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〈07:30〉
「……じゃあそろそろ車戻りましょ」
「うん」
俺と母さんは墓参りを済ませ、霊園のある山を降った。
僕が次にここに来るとしたら……それはもう俺では無くただの骨としてだ。
そうして山を降っている途中、懐かしい人と出会った。
「えっ………達哉くん?」
「……おっ…おお久しぶりー。ランニング?」
「うん、そ」
目の前にいるのは[⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎]、俺の幼馴染だ。
………そして初恋の人。
「そっちはお墓参り?」
「うん、ばぁちゃんの……って言ってもどんな人かよく分かんないんだけどね…ははっ」
「ふーんそーなんだ…」
「……………彼氏とは順調?」
「うん!さいこっちょうーだよ。いやーほんと⬛︎⬛︎を紹介してくれて感謝感激ですー」
「ははっなにより……⬛︎⬛︎も幸せ自慢ばっかしてくるんだよ」
(⬛︎⬜︎)
「じゃっ、あーしは来週大会だから。もう行っちゃうね」
「うん……じゃあ…またな」