ごわ お城から抜けた先で出逢ったのは・・・
ついに、新キャラ登場です。
輝夜君のレベルが前話で異常に上がっていたのは、
職業:男の娘と称号:異世界人の補正です。
あと、魔骨王とのレベル差がありすぎたのも原因です。
「うわ~、大きな森だ~」
魔法陣はやはり、転移魔法陣になっていて
出口であっていたようだ
転移先はというと
城門の目の前だった...
「はぁ~、街や村とか人の住む場所の近くに出てほしかった…」
どうやら、そう簡単にはいかないようです。
神様は僕に意地悪だっ!
「でも、森をぬけたら人の住む場所の近くに出れるかな?」
考えても仕方ない…
というわけでぇ
「レッツゴ~!」
森の中へ一歩踏み出した…
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輝夜は森の道であろう部分を突き進む。
途中で遅いくる魔獣たちは
時には、新たに覚えた闇魔法でふっ飛ばし
時には、冥王剣ハデスの試し斬りで薙ぎ払い
時には、宝砲剣チェイサーの速撃ちで倒していった。
「ふぅ~、結構進んだなぁ。
途中で解体の練習とかいろいろしてたら、
また新しいスキルが増えちゃったよ...」
完全解体(new):魔獣(魔物など含む)を倒した際、その魔獣を自動で解体する。
効果:ランクなど関係なく、対象から解体できるもの全てが手に入る。
これも、なかなかすごいよね(汗)
「そ、そんなことより
そろそろ人出会わないかな...」
ん?
なんか、この先から
戦闘音がきこえる。
気になるし...
「よしっ!行ってみよう!」
森を駆け抜け、音がきこえた平野までたどり着くと
そこでは...
「怯むなっ!
我々の力を持ってすれば
この程度、何てことはない!」
「「「おー!!!」」」
鎧を装備ている騎士と思わしき人達が魔獣の大群と戦っている。
発破をかけているのは、騎士団長さんなのかなぁ?
それに混じって、ところどころだけど冒険者かな?
騎士ではなさそうだけど魔獣と戦っている人達もいるみたいだ。
そんなことより...
そこには、僕の目を釘付けにするものがあった...
それは...
「はっ!」
軍人が着るような軍服のような服を着て右手で握った軍刀を振り、魔獣を薙ぎ払っている。
その女性の美しさに見とれていた…
その女性は
背丈が165cm程度で、女性にしては長身。
スタイルはモデルのようにスラリとしているが、ある一部分だけが自己主張を激しくしている。
サラサラとした薄く輝きを放つ茶色い髪を鎖骨のあたりまで伸ばしている。
顔立ちも冷たい眼差しをしているが、とても整っている綺麗な顔。
左大腿部にはホルスターが装着してあり、紫銀に輝く銃が見えている。
手に握る軍刀も、魔獣を斬り血に濡れているが美しい軌跡を描いている。
戦場で軍服を着た麗人
僕は、こんな感想を抱いた
「戦女神...」
僕は無意識に、その女性を目で追いかけていた。
「うわーっ!」
戦場で戦っている誰かの悲鳴で、
意識が戦闘の方に向いた。
はっ!
あの女性に見とれちゃってたっ!
加勢しなきゃ!
「僕も、加勢しますっ!」
僕は宝砲剣チェイサーを構え、
魔法力をこめる。
宝砲剣が夜色の輝きを放ち出す...
「せいやぁ!」
居合い斬りの要領で、一の字を描くように振り抜く!
その一閃で、夜色に輝く斬撃が魔獣たちを蹂躙して
全ての魔獣を殲滅した..
「「「「「なっ!」」」」」
「ふぅ~」
息を吐いて、宝砲剣をアイテムボックスに戻し周りを見渡すと
何故か周りの人達が驚いた表情でこちらを見ていた。
なにっ!?
僕がどうかしたのっ!?
輝夜はわかっていない
見た目、良くて中学生。
はっきり云うと小学生の女の子にしか見えない男の子(笑)が
数百体という魔獣を一人で、一振りで、一撃で
殲滅したことの凄さ、恐ろしさが...
もしかして
僕、何かやらかしちゃったの!?
あれ、ひとりだけ違う反応だ。
あの女性はさっき僕が見とれていた、美人さんだ・・・
輝夜はまた、件の女性に見とれている…
輝夜がいう美人さんは
少し、驚いたような表情をしたあと
表情をいつもの無表情に戻し
輝夜の方へ向かってきた。
そして、輝夜の目の前までくると...
「少し、いいか?」
輝夜に声をかけてきた。
輝夜君が見とれていた、美人さん。
彼女がこの物語のヒロインです。
クーデレ(若干ヤンデレ)にかけたらと思っています。