第0話 敗戦後の成り立ち
言わずと知れた過去に18禁と自ら指定した地下迷宮の続編がこれです。まあ、前回作品は虐殺という反社会的なことがテーマに進められてしまった内容なので、18禁としましたが、今回のテーマは別物なので、まったく問題なしと思うので、18禁にはしませんでした。まあ、前回の作品を知っていないとわからない部分もあるかと思いますが、いいでしょう。たぶん、問題はないかな?とにかく、読者への警告としては、これは前作の続編であることを言いたいのです。そして、前作とはテーマはまったく別だといいたいのです。
タイトル名:地下迷宮E 著者:MATCC
第0話 敗戦後の成り立ち
西暦800年から1154年は、後に世界下克上時代と呼ばれるものだった。強国同士が互いに衝突しあって、世界大戦を次々と始めていた。このとき、多くの強国が消滅し、少数の超大国が出現し始めていた。全倭共和国もまさにその一つだった。やがて、強力な国家が誕生した。それが、ジョール連邦だった。
ジョール連邦は、その支配階級にいるジョール人によって、建国された。ジョール連邦は、当初は小さな国家だったが、ジョール人至上主義の名のもとに、周辺諸国を次々と連邦に加えていった。その後、連邦の支配体制は変わっていき、次々と各国と戦争を始めた。占領後、すぐに形式上は独立を認めたが、実際はその国のトップを手なづけ、その国の国家予算の三分の一を徴収し、その国の国民に気付かせないように、その国を植民地していた。ジョール連邦自体は、大した国ではないが、その膨大な植民地により、巨大な大国となっていた。
西暦1150年、植民地を広げるジョール連邦と全倭共和国はついに衝突した。両国とも、総力戦で戦争を繰り広げた。火種は、世界中に広がった。
西暦1152年、ジョール連邦による巧みな裏工作により、全倭共和国を世界中から孤立させ、国際連邦がジョール連邦側に参戦を果たす。それにより、大勢は決し、全倭共和国は一気に劣勢となる。
西暦1154年、結果として全倭共和国は圧倒的な軍事力の前に敗戦した。その後、全倭共和国の戦後の巧みな処理により、二年後独立を果たした。しかし、形式上は独立をしていることになっているが、裏では政治家たちをジョール連邦が操っていた。国民は、そんな事なぞ露知らず、今の生活がすべてだと思い込み、その生活の営みを続けていた。
西暦1170年、世界での戦争が沈静化し、世界中で平和が謳歌され、人口が爆発的に増加した。国際連邦は年々の総人口の増加を受けて、秘密裏に「地下迷宮計画」の採択が行われた。
西暦1198年、その年、一人の男が一つの圧倒的な武器を手に入れた。世界に対抗する力を手にし、変える覚悟を決めた。これは、そんな物語である。
解説)繰り返すようで申し訳ありませんが、本作品は、前回の作品「地下迷宮」の続編である。前作でも伏線を張ったように、前作の主人公の国は十年前に革命により分裂しました。その革命が今回のテーマです。
尚、本作品は前回の作品みたく、「18禁」しようにはしない。なぜなら、繰り返して悪いが、前回の作品は虐殺の施設「地下迷宮」という反社会的なのをメインに作った話であるわけだが、本作品は「地下迷宮」という虐殺の施設をメインに描くわけではないからだ。むしろメインに描くつもりなのは、「革命」である。私は、革命というのは必ずしも反社会的とは思わない。なぜなら、今の多くの国で採用している民主主義は専制主義を打倒する革命がなければ、勝ちとれなかったからだろうと思うからである。仮に、民主政治を起こすための革命がなかったらどうであろうか?私は、今も多くの国で専制政治が続いていただろうと思う。そして、今でも民主政治を打ち出すために、革命を起こしている人々はいる。そして、ニュースでもその革命のようなことがあれば当然報道されるだろうし、反社会的だとして糾弾されているところは私は見たことがない。ゆえに、革命は必ずしも反社会的とは言えないと私なりに考えている。そのため、あえて18禁にする必要はないと判断した。よって、前回の作品はその虐殺という反社会的な内容のため、18禁にしたが、本作品は筆者が反社会的ではないと判断したため、18禁にはしなかった。ということをあらかじめ、ご了承願いたい。
尚、本作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、一切関係がありません。予め、ご了承ください。