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39話 敵対はいかんぞ

どうもアルフです。

爛れた毎日を過ごしていると、王宮最高魔導士ネビートの使いが来て、本日の昼食は一緒にいかがですか?と誘われる。丁度、邸宅のメイドや執事の面接立て込んでいるに面倒だなと思いながらも、笑顔で行く事にする。


黒い箱馬車が来て、王宮へ運ばれる。さすがにゴーレム達は乗れないので、腕に収納した。



豪勢な王宮の一角へつくと、奥から黒い生地に白い刺繍が映えるローブを着た老人が手を広げて挨拶をしてくる。彼が王宮最高魔導士ネビートらしい。


「ああ、アルフ魔導士、お会いできて光栄です」


そんな言葉から彼のお世辞が始まり、俺も”はいはい、ええまあ”と会話した後に昼食を共にした。豪華な食事だが、どうも、味が変だ。特に飲み物は粉っぽい。一服盛られてそうな予感がして、口元に拭く振りをして収納袋に全てだした。


ちきしょう、1,920,000ギルもした収納袋が汚れまくりだ。これの中身どうやって洗うんだ?一度全部だしてから洗濯か?自分で洗えるのか?高級品は洗濯も頼むと高いんだぞ?


帰ろうとした後に、地下に工房ありますので、見ていかれませんか?と誘われて俺はホイホイついていく。長い螺旋階段を降りると、雑然と本が並んだ工房に出る。中央には手術台のようなものある。



俺に一服もってここでお医者さんごっこって事はないよな?それはベタすぎるぞ。


まさかな?と思いながらも、一応は膝を突いて、倒れこむ演技をしてみる。なんですか?それとか言われたら、眩暈が……とか誤魔化すぜ。



「ははは!!伝説の魔導士もここまでだ!先程の食事には眠り薬が入れておいた!」


あ、あれ?まじか?仕方ないが、付き合うか。


「ぐぅ……な、なぜですか?王宮最高魔導士ネイビー様」


「ネビートだ!ネビート!!、まぁいい、どうせ死ぬなら教えてやろう」


要は俺を解体して、魔力がなんで伸びたか調べるという。壁を良くみると本棚の上の棚は、瓶が並び、液体に入った気持ち悪いものが沢山並んでいる。


「貴様……!ネビート!!」


「ぐはああ!さあ、もう立っていられなくなる頃だ!」


「いや、そこまで聞けはもういいかな?ゴーレムさん、懲らしめてやんなさい!」


俺はスッと立ってゴーレムを呼び出す。ポージングも慣れたぞ、あ、それ、サイドトライセプスだね。


「ひぃい!なぜだ!貴様!」


1体のゴーレムに首持ち上げられてネビートさん。殺していいのかな?いや、だが王宮最高魔導士って偉いのだろう。これは手を出しちゃだめな人だろう。俺のアップグレードした知識が最適な答えを導き出す。



「王宮最高魔導士ナビート様」


「ぐフッ……ネビートだ」


ゴーレム達に放してと伝えると、彼は床に落ちて、四つん這いなって苦しそう喉を押さえゲフォゲフォ言う。


「私はずっと王宮最高魔導士ネビート様に憧れていました。魔力の秘密が知りたければ、言って頂ければ直ぐに教えたのですよ。残念です」


「な!なに!それは真か!」


「ええ、でも今からネビート様と関係を修復できるか不安ですよ」


「い!いや!大丈夫だ!すまなかった!今からワシとアルフ魔導士は親友じゃ!」


おいおい、どこの世界に殺そうした奴と名前を間違う奴が親友になれる世界があるんだよ。憧れてましたって何故それを信じるのだ、このお爺さんは。


「良かったです!安心しました。では魔力を上げる方法を……あ、この情報はネビート様だけに教える貴重な情報ですので、くれぐれも内密に?」



俺は嘘の情報を教えた。そしてその対価に彼の魔道具をしこたま貰った。教えた情報……それはこの王国で今まで失敗を重ねてきた魔力を上げる術の嘘バージョン。噛みつきモグラの肝臓を天日で干し、イミプロトリンとヒドラメチルゾンの粉を合わせ、ベロデ畑の砂を入れたりしたものを磨り潰したものを月夜の晩に食べると伝える。


その後、俺達は仲良く地上に戻り、仲良さそう王宮を散歩した。彼は行き会う人に、我々は親友だと嬉しそうに大声で自慢していく。彼から転移魔法を研究していた部屋も教えてもらい、王都で未だ研究している人物も紹介して貰った。


それから5日ほど、彼の使いが邸宅に迎えにきて、俺達は毎日、昼食を取りながら、お互いの知識を話し合った……というか俺が教わってばかりだが。


それから2日後、王宮最高魔導士ネビートは亡くなった。号外には禁断の魔力をあげる術行い、自殺したと書かれていた。なむさん。葬式は国を挙げて行われて、俺はそこで、親友として挨拶もした。折角、親友になれたのにザンネンですと。演技は良好だった。


号外には王宮最高魔導士ネビートの意志を継ぐ、伝説の英雄アルフ魔導士とか、年齢を超えて親友となった美談があることないこと書かれていた。世の中は無常ですよ。


どの世界でも欲にかくと有り得ない情報で騙される人いるものです。


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