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32話 古代文明の遺跡へ

翌朝、若干空が黄色く見えるが、ミザラに治癒魔法を存分にかけて貰い遺跡へ向う。騎士団とゴーレム兵、それと街の冒険者、工夫も総動員。遺跡前は物凄い人だかり。領主が、この遺跡はまだ宝がでる!としきりに集まった人へ熱心に演説をしている。


俺は改めて入り口を見て回る。その様子を皆が見守る。入り口に何かプレートもあるのが分かる。何か文字が書いてあるが、まったく読めない。そのままゴーレムと騎士を率いて奥の壁をまで辿りつく。皆に戦闘準備を伝えると、騎士達は剣と盾を構える。壮観だな。


扉であろうところに行き、隙間なく閉まっているこの扉は確かに模様にも見えるだろう。土魔法で取っ手を造れるか挑戦するが上手くいかない。扉の向こう側を意識して地面に手を当てて反対側にゴーレムを作り出す。


俺の意識が向こう側の様子を感じさせる。


このまま奥に広い通路が続いているようだ。そして、壁には照明が埋め込まれていて、それが光っている。何か電力が動いているのか!?そしてここは通路のようだ。元は馬車だっただろう物がいくつもある。自動車のようだが、前世と自動車とも違う。それにハンドルのようなものもない。


ゴーレムを振り返らせず、そのままゴーレムを奥に歩かせてみる。奥に明かりが見える。どんどん歩くと、毛の無い猿のような魔物が槍らしきものをもって近づいてくる。なにかゴーレムに違和感を覚えて、足元を見ると足の甲に杭が刺さっている。踏むと地面から突き出る仕組みのようだ。


これは、罠か?


そのだが泥人形だから問題ない。そのまま強引に足を引きぬいて、奥に進むと猿が槍を掴み俺を囲う。その数は5匹。そのまま無視して進もうと思ったが、刺してくるのでなぎ払う。ひたすら歩く。道は下に下がっている。 


やがて、大きなT字路に出る。


横を見ると、壁にプレートが埋め込まれている。プレートにはこの遺跡らしき地図。右に行くと中心の広場のようだ。俺はそのままゴーレムを歩きつづけさせる。明るいそして大きな広場になっていて、そこは明るく森のようになっていた。洞窟の中に森があるのか。この天井の光はどこからくるのか?天井が光り自然光のように森を照らしている。時より聞こえる鳥の鳴き声。


うっそうと茂った森の中、

猿が俺に気がついたのか?しきりに威嚇してくるが、ゴーレムは広場の中心に歩かせる。


中心には明らかに人工的な黒い板。そして横に埃だらけの操作パネルのようなものがある。これは触っていいものだろうか。触ってとたんに自動爆発しまーす!とか声が聞こえたら怖いぞ。恐る恐る埃を払い触ると光り、タッチパネルのようになって、ボタンが表示される。この広場の操作パネルのようで、触っていると、天井の照明を明るくできたり、暗くできたりできる。この施設の操作パネルか。操作画面も非常に分かりやすい。


ふと横を見ると猿達がおれの回りに土下座状態で集まっている。ウキウキ言っているが無視だ。明かりを最大にして、周りを見渡す。どこかで水の流れる音も聞こえる。そのまま音の方へいくと、階段があり、その沸きから水がでてこの施設の地下にいけるようだが、浸水しているようだ。


その後も広場を見て歩く。祭壇のような場所があり、そこに人間の髑髏のようなものが祭られている。猿もしきりにゴーレムにウキウキ言ってくるがまったく分からない。1匹の猿が俺になにか金属の棒のようなのを差し出してくる。見ると祭壇に穴があり、猿はこの金属の棒を、この穴に差し込めを言っているようだ。


どうしようか。


差し込んだらミサイル発射DEATHとか、自爆装置起動DEATHとか怖い。それに、ゴーレムと距離が離れているせいか、これ以上はゴーレムの操作が怪しい上に、周りに書いてある文字が読めない。ああ、もう面倒だ。


ふと横をみるとロニーグさんが扉の模様をじっくり見ている。


「ロニーグさん、古代文明……というか入り口のプレートもそうですか、だれか読める人いますかね?」

「あ、私が少しは読めますよ。学校は古文科の出ですから」


あるんだ、古文科。


「じゃ、奥にいきますからお付き合い願えますか?」

「え?……ええ、安全なら」


俺は直接、そこに行く事にした。扉の向こうにもう一匹のゴーレムを作り出して、この扉を開ける。横を見るとレバーのようなものがあり、それを引く。ドォンと音がして壁自体が左右に割れて、開いていく。


「おおお!やりましたな!」


後ろに控える領主や職員が歓声を上げる。


「この先には罠が多く仕掛けられています。先に解除してきますので、戻るまで立ち入らないでください」


そう伝えて、騎士団に立ち入りを制限させて俺は先程の道を、ロニーグさんと数名の騎士、ゴーレム達を引き連れて進もうとすると、メテーレ達も一緒に行くと強く言われるので、彼女達と合わせて6人で奥に進む。



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