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旅は続く
次に目覚める世界は、まだ分からない。
剣と魔法の世界かもしれない。
完全な機械文明かもしれない。
あるいは、彼がかつていた現代日本かもしれない。
だが一つだけ、確かなことがある。
彼はもう、問いから逃げない。
死ぬたびに、問い続ける。
「俺は誰だ」
そしていつか、世界の声が最後まで言える日が来る。
「君はちがう――存在だ」
その“ちがい”を、祝福に変えるために。
これはまだ、序章にすぎない。
――佐伯という名を、自分で名乗った男の、
終わらない冒険譚は、ここから本当に始まる。




