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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

怪奇!熊を狩る鮭

作者: ymg

あたまおかしい。

ある晴れた秋の昼。俺は遭難していた。

いやぁ全くなんでこんな事に…山登りナメてるとかそんな事無いと思うんだけど…ちょーっと脇道に珍しそうな虹色の虫を見つけて…喉が渇いたところでせせらぎが聞こえて…そしたらその川がすんごい透明でテンション上がっちゃって…気づいたら…


「フハーッハッハッハ!憎き熊よ!貴様は今日で絶滅するのだ!」


なんかやたら声のでかいサーモン頭の半裸に出会って…


ナニコレ?


「そこのニンゲン!貴様は我が覇道を見届けるのだ!」


いや知らんし…そもそもお前鮭だろ


「ただの鮭ではない!我が名は キング・サーモン!全てのサーモンの頂点に君臨するサーモンの(キング)!」


キングサーモンってアラスカとかだろ!こんな日本の片田舎にいる生き物じゃねえぞ!なんなら鮭の名産地とかでもねぇぞ!


「フッ、細かいことを言うなニンゲン!我がいるから鮭がいる!民あっての王なのだ!」


魚頭のくせに統治者としての思考はそこらの人よりまともだな。


「しかし我がキングであるのも今日までだ!今ここで我は偉業を成し、ゴッド・サーモンになるのだ!」


おい、知らん概念を出すな。人類史上発見されてんのはキングまでなんだよ。


「我が初のゴッド・サーモンになるのだ!貴様はその第1発見者となれ!」


やだよめんどくさそうじゃん。そもそも魚頭の変態に関わりたくない。


「むむ、しかし強要はできぬ…だがこの場に貴様以外のニンゲンはおらぬ!不可抗力というヤツだ!」


帰りたい…あっ遭難してるんだった。今までそれどころじゃなくて忘れてたな。どうしよ。


「我がゴッド・サーモンになれば神の力で貴様を家に帰すことも可能であろう!」


くっそ…不愉快ながら俺はこいつを見守ることしか出来ないのか…


「そういうことだ!むむむっ!あっこに見えるは我が怨敵、熊!ここであったが100年目!かくごーっ!」


つーか熊相手に勝てるのか?アイツ人間の体に鮭の頭付けた変態だろ。


「うおお!ローキック!ローキック!必殺!目潰しぃーっ!」


キングを自称する割には戦い方がみみっちぃな。


「ふぅっ!はぁっ!これでっ!!トドメだァーッ!」


お、何か勝てそうな雰囲気だな。心配事は熊がピンピンしてるってことくらいか。


「我が眷属よ!サーモン・スプラーッシュ!」


おお〜、川の中から無数の鮭が飛び出して…あっ食われた!何匹かは食われてるぞ!


「隙ありぃっ!目潰しぃーっ!」


その攻撃方法に2回目はねーだろ。


「はぁ…はぁ…やったか!?」


それフラグなんだよ。お、少しずつ鮭が減っていってる。全部食われた訳じゃなさそうだが…


「熊!討ち取ったりぃーっ!」


え、ホントに倒してるやん。鮭でなんも見えんかったけど。


「フハハハハ!我は偉業を成し遂げた!(ゴッド)・進化!!」


おおー眩い光がサーモンを包んで…


「うおーっ!」


うるせぇなこいつ。


「進化!ゴッド・サーモン!」


おめでとう、なのか?よく分からんな。


「さてニンゲンよ、約束通り家に帰してやろう。その代わりにゴッド・サーモンの存在を世界に知らしめるのだ!」


めんどくせぇなぁ…ってうわっ!眩しっ!またかよ!

うわぁー!






どたーん!と、ベッドから転がり落ちた。全部夢だったみたいだな。まあそりゃそうだ。鮭頭の半裸なんていないし、そもそも俺の趣味は登山じゃない。バリバリのインドア派が秋晴れくらいで山に行くわけないだろ。サーモン…スプラッシュ?みたいな技も意味わかんないしな。そもそも俺は一言も発してないのに会話が成立してるのがおかしかったんだ。

(ピンポーン)「宅急便で〜す!すいませ〜ん!」


はいはいっ今行きますよっと。


「名前合ってます?サインおなしゃっす!」


はいはいっと、


「ありあっす!」(ブロロロロ…)


なんか注文してたかなぁ、まあまあデカイダンボールなんだよな。気のせいか濡れてるし…生臭い…?

ガムテープを剥がし…剥が…剥がれねぇ!切り裂けカッター!開いたな。中身はーっと…魚と、伝票?名前は…


「国産ゴッドサーモン 生食用」


は?

あたまおかしいよやっぱり

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