表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/33

1, 誰?

花咲一樹と申します。セカンドバージン作品です。50話程度の10万字ぐらいを予定しています。宜しくお願いします。

 高校二年になってそうそう僕はツイていたと思っていた。

 新しいクラスには生え抜きのいじめっ子はいない。

 まぁ、ボッチ道まっしぐらの僕をいじめる子はいないんだけど、いじめっ子って言うか、やんちゃな子がいるだけで僕は怖い。


 新しい席順も窓際最後尾で隣は空席!

 まさにボッチ生活は薔薇色!


 順風満帆の新学期が始まった。


 昨年同様に僕は誰からも認識されない様に、陰のオーラで授業を受ける。担任の篠原先生は流石に僕を認識しているが、他の子達からは基本スルーされている。

 うんうん、今年もいい感じにボッチが出来そうだよ。


 新学年初日の授業も、気怠るげな半目な(まなこ)で全て乗り切り、特に話をする友達もいない僕は急いで家に帰る。


 今日は何しろ早く家に帰りたかった。


 両親が海外赴任している為、僕はアパートを借りて一人暮らしをしている。セキュリティなんかないアパートだ。


 僕が早く帰る理由は一つ、泥棒が入っていないか心配だったからだ。


 朝、アパートの部屋の鍵を掛けようとしたら壊れてた。大家さんには連絡済みだけど、修理に来るのは夕方になるとの事。


 僕は駆け足でアパートに帰って行った。


 ◆


「だ、大丈夫、大丈夫、大丈夫……」


 ドキドキしながらアパートの部屋のドアをそーっと開ける(ドキドキ)。


 ………………(涙)。


 そーっ閉める。


 えっ?


 僕の部屋に下着姿の女の子がいたよ?


 誰? 泥棒? 何で下着姿?


 そーっとドアをまた開けてみた。


 ………………。


 そーっと閉める(汗)。


 いないよ?


 誰もいなかったよね?


 幽霊?


 そーいう物件?


 一年住んでたけど見た事ないよ?


 勇気を出して僕は部屋に入って行く。玄関で靴を脱ぐ時に気が付いた。見た事ない水色に白いラインのスニーカーがある。


 やっぱり誰かいるよ~(涙)。


 僕の部屋の間取りは入って直ぐにダイニングキッチンがあり、奥に洋室、バルコニーとなっている1DKだ。


 ダイニング迄行ってみたが誰もいない?

 …………。いや、バスルームからシャワーの音が聞こえるよ?


 マジ!


 誰?


 キッチンの隣にあるバスルーム。脱衣場は扉もないオープンで洗濯機置き場と兼用になっている。


 そちらに行くとバスルームからは♪♪~♪♪と鼻歌が聞こえて来るよ?


 脱衣場には綺麗に畳まれた女性物の洋服にぶっブラジャーとパ、パ、パン~フッ~!


 僕は慌ててダイニングに逃げた。


「八雲君?」


 バスルームの人は僕の名前を呼んだ?


「あ、あなたはどちら様?」


「ヒナホです!お帰り八雲君!」


 ヒナホ?


 ………………。


 誰?


 僕には友達はいない。クラスメイトはいるけど友達はいない。

 ボッチ最高!ヒャッホー!って今はそれじゃない。


 そんな僕だから女友達もいるはずがない。


 ヒナホという親も姉弟も兄妹も親戚もいない。あなたは誰なの?


「八雲君、今から出るから……その~、目を閉じててくれるかな?」


「うわ~~~ッ!」


 僕は逃げた!部屋から外に出てドアを閉める。


 警察、警察だ!スマホ、スマホ……無いよ?カバンは 部屋の中だよ(涙)。


「八雲君~♪ もう大丈夫だよ~♪ 入って来ていいよ~♪」


 入っていいの? 僕入って大丈夫なの?


 そーっとドアを開けると玄関には天使が立っていた……(ポッ)。



面白いとか続きが気になると感じて頂けた方

&もう少しお付き合いして頂ける方、ブックマークや評価ポイントお願いします。


感想も頂けると嬉しいです。


宜しくお願いします~(//∇//)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ