カノジョ(仮)27
人類が人型兵器で戦争をするようになって半世紀。
人型兵器を重要視しなかった地球側がいまのところ3対7くらいで旗色が悪かった。
とりあえずオーストラリア奪回作戦がはじまった。
地球側合同軍の切り札的なマイクロ核融合炉搭載人型兵器スコルピオンXのパイロット・ナナミ君と実は腹黒ヒロイン・ミナミちゃんも戦いの最中にいた・・・
宇宙巡洋艦アレックスコード内 格納庫 早朝
「ナナミ・パイロット至急ブリッジへ、ナナ」
スコーピオンXのコクピット内、だきあって眠っているナナミとミナミ。裸は毛布で見えない。
「誰か呼んでるみたい」
と、ナナミ。
「あと5分寝かせて」
と、ミナミ。
「あけるぞ」
整備主任が、外側のスイッチで腹部のハッチを開けて、
「いつもそこでヤってるのか!」
「あっ!修理のおじさん」
ミナミが、
「ここのほうが興奮するって、うちのスケベさんが」
「ナナミさん」
12歳の天才副長アメリア・ローゼンバーグが人型兵器の足元に来て、
「おやすみのところ、緊急のお仕事です」
「ナナミー見て見て、こども副長。副長すぐ服着させますから。ナナミー起きるの。もー、おっぱい触らないで」
なんやかんやあって、ブリッジ。
「現在、味方艦、マチュピチュ級空母ギアナが(オーストラリア)大陸北部アラフラ海上、敵潜水艦と交戦中。援護に」
幼女にしか見えないアメリア副長が作戦を説明した。
「ジェットグライダーの試運転で即実戦ですか」
ナナミは、空中換装というのをやりたくなかった。
「ナナミさん、本日から少尉待遇、ということで」
「ナナミー、おめでとう!」
腹黒ヒロイン・ミナミちゃんが
「もっとがんばって‼准将くらいになったら結婚考えてもいいかも」
(おわり)