一撃で仕留めることは出来ないんだな。


「このまま逃げるぞ!」

「分かったよ!」


そして、俺達はその路地の中に入っていき、何とか逃げだせた。

やっぱり、街にはシルバーバードの息が掛かった奴がかなり居るんだな。

そうなると、出来るだけ目立たないように動かないとな。


「癒子、出来ればポッケの中に入っていてくれ、頭の上は目立つからな」

「分かった、狭いけど我慢する」

「悪いな」


癒子は俺のポッケの中に入っていった、結構狭そうだが、仕方がないよな。


「よし、このまま街に出るぞ」

「分かった」

「うん」


そして、俺達は路地から出て、目立たないように歩くことにした。

走ると目立つからな。


「ちぃ、例の2人組は何処だ?」

「情報が少なすぎるな、なんで頭に妖精を乗せてるって言う情報しかないんだよ!」


やっぱり街の中で走り回ってる連中は俺達を探している奴か。

それにしても、やっぱり頭に癒子を乗せているのは目立っているよな、当然だけど。


「おい、あの店に入るぞ」

「どうして?」

「上だ、さっき襲ってきた奴が空から探してる」

「・・・本当だ、じゃあ、入ろうか」


俺達は近くの店に入った、そこは運が良いことに食事処だった。

ラーメンか、この世界にも出てきたんだな。


「へい、何をご注文で?」

「醤油ラーメンで頼む」

「私も、と言うからーめんって聞いたことないし」

「へい、10ゴールドです!」

「ほら、10ゴールドだ」

「毎度!」


ラーメン店の店主はゴールドを受け取ると奥の厨房でラーメンを作り始めた。

何か良い匂いがするな、こりゃぁ、楽しみだ。


「へい、ラーメンお待ち!」

「よし、食うか」

「美味しそう!」


俺達は美味しそうなラーメンを食べ始めた。

かなり美味いな、明美のラーメンの方が美味しい気がするけど。

やっぱり、明美のラーメンの味付けの方が、俺に合ってるのかもな。


「美味しそうな匂い」

「ん?」


ラーメンの匂いに釣られ、癒子がポケットから顔を出した。

やっぱり美味しそうな匂いには反応するんだな。


「妖精! じゃあ、こいつだ!」

「げ! マジかよ!」


後ろに座っていた男達に、癒子の姿を見られてしまった!

あぁ! もう! 何でこんなに数が多いかな!


「クソ! 多すぎだろうが!」

「待ちやがれ!」

「むぐぅ! けほけほ」

「真野!」


いきなりの事で、真野が驚いて、咳き込んだ。

ヤバい、真野が捕まっちまう!


「捕まえたぜ! このガキ!」

「けほ! ご飯の時に! 邪魔するなぁ!」

「ぐげぇ!」

「ごふ!」


真野は襲いかかってきた2人の男女の腹に一撃入れ、意識を吹っ飛ばした。

あいつ、容赦ないな。


「さぁ、これで食べられる、修介も食べようよ」

「あ、あぁ・・・分かった」


そして、俺と真野はラーメンを食べた。


「私も食べたい」

「あぁ、じゃあ、1本な」

「おぉ!」


癒子はその小さな口で、ラーメンの麺をすすった。

そして、その1本の麺を食べ、お腹を膨らませた。

やっぱり、体が小さいと食べられないんだな、あまり。


「おいしぃ! お腹いっぱい!」

「1本だけで満足か、まぁ、手のひらサイズだし、仕方ないか」


さて、ラーメンも食い切ったし、そろそろ移動するか。


「親父さん、美味しかったよ」

「お、おう、また来てくれよ」


ラーメン屋の親父さんは少し引きつった笑顔でそう言ってくれた。

まぁ、うん、店内で派手に動いたからな、こんな顔をするだろう。


「じゃあ、先を急ぐぞ!」

「うん!」


そして、俺達は目立たないように街を移動した。

どうにも俺達の顔は思ったより割れていないようだし。

と言っても、今日はあまり派手に動かない方が良いかな、騒ぎを何度も起こしちまったし。

さて、今日はこの街のかなり隅っこの方の宿で休む事にした。


「うーん、普通に宿で休めるんなら、色んな場所を移動することなかったかもね」

「そうだな、まぁ、ここならしばらくの間は大丈夫だろう」

「そうだね、あまり目立つ場所じゃなかったし」

「さて、癒子、出てきて良いぞ」

「ぷはぁ、うーん、苦しかったなぁ、やっぱり広い方がいいや」

「だろうな」


癒子はポケットから出て、色んな場所をウロウロ飛び始めた。

やっぱり、広い方が良いんだな、そりゃあ、当然だろうけどな。

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