乙女ゲーの悪役令嬢に転生!?破滅ルートが回避できない?!それならこちらにも考えがあります!
「クラリス・ドミニク! 今日、ここで貴様の悪行は白日の下にさらされた! マリアへの嫌がらせの数々決して許されるものではない!」
金髪碧眼、絵に描いたような美形の青年が私を指差しそう叫ぶ。
彼は数舜の溜めの後、高らかにこう続けた。
「その非道な振舞い王妃にふさわしくない! 本日を持って貴様との婚約は破棄する! そして、学園は退学処分!国外追放とする!」
グランドクラブ王国第一王子エドワード・クラブによる断罪。
私は婚約者であったエドワード殿下に、一方的に婚約破棄を宣言された。おまけに学園は退学、国外追放処分と絶体絶命のピンチに陥っている。
きー! くやしい! 結局、国外追放される破滅ルートをどうやっても回避できなかった!
そう。私ことクラリス・ドミニクは日本からの転生者である。
あれは10歳の時だった。突然、前世の記憶が蘇り、この世界が前世で夢中になった乙女ゲームの世界と瓜二つだということに気付いた。
乙女ゲームというのは、女性主人公が男性キャラクター達と恋愛を楽しむゲームだ。
残念なことに私は、ゲーム内で主人公であるマリアを虐め、エンディングで悲惨な末路を迎えるライバル悪役令嬢であったのだ。
その当時、私は公爵家の令嬢として蝶よ花よと甘やかされて育ち、わがまま放題に振る舞っていた。
その日もお付きのメイドに無理難題を吹っ掛け「出来ない、許して欲しい」と謝罪する彼女を叩こうと手を振りかぶり、勢い余って体勢をくずして頭から転んでしまったのだ。
その時、頭を強く打ち突如前世の記憶が蘇った。
私は驚愕した。
ゲーム世界のキャラクターと同様に私は悪役令嬢として好き勝手に振る舞っていたのだから。
このままだと婚約破棄に国外追放の破滅ルートまっしぐらだ。
なぜ、こんなにも私はわがままに振る舞ってきたのだろうか、殿下との婚約を喜んでいた当時の自分を殴ってやりたい。でも、過去を悔やんでも仕方がない。破滅ルート回避のためにやれることをやればいい。幸いまだ時間はあるのだから。
そう思い、これまでの悪行を改め、破滅ロート回避に奔走したものの今日までこの試みは全く上手くいかなかった。
殿下との婚約を事前に破棄できれば!
王立学園にさえ行かなければ!
攻略対象の男性キャラクターや主人公との関係が改善できれば!
躍起になって取り組んでみたものの、どれもこれも上手くいかず、悉く失敗してしまったのだ。
「私には務まらない!」と婚約破棄を匂わせても殿下は「そんなことないよ」と笑うだけで取り合ってくれなかった。両親に相談しても「そんなことはとんでもない!」と逆に凄い剣幕で怒られてしまった。
学園も何とか入学辞退できないかと、女子だけの学院に興味がある、他国に留学したい、などとあれやこれやと両親に希望を告げてみたものの「公爵家の人間が王立学園に行かないなど有り得ない」と取り付く島もなかった。
諦めるわけにはいかない私は学園入学後、攻略対象者やマリアにアプローチを試みたけれど、良い結果は得られなかった。
というのも、私がどんなに好意的にマリアに接しても、マリアは私などに興味がなく全く私の話を聞いてくれない。そのくせ何かあれば、全て私のせいとして悲劇のヒロインを演じ、攻略対象者達にあることないこと吹聴していく。
ゲームをプレイしていた時は気づかなかったがマリアは相当性格が悪い。
攻略対象者達もマリアが絡むと途端に馬鹿になる。どんなとんでもない理屈でもマリアの言うことであれば信じてしまう。
恋は盲目というレベルじゃなく、「本当に頭おかしいんじゃないか?」と疑ってしまうくらいにおかしい。
例えば、マリアが試験で学年一位になり、私に絡まれるイベントを回避しようと、頑張って私が試験で一位になれば、逆に私がカンニングした、マリアの試験妨害をしたと難癖をつけられイベント進行。
マリアの礼儀無視のタメ口や無作法な振舞いに他の令嬢達が爆発し、マリアを糾弾すれば、その場にいなかった私が裏で指示していた首謀者にされてイベント進行。突如、呼び出され、反論は聞いてもらえず、お前に違いない、と証拠もなく殿下に激怒された時の私の無力感は凄かった。
また、マリアと攻略対象者の一人であり将軍の息子であるカイラート・フォンがキスしている場面に殿下が遭遇。「クラリスの陰謀なの」のマリアの一言で何故か彼らは円満解決。私が一人悪役になりイベント進行。
なにそれ!?流石にこの時は意味がわからなかった。
これがゲームの強制力なのだろか。
この世界自体に悪意があるかのうにように、どうしても破滅ルートの進行が止められなかった。何をしても未来が変わらない。私は絶望のどん底にいる気分だった。
ただ、それと同時に一つの思いが沸々と湧き上がってきた。
この王子が王になり、こいつらがこの国を動かすとしたらこの国は終わりだ。
この国の将来は暗い。
そんなわけで、その時、私は方針転換を決意した。
破滅ルートを回避するのではなく真っ向から立ち向かうことにしたのだ。
私がこれだけ努力しても、話をしてもわかりあえないのであれば仕方ない。
そちらがそうくるのであれば、こちらも考えがある。
相手はこの世界の主人公とそのパートナー達。抗うことはできるだろか? 否! 抗うだけだ。
そして時は過ぎ、現在に至る。
◇
「さぁ、どうした! ぐぅの音もでないであろう! 散々マリアを虐めてきたお前にはこれでも生温いくらいだ! まずはマリアに謝れ!!!」
断罪者気どりの殿下の腕に、マリアが儚げな顔で抱き着く。正に私は悲劇のヒロインですとでも言いたげに。
その傍で殿下の取り巻き達が「そうだ!そうだ!」と煽るように騒ぎたてる。
なお、私は、他の攻略対象者達に取り押さえられ身動き一つ取れないでいる。
はぁ、本当にどうしようもできなかった。
いや、弱気になるな。準備は十分にできている。私は意を決して声をあげる。
「身に覚えがありません。虐めや嫌がらせなどどうして私がするのでしょうか。強いてあげれば礼儀作法を弁えない彼女に貴族に対する礼儀を教えてあげたことはあったかと思います。でも、それは彼女のため。貴族の務めではないでしょうか」
「学園ではそのような必要はない! 学園では貴族、平民平等なのだ!」
ふっ、愚かな。話に乗ってきましたね。
「それは建前です。そのように無礼に振る舞っている人間など彼女の他にいないでしょう? 皆そのような建前を踏まえた上で最低限のマナーを弁えているのです」
「くどい! 学園に外のルールを持ち込むな!」
「おかしなことを言いますね! では、何の権限があってあなた方は私を押さえつけているのでしょうか?」
「な、なに!?」
「だって、そうでしょう。その理屈でいうと学園の一生徒でしかないあなた方が私を拘束し裁く権利なんてないはずですが? 貴方はこの国の王子として命令しているのでしょう? 外のルールを持ちこんでいるのは殿下あなたです!」
「な、そ、そんなことはない! 詭弁だ! 俺は生徒会長として学園のために言っているだけだ」
「見苦しい! 生徒会長にそのような権限はありませんよ! 学園のためというなら婚約は関係ないでしょ? まして公爵家の人間を国外追放になどできないでしょう。あなたが地位を利用していないと言うのであれば、私を押さえつけている人達をまず下がらせなさい!」
私の剣幕に殿下がたじろぐ。周りの攻略対象者や取り巻き達も驚いている。これまで殿下達に従順に接していた私がこのような反撃にでるなど思ってもいなかったのだろう。
「くっ、わかった。離してやれ。だがな、解放するわけではない! お前の罪は変わらない! ここでお前の行いについてはっきりさせる!」
拘束が解かれ、私は立ち上がり、続ける。
「私の罪……ですか?」
「そうだ!」
「まだわからないのですか!? 王のように断罪し命令を下す、その発言が自分を王族として扱うことを求めているのと同義なのです! 貴族、平民の別はないと言いつつも自分は王子としての権利を振りかざしているのです! なぜ皆があなたに従っているかわかりますか? あなたが王子だからです! 」
「そんなことはない! 俺はそれが嫌なんだ! 皆は俺の友だ! 皆学友として接してくれる! それにマリアを見ろ! 彼女は俺を王子ではない普通の男として接してくれているんだ」
「何を寝ぼけたことを。マリアが一番あなたを王子として扱っているでしょう。そんなこともわかっていなかったんですか?」
「――な!?」
殿下が心外だとばかりに目を見開き、怒り心頭の表情を浮かべている。余程のことだったのだろう出目金のように口をパクパクさせている。
「あら、その顔を見ると本当にわかってなかったのかしら? 側付きの者達はそんなことも指摘してくれなかったの? 滑稽だわ。有名な話よ。マリアは、あなたの前ではニコニコしているけど、下級貴族や平民のお友達にはニコリともしないのよ。地位の高い人間としか口をきかないの。本当に知らなかったのかしら?」
殿下が信じられないとばかりにマリアを見る。
「そんな!酷い…… クラリス様はなんで、そんなひどいこというんですか?」
マリアがブリッ子全開で悲劇のヒロインを演じて見せる。
「そうだ! マリアはそんな女じゃない!」
「俺に優しかった!」
殿下や攻略対象者達が追随しマリアを肯定する。
彼女は疑惑について肯定も否定もしていないのに、なんなのかしら。
「はぁ… 本当は私の濡れ衣を晴らそうと呼んでいたのですが、ちょうどいい。セバス! 例の彼を」
「はっ、畏まりました」
執事の恰好をした壮年の紳士がこの騒動を見守っていた学生達の間から現れ、一礼した後、一人の地味な男子生徒を連れてくる。
「あなたはマリアとは同じ平民クラスね。お名前を教えてもらえる? それと当初の予定とは変わってしまったけれど彼女があなたに普段どんな態度か教えてもらえるかしら?」
「はい。シュミットと申します。平民クラスです。態度と言われましても……、彼女は僕とは口をきいてはくれません」
「そんな! デタラメだ! クラリスが脅したか、金を渡したのだろう!」
クラリスとシュミットのやりとりにたまらず、殿下が茶々を入れる。
「う、嘘ではありません! お、お金など受け取っていません。僕だけではありませんので、他のクラスメイトにも聞いてください。僕らに対して彼女は同じ態度です。入学当初に話しかけましたが、『私はあなた方とは違うの。話しかけないで』と言われました」
自分の発言を否定されたシュミットが真っ赤な顔で慌てて補足する。相当緊張しているのか声が上ずっている。
「仮に、そうだとしてもマリアがこの女に虐げられていたことは変わらない。シュミットと言ったか? マリアが虐められているところはお前も見ているのだろう?」
形勢が悪いと判断したのか、殿下が話を変える。
「いえ、クラリス様がマリアを虐めているところなど見たことがありません」
「だから、嘘をつくな!!」
「話にならんな。もういい。お前は引っ込め。マリアが虐められたと言っているんだ。真偽は我々で決める」
殿下の後ろに控えていたカイラート・フォンが、痺れを切らし殿下とシュミットの会話に割って入る。
「確かにクラリス様が、マリアのマナー違反を注意されていたことは見たことはあります。ですが、マナー違反を注意するなど当然のことではないでしょうか? 教師や他のご令嬢からもマリアは同様の注意を受けていますよ」
「引っ込めと言ったんだが…。この平民が! 誰に口を聞いているのかわかっているのか?」
話を止めないシュミットにカイラートが掴みかかるように詰めよる。
「うぅうぅ、注意が虐めなど馬鹿げています! 貴族様に目をつけられればもっとひどい仕打ちをされるのが普通なんです! 実際、貴族様に目をつけられて学園を退学になったり、実家の商家が潰されたなんてことも沢山あるんです! ご存知ですよね? それを虐められたなどと言い掛かりも甚だしいです」
「「そうだ」」「「そうだ」」
シュミットの強い言葉に、成り行きを見守っていた生徒達から沢山の同意の声があがる。
良い流れだ。
「あらあら、カイラート様の発言は正に貴族としての権力を笠にきたものではないですか」
私は殿下達の顔を一人一人覗き込むように見ながら続ける。
「これでよく平民と貴族が学園で平等などと言えたものですね。マリアの言うことは本当で、シュミットは虚言ですか。――随分と都合がよいことで。そのような理論が通るとお思いですか? 仮にそう主張されるのであれば、せめて証拠を提示してください。証拠もなくそのような言い掛かりをつけるなど言語道断です!」
私は、この場にいる全員に言い聞かせるように芝居掛かった口調で大きく声をはる。
ふと、シュミットを見る。目が合うと一瞬、彼は悪そうな笑みを浮かべた。恐らく、私以外は気づかなかっただろう
「誤解です。王子。確かに私は平民クラスで浮いていましたが、誤解なんです」
場の雰囲気が変わったことに焦ったのか、マリアが殿下に必死に訴えると、殿下が優しくマリアを抱きしめる。
「あぁ、大丈夫だ。心配するな。俺はマリアを信じる。俺達には真実の愛がある。誰が何と言おうと関係ない。俺がお前を守る。学園など関係なく、クラリスとの婚約は破棄する!クラリスには必ず罪を償わせる!」
理屈が通じない。この状況でも破滅ルートは続くのか。
「真実の愛? あなたの気持ちの問題ですか? 今のどこに私の罪があったのでしょうか? 証拠もなく、人を陥れる。そんな非道がまかり通ると…そんなことがあってたまりますか!」
「なんとでも言うがいい。お前のような女に愛はわからない」
「殿下、あなたには本当に失望しました。王子の教育もできないクラブ王家にも。ご乱心の殿下を諫めることもできない側付きの者もみんなです。不当な暴力を持って私を排除しようとしたエドワード殿下、マリアあなた方の横暴はもはや看過できません。両名に付き従った者も同罪です」
「は? な、なんだと! クラリスおまえは何を言っているのかわかっているのか!? 気でも触れたか? 不敬にもほどがあるぞ!」
「何度も何度も…… 同じことを言わせないでください」
私は殿下に対してまっすぐに指を指す
「身分は関係ないと言いつつも不敬とはなんですか? 平民の女にうつつを抜かし、道理もなく、理不尽を押し通そうとする腐敗した王家に誰が従いましょうか。もはやこれまで。殿下には退場していただきましょう」
「貴様、何を… な、なんだお前ら――」
私がそういうと同時に、一斉に武装した兵士達が雪崩こんでくる。
アッという間に、殿下、マリア、攻略対象者達が捕縛され、取り巻きや殿下に賛同していた貴族の子女も同様に捕えられる。
「は、放せ!俺を誰だと思っている! こ、こんなことをして許されると思うなよ」
「馬鹿な!こんなことが… くっ図ったな! 準備をしていなければこんな簡単に制圧できるものか」
兵士に押さえつけられながらも、殿下とカイラートが私に抗議する。
「見苦しい。あなた方は負けたのです。貴方方の稚拙な計画に私が気づかないとでも思っていたのですか?」
「貴様! お前こそなんだ? 何の権利があってこんなことをしているんだ? 最早、ただでは済まないぞ!!」
「ハハハハハ! おめでたいですね。殿下。学園自治の話はもう終わったのですよ。あなた方の計画は返り討ちにあったのです。『王家派閥が貴族派を潰そうと貴族派首長である公爵家の令嬢を罠に嵌めようとした』計画は失敗したのです」
「ち、違う! お、俺はただマリアを」
「あなたがどう思っていようと、あなたの周りの人間はそう思っていないようですよ。世間もそう受け取ります。貴方の家の方もそう思うでしょう。学園の中、子供の戯れで済む話ではないのです。現にあなたは王族の力を使って私を潰しにきたではないですか」
「そ、そんな」
「ふふふ、相手を殺そうとしたんですから、自分も殺される覚悟…… はないんでしょうね。何でも思い通りになると思っている王子様ですものね。自分がどのような立場、状況に置かれているか理解していない。そんな女のために公爵家を、貴族派を敵に回すなんて馬鹿ね。貴族が好き嫌いで婚約者を選んでいると本当に思っていたのかしら?」
殿下が事の重大さに気付いたのか顔面蒼白になる。
よし。危なかった。彼らを変えることは出来なかったけど、何とかなったわ。
何をしても破滅ルートの回避、進行が止められなかった私は、一つの対策を進めていた。
断罪イベント後に国外追放を阻止するため、クーデターを起こすことを。
殿下がいくら国外追放と叫ぼうと実行できないようにその権力を奪ってしまえばいい。幸いにして公爵家にはそれを狙えるだけの力がある。
殿下やマリア達が断罪イベントに向けて着々と工作をしてくることはわかっていたので、私もそれに備えて色々と根回しを進めていたのだ。
簡潔にまとめると父親である公爵に殿下達の悪巧みを伝え、貴族派をまとめてもらい現王家へのクーデターを決心してもらった。平民の娘に現を抜かす殿下の悪評や公爵家を蔑ろにする振舞いは、貴族派内でも看過できないほど問題視されていたそうだ。幸いマリアと接することがない大人たちはまともだったので話はスムーズだった。
「立場が逆転したようですね。どのような気分ですか? 今頃、王城でも同様にクラブ王家に対して貴族派がクーデターを起こしています。あなた方の愚行が引き金になったのです」
「魔女め! やはり俺の目に狂いはなかった。必ずこの借りは返すぞ!」
捕縛されたまま殿下が私を睨みつける。
「はぁ……、貴族派があなたを生かしておくと思いますか? 後日あなたを旗に反乱を起こされてはかないません。後顧の憂いを絶つため、ここで死んでいただきます」
「な、冗談はやめろ! クラリス! お前は俺に惚れていたではないか! くそ、は、離せ!」
命の危険があることをようやく認識した殿下が拘束を解こうと暴れる。
「さようなら。エドワード様。学園に入学するまでのあなたは聡明で優しく、お慕いしておりました」
私が合図を送ると、殿下の身体に剣が突き刺される。
「グハッ」
「う、嘘でしょ・・・ いやー、殿下!!!」
動かなくなった殿下を見てマリアが泣き叫ぶ。
「こんな嘘よ・・・ 私は上手くやっていたわ。お前が、殿下にまとわりつくお前が死ねばいいのに!!!」
「無様ね。マリア。あなたの経歴も調べさせていただいたわ。巧妙に細工されていたけど、まさかねぇ。まぁ、いいわ。ここで語ることでもない」
私は再度兵士達に合図を送る。
ザシュッ、ザシュッ、ドサッ――、鮮血が舞う。
非情かもしれないが、こうしなければ、屈辱を味わったうえに死んでいたのは、私なのだから後悔はない。
今頃、お父様が王城を制圧しているはず、私も手勢を連れて加勢に向かおう。
FIN