壺に向かって叫んだら異世界交換してやります
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「あーあ、いつからこんなになってしまったんだろう」
俺は、パソコンでネットサーフィンをしながら考えていた。
″いつからこんなになったのか″
それは、多分中三の夏休み頃からだろう。
中学生最後の大会が終わり、受験生となった俺。受験勉強の毎日に疲れて少しだけ休もう、そう考え漫画カフェにいったのだ。
そしたら俺は二次元というものにはまってしまい、夏休みを無駄にした。
それでも何とか第二志望の高校へ進学すると、そこでもまた漫画カフェに入り浸るようになる。
「このままではいけない」
心ではそう考えていても、結局は何も変わらなかった。
両親にも飽きられ、俺はさらに堕落した日々を過ごすことになる。
そんなある日、漫画カフェに行く途中のリサイクルショップで壺を見つけた。何の変哲もなさそうな壺だが、十円という驚くべき値段を見て買ってしまった。
どうやらその壺は叫んだ声を小さくするようだ。
俺は漫画カフェに行ったあとに試そうと思い、とりあえずバッグに入れといた。
家に帰ってから、壺に向かって叫ぶ内容を考えていた。
先程読んだ主人公がイケメンでハーレム野郎
だった漫画がある。あれは見ていて楽しいものだが現実に戻るとなあ?
よし、決めた。
「あー!あー!このクソッタレな現実に 告ぐ!っ俺は!俺はァ!この俺様はァ! イケメンな上に!ハーレムで!最強の力を持ってて!妹がいて!毎日好きなように暮らせる!主人公みたいなやつになりたい!!!」
あー、楽しい。たまにはこうやって全力で叫んでストレス発散もいいねえ
にしてもこの壺、凄いな。
全く音漏れがなかった。
ん?なんだ、まだ音が反響しているのか?
壺から音が聞こえる。耳を近づけてみる。
「────、──────、──────
だれ──、いる──か?どこ──住人?」
誰かの声だろうか?なんだかボソボソと聞こえる。俺はそのツボに向かって
「どなた様ですかー!?」
叫んでみる。まあ、返事がくるわけ
「俺はルイン・マーカスだ。君は誰なんだ?
てか君凄い願いだねそれ」
ああ、とうとう天からお迎えが……
まあいいや、とりあえず無視するわけにもいかないから。
「おっ、おれは、古河悠二だ。
あ、貴方はなんで、壺から声が聞こええるんですか?」
コミュ障が発動してしまった。
自分でも久しぶりに会話したからテンパっているのが分かる。だってぇ
「そういう君の声もこの壺から声が聞こえてるんだが、驚いたよ。急に壺から声がしたんだから。で、これはなんの悪戯かな?」
「い、いえ、これはイタズラじゃ、ていうかなんで壺で話してるんだ?ん?貴方どこに住んでるんです?」
「俺か?俺はアシャムカ王国のテオトルに住んでいる。」
ア、アムシャカ王国?テオトル?
なんだそれ?聞いたことがない。
やっぱりこれは天からお迎えがきたのか?
にしても変だな。
「君は何処に住んでいるんだ?」
「お、俺は日本に住んでます!」
「ニホン?あの異世界のか?チキュウって星の?」
「へ?異世界?」
俺は驚いた。これ、あれじゃね?
異世界物語てきなやつじゃね?
「そうです、え?まさか貴方は異世界のひとなんですか?すご」
「ああ、多分そんな感じだと思う。
ところで君は、さっきの願いは俺に対してか?イケメンやハーレムという言葉は理解出来んが、最強の力と妹はあるぞ」
ふぁっきゅー
本音が出てしまったが、こいつ、まじかよ。
俺こいつと入れ替わりてえなあ
「俺と入れ替わるか?」
「お願いします」
反射で言葉が出たが俺は次の瞬間、
壺から出た光によって瞼を閉じた。
そのまま目を開ける。
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これにて序章は終わりです。
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