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転生した鏖殺姫は今日も仲間と共に楽しく暮らします  作者: 骸崎 ミウ
平穏で賑やかな日常
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魔王城の賑やかな騒動〜2

申し訳ありません。



ネタ切れに陥ってしまい、投稿は不定期となります。




「まったく、なんでこうも問題を引き起こすんだ……………」



アリシアは近くの木箱に腰掛けて項垂れている。先程、ルナティアとグラマリーヌとの鬼ごっこをして力尽きたのだ。



体力化け物のグラマリーヌとチート体力のルナティアが相手では文官タイプで運動不足なアリシアでは結果が見えていた。



ちなみにグラマリーヌは新しい大剣で素振りをしていた。その顔には僅かながら緩んでいた。



「あんなに生き生きしている濁流の嬢ちゃん、初めて見たぞ………」



「確かに…………というかそれよりももっと凄い光景が見えてるんだけど」



とセシリアは顔を引き攣らせながらその一角を見て言った。



そこには………。



《この姿ではお初にお目にかかります。王よ》



《む?おぉ、悪魔の王か。息災であったか》



《はい。王もお変わりない様で》



ルナティアに向かって臣下の礼をしているディアボロであった。



「あんなディアボロ、見た事ない。というか何話してるの?わかる?アンダルソン」



『いや、ディアボロとあの龍が話す言語は非常に古く、奈落の者でも古い上位の存在のみが使う物だ』



「そんなに?あの龍、一体何者なの?」



『さてなぁ。かなりの上位種族であるのはわかるが、格が違い過ぎる故に』



「ルナちゃんがどうかしましたか?」



とメアリーとアンダルソンが話している所にリュウエンが入って来た。



「貴女は………」



「私は"嫉妬龍(エンヴィー)"リュウエン・フランメと申します。それであそこにいるのが"暴食龍(グラトニー)"ルナティア・フォルターで私の旦那様なんです」



「……………旦那?」



「そうですよ。まぁ、同性婚は珍しいでしょうけど」



「なんじゃ?我らの話かの?」



と話を終えたルナティアがやってきた。ルナティアは先程の鍛治作業の時と同じ格好をしたままであった。



「あ、ルナちゃん。……もう、服着てよー。恥ずかしいよ?」



「む?あぁ、なるほど。これは失敬したのじゃ」



ルナティアはそう言って、薄手のマントを羽織った。その様子にリュウエンはそのまま近づこうとして、ルナティアは少し距離を取った。



「…………?ルナちゃん、どうしたの?」



「いや、だって我、汗かいたじゃろ?それに煤だらけじゃし、汚いじゃろ?」



「それは私もそうだけど?」



「いや、お前にその、綺麗な状態で触れたいのじゃ。だから、すまぬ」



ルナティアはそう少し顔を赤くして言うと、リュウエンはニンマリとした笑みを浮かべて今にも飛び掛かろうとするポーズを取った。



「りゅ、リュウエン?」



「そんなの今更じゃない。汗くらい夜の運動で沢山浴びたでしょ?それに私、今すっごくルナちゃんの魔力吸いたいんだ〜」



とリュウエンはその(くれない)に輝く瞳をギラギラと輝かせてジリジリとルナティアに近づいた。



「いや待てリュウエン。これだけは譲れん。魔力補充なら後でいくらでもするから少し待っておれ。な?」



ルナティアはリュウエンのその様子に顔を引き攣らせながら離れていった。



妙な硬直が続いていたその時。



「おぉぉぉねぇぇぇぇぇぇぇぇさぁぁぁまッッ!!!」




謎の奇声とともに空から白い何かが降ってきて爆音を上げて地面にめり込んだ。



「今度は何事だ!?」



その衝撃によりガゼフは驚いた様子で叫んだ。



「ふんッ!!ですわッ!!」



積み重なる瓦礫を気合いで吹き飛ばして現れたのは白と黒の巨大な翼を背負ったティアムンクだった。



「お姉様!!久方ぶりの大仕事ゆえに汗をかいておいでまりましょ!さぁ、(わたくし)と裸の付き合いを致しましょう!!」



「テメェと風呂入るくらいなら毒風呂に全身浸かるわ!!」



「あふんっ!!」



顔を赤くしてハァハァと息荒くそう叫ぶティアムンクにルナティアは手投げ斧を投げつけて、ティアムンクの眉間にスコンッといい音を立てて突き刺さった。そして、ティアムンクは非常に気持ち良さそうな声を出して倒れ込んだ。



本来なら死んでいるだろうそれでは彼女は死なない。現に……………。



「ンンンンンッ!いいッ!いいですわお姉様ッ!!やはりお姉様だけですわ!(わたくし)にこの快楽を与えてくださるのはお姉様だけですわぁーー!!」



ヌルンッと気持ち悪い動きで立ち上がったティアムンクはくねくねと身体を揺らして、背中から骨で出来た触手を大量に出していた。



当のルナティアは非常に嫌そうな顔をして少しでも離れようとしている。



「ル〜ナ〜ちゃ〜ん♪」



「オ姉ェ様ァァアアアアアア!!!!」



「ーーーーーーーー」



迫り来る捕食者と変態にルナティアは脇目も振らず脱兎の如く逃げ出し、それを追いかける2人。



嵐の様に過ぎ去った3人に対して、ぽつりとメアリーはアリシアに聞いた。



「お姉ちゃん。あの人達っていつもあぁなの?」



「………………普段は問題ないが、定期的にあぁなる。なに心配するな。城の被害は最小限だからな。はははッ」



メアリーはアリシアの死んだ様な目を見て、なんとも言えない気持ちになった。


少しばかり宣伝を



気休めに新作を書きました。好評であるなら続くかもしれません。



私のマイページから読むことができます。



『血に塗れた銀狐が自身の幸せを見つけるまで』

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