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47話 スパーク

どうもアルフです。


宿に戻り、夕食後、失礼しますとメテーレ達が色気のあるドレスで部屋に入ってくる。3人は顔赤らめて身体を寄せてくる。


その状況の中、俺は冷静に考える。人は何処から来て、どこに行くのか?


人はいつか死ぬ。


前世の生きた社会では多くの人間が学校を卒業して就職し、結婚をして家庭を持ち、定年まで働き、老後はデイケアやナーシングホームへ通いそして死ぬ。勿論、学校を卒業しない人もいるだろう。まともに就職しない人もいるだろう。結婚もしない人もいる。早くに命を落とす人もいるし、無駄に長生きする老害もいる。評価も人生もそれぞれだ。道は無限に枝分かれしている。


テレビやネットの情報の中で自分を見失い愚かな行為に走る人も多いだろう。社会というのは、望んでいても適わない事も多い。しかしながら、異世界だろうが、どこであろうと、ただ1つだけ、望めば信じられるものがあるとるならば、それは自らの信念だ。信じてやまぬ事が一番大切なのだ。



そして、俺が今、信じるもの。

そう……俺の股間にある信念棒だ!


雑念は禁物だ。その信念は疑えば、その価値を失う。かつては遠くにあった届かぬ星に、今、手を伸ばす。しっかりと掴んだ2つの惑星だが、まだ4つ現れる。冗長化されて、アレイ組の6つの惑星が俺にもっと輝けといっている。大丈夫だ!心配ない!既に俺のモノリスの長頭部は内部から溢れるマグマで、モルゲンロート状態だ。それを眺める登山家が言う。まだ世界は広い……そして俺は歌いだす。


この娘、俺がロング・ストロークしたらどんな顔をするんだろう……と。


イッテないですよ?俺をイカしたら大したもんですよ!でも、どうだろうな?イったのかな?まあイったんだろうな。うん。イッてるな。確実に。突然、サンフランシスコから来たキャラハン刑事が俺の脳内の扉をけり破り一言呟く。


考えているな?弾がまだ残ってるかどうか。



だが、心配無用だ。瞬時リロード全弾装填だ。まるで生きているようだと俺の股間のオセロットが声を出す。俺はしっかりとブラケットから下ハンへ手を持ち替えて、一気にペダルを踏み込む。踏み込みすぎた力がスプロケットからずれる様な音と共にあふれ出し、グリスが液状化しスプレーとなる。メテーレ、ビライラ、ミザラの3つのスプレーがオーバーザレインボー!俺の信念棒はジルッとなり、だめだめベイベーと歌いだす。


露出した某ランキングに乗ろうが、コメント欄に冗長と書かれようが、ちちくり苦手だろうが、子供だろうが、俺は気にしない。俺はひたすら学ぶだけだ。それは感謝だ。


吐いて棄てるようにネット上に溢れた小説や言葉に何の意味があるのだろう。あるのは消費されるという事実だけだ。数を打てばあたるという事実と、ヤレばできるという不偏の事実。誰の為でもなく、俺のため。そう俺は独りよがりのストロークを星型エンジンばりの馬力で上げていく。


俺の信念棒はそのままゆっくりと、時代を駆け抜ける。そう人々のHIT-BITだ!16進数で書かれた2つの文字列の集合体が俺に囁く。その夜、俺は念入りに伝説を更新した。


……そして俺は天井を眺めて誓った。


「 明日から、ちゃんとゴーレムと冒険します。すいません 」……と。


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