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0 前作・前々作の基本設定・主な登場人物・あらすじ

 この作品は、『福引で宇宙旅行が当たったのはいいけど、おかげでヒドイ目にあった』および『国賓待遇で宇宙旅行に招待されたのはいいけど、おかげでヒドイ目にあった』の続編になります。

 前作・前々作の基本設定・主な登場人物・あらすじを、以下にご紹介します。ネタバレを含みますので、前作・前々作をまだ読まれていない方は、どうかそちらを先にお読みいただきますよう、お願いいたします。

 尚、タイトルの「旅行にいった」という言い回しについて、二重表現ではないかとのご意見もあると思いますが、一応、慣用かんようの範囲内ということです。ご了承りょうしょうください。


【上記両作品を通しての基本設定】

 舞台は、二十世紀末に偶然超光速航法が発見されたパラレルワールド。当初は高価過ぎた超光速も、二十一世紀に入って発見されたアルキメデス航法により、庶民しょみんでも宇宙旅行ができるほど安価あんかになった。ただし、アルキメデス航法は水より比重が小さな物質にしか使えず、燃費ねんぴが超が付くほど割高わりだかな旧航法の補助エンジンも併用へいようされている。したがって、水より比重の大きな物の運搬には莫大ばくだいな費用がかかってしまうため、宇宙船本体も乗務員のロボットなども、すべて軽量な特殊プラスチックが使用されていた。旅行者についても、金属などの比重の大きな物の機内持ち込みは、厳しく制限されている。しかし、間もなくこの壁がやぶられ、制限なく宇宙旅行ができるのではないかとうわさされている。


【上記両作品を通しての主な登場人物】

 ・中野伸也……主人公の大学生。高いところとクモが苦手。

 ・モフモフ……ドラード人のツアーガイド。

 ・黒田夫妻……夫は宇宙商社の会長。妻は高名な政経塾の元塾長。

 ・天狗てんぐさま……荒川氏。元惑星開発局職員。黒田夫妻の同級生。

 ・森の精霊……ドラードの先住民オランチュラの集合意識。

 ・小柳元子……惑星連合警察機構、通称つうしょうスターポールの捜査官そうさかん


【福引で宇宙旅行〜のあらすじ】

 商店街の福引で宇宙旅行が当たった貧乏学生の中野は、十泊一日という弾丸ツアーで、森の惑星ドラードに行くことになった。

 ドラード人は立ち上がった巨大なカピバラのような姿をしており、皮膜ひまくを使って空も飛べる。ツアーガイドのモフモフの案内で、巨大な森と豊富な黄金に満ちた惑星ドラードの観光を楽しむ一行の中で、中野だけはトラブルが続く。

 度々たびたび助けてくれた黒田夫妻について行くうち、天狗さまこと荒川氏と出会い、ドラードの秘密を知った。それは、過去の大戦争によって文明を壊滅かいめつさせてしまった、 先住民オランチュラたちの歴史だった。その際、武器として使用された『元素転換機』によって、兵器や軍事施設などが、すべて黄金に変えられたという。そのため、今でもドラードには膨大ぼうだいな量の黄金が眠っている。

 戦争の歴史に終止符しゅうしふを打つため、みずから肉体を改造したオランチュラたちは、ドラードの未来を進化型の齧歯類げっしるいであるマムスター、すなわち、現在のドラード人にゆだね、森の精霊となって身をひそめた。だが、無理な肉体改造によってオランチュラの知能は退化し、『元素転換機』の知識も失われてしまっていた。

 その一方、ドラードにある無尽蔵むじんぞうの黄金をねらう宇宙海賊がツアーの一行にまぎれ込んでいた。あやういところで、海賊の一家を取り押さえたものの、黒田氏も荒川氏も麻痺銃パラライザーで動けなくなってしまう。

 二人にわり、海賊に誘拐ゆうかいされたオランチュラを助けるべく、高所恐怖症の中野が、荒川氏のジェットハングライダーに乗って追いかける……。(以下省略)


【国賓待遇で宇宙旅行〜の主な登場人物】

 ・シャロン……黒田夫妻の孫。天才女子高校生。

 ・メイメイ……モフモフの妹。

 ・チャッピー……一年前、中野に助けられたオランチュラ。

 ・ゴルゴラ星人……爬虫類型の異星人。凶暴きょうぼう

 ・ギメガ星人……昆虫型の異星人。残虐ざんぎゃく

 ・ドクター三角みすみ……宇宙海賊ロビンソン一家の残党ざんとう

 ・プライデーZ……元はドクター三角のロボット、プレミアムフライデー。倫理りんり回路がなおり、味方になった。

 ・グリグリ……守旧派のドラード人長老。

 ・ドッペル……一万年前にドラードを訪れた高度な文明の異星人がつくったAI。


【国賓待遇で宇宙旅行〜のあらすじ】

 ドラードから帰った一年後、中野に招待状が届く。国賓待遇こくひんたいぐうでドラードに招待したいというもので、差出人はモフモフ大統領となっていた。高額な惑星間電話をするより、直接行って事情を確かめようと、中野は宙港に向かう。

 手荷物検査で引っ掛からないよう注意していたが、凶悪犯のゴルゴラ星人に人質にされてしまう。それを助けてくれたのは、スターポールの元子であった。ドラード臨時政府に出向し、大統領特別補佐官として中野の護衛ごえいを担当するという。

 ところが、ドラードから国賓としてまねかれたのは中野だけではなく、もう一人いた。黒田夫妻の孫娘、天才女子高校生のシャロンである。シャロンは何故なぜか中野にだけキツく当たる。

 中野がドラードに着くと、一年前に助けたオランチュラが待っていた。出迎えてくれたメイメイのすすめで、中野はチャッピーと名付けた。

 大統領官邸は、去年までホテルであったグリーンシャトーを改装したもので、グリーンハウスと呼ばれている。だが、待っていたモフモフは、露骨にシャロンの方を大事にする。

 怒った中野をなだめたのは、天狗さまこと、今は大統領顧問となった荒川氏であった。中野は、ドラードの長老会議が分裂したこと、昆虫型異星人のギメガ星人が陰謀いんぼうめぐらせていること、起死回生きしかいせいできるかもしれない巻物まきものがあること、などを聞かされる。

 ところが、黄金の金庫にしまってあった巻物は、キンコロガシを使った何者かによってうばわれてしまう。荒川氏がつくったカラス天狗スーツに身をつつみ、中野は犯人探しに出掛ける。

 犯人は、やはりギメガ星人であった。あやうく毒針で刺されるところを、チャッピーがていして中野をまもった。

 なげく中野のもとに黒田氏が現れ、解毒剤をチャッピーに打つ。奇跡的に助かったチャッピーは、オランチュラの仲間にゆだねられた……。(以下省略)


 それでは、次回より本編スタートです。

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