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 〈06:00〉


 ピピピピッピピピピッピピピピッピピ…


 目を覚まされた。


 「…………」


 おかしい……俺はあれから目覚ましなんかかけていない。

 ではこの厚かましい音は何故出ているのだろう。


 ピピピピッピピピピッピピピピッピピ…


 「……ん…あぁ」


 そうだそうだそうだった…今日はばぁちゃんの墓参りに行くんだった。

 

 6月30日…ばぁちゃんの命日……。

 

 「達哉ー!起きたー?」


 自室の扉の向こうから母さんが俺に問いかけた。


 「うーん…今起きたとこー」


 「そう、なら早く行っちゃうわよー」


 「はーい」


 俺は寝巻きから学校の制服に着替え部屋を出た。

 

 「じゃ行くわよー」


 母さんは愛車のミニバンを走らせた。

 車内は静かだった。


 「母さん……俺がさー死んでもさー、あんま落ち込まないでよー……」


 「……………」


 「後、墓参りとかしなくてもいいから」


 「……………」


 「……………」


 母さんからの返事は無かった。

 俺は眠気が残ってたのか、また寝た。

 

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