9.合体、スキル確認とお試しで一刀両断
今回区切りが悪かった為、凄く短いです。
☆★☆★☆ステータス☆★☆★☆
名前:レイ
Lv:69
種族:精霊
年齢:0
性別:女
職業:上級精霊
状態:【精霊憑依】化(02:52)
HP:107/107(352/107)
MP:356/356(712/356)
STR:C
VIT:D
INT:B(A)
MID:D(C)
DEX:C(B)
AGI:D(C)
LUK:S
《称号》
【女群集の呪】【真祖妖精族の友】【王の血統】【神狼の兄】【剣豪の弟子】【黄泉還】【母の愛】
《スキル》
・物理系
【剣術Lv.2】
・魔法系
【魔力弾】【浮遊剣】【噴火】【二重噴火】
・強化系
【魔力武装】【二重詠唱】【連撃】
・移動系
【縮地】
・耐性系
【魔法耐性Lv.3】
・生産系
【料理:Lv.1】
・回復系
【回復魔法:Lv.3】【継続回復】
・探知系
【魔力探知】【魔力操作】【魔力遮断】【精霊眼】
・特殊系
【×念話】【血の眷属】
《限定スキル》
・魔法系
【雷魔法Lv.5】【雷弾】【放電】【雷撃】【閃光張手】
・強化系
【充填】【蓄電】【感情爆発】
・耐性系
【魔法耐性Lv.4】【麻痺耐性Lv.5】
・特殊系
【録音】【再生】【二重奏】
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本当にこれはひどい………。
()内のステータスが今の状態のようだ。
新しく『状態』の項目が増えており、【精霊憑依】化となっている。
数値を見るに、3分間ならこの状態になれるのだろう。
HPとMPは恐らく一体化した精霊達の合計だと思う。
スキルも恐らく融合した精霊の物が使えるようになっている。
見た感じ、ラーナとリボルのスキルが全部あるからな。
後に聞いたのだが、微精霊には自我は無く、自分の意志で魔法は使えない。
その為、スキルは持っていないらしい。
それと、この状態だとリボルの『雷電精霊』の優位性が消えるのかと思ったが、【蓄電】は発動しようと思えば発動できるしMPも断然多くて3分では使い切るはずも無いので、むしろステータスが上がった分得しているだろう。
いやーこれはやばいっすね………。
思わず現実逃避気味に上を向いたが、心を晴れやかにしてくれそうな空色は見えず、いつの間にか白い雲に覆われていた。
現実逃避も諦めて、聞きたそうにしていた二人に俺の現在のステータスを説明する。
説明中………。
『てな感じなんだわ』
『流石主様なのです!』
『いやアンタ、ホントに何者よ………』
何となくだが、目をキラキラさせるラーナと、呆れた顔をしながらため息をつきそうなリボルの様子が浮かぶ。
『まぁこうなったものは仕方ないわ!むしろこの能力を生かすべきよッ!』
どうやらリボルは開き直ったらしい。
潔い。
『これだけ戦闘力が上がってるなら、勝てる手段があるかもしれないものね!』
「そうだな」
このステータスだ。ワンチャンある気がしてきた!
状況をいったん整理してみる。
「精霊王なら魔法耐性Lv.5は持っているんだろう?」
『そうね!』
その1:元々魔法は効きにくい仕様。
「それと近接戦闘はどれくらい強かった?」
『正直、動きが見えないとか圧倒的って訳では無かったわよ!でも、魔法を撃っても全く効かないからゴリ押しされた感じねッ!』
その2:近接技術はそれ程では無く、ゴリ押し型。
「それと眷属に下った精霊はどれくらいいるか分かるか?」
『はっきりとは分からないわ!でも、男精霊は全員と言っていいほど眷属になっているわ!女で釣っているらしいわ、ホントに屑ねッ!』
その3:多種多様な精霊の魔法を使う事が出来るようになっている。
その4:男精霊はすべて敵(元から)
その5:やっぱり屑。
「そういや、ミナ姉が保護している他の精霊との連絡は取れないのか?」
『正直無理ね!ミナじゃないとあの空間とつなげる事は出来ないわ!』
その6:保護している他の精霊の援護は不可能。
整理してみた。
「うーん………」
やはり、魔法が通らないのが痛すぎる。
話を聞く限り、近接で負ける気はしない。
だが恐らく近寄らせてはくれないだろう。そして近寄らせないだけの手段はあるだろう。なんせ、ほぼ全ての男精霊分の魔法が使えるのだ。
さて、どうするか………。
「そういや、この状態の最大火力はどれくらいなんだろうな?」
ふと、貫通しないかな?と考える。
元の世界のゲームでも良く考えた事だ。
俺の発想は大体脳筋寄りだったので、高防御力な敵が出る事があっても、どうにかして火力を限界まで上げて貫通を狙うタイプだった。
いやー、高HPだったり高防御の敵を一撃で蹴散らせた時の爽快感は忘れられないね!
『個人』対『集団』戦でも、バフガン積みして範囲技で火力ブッパして消し飛ばすのも大好きよ!
やっぱ無双系は男心をくすぐってくるもんな、しょうがない。
『それはわからないわね………。やってみましょうか!』
そういえばリボルも大概脳筋だったな。
道から外れて遮る物が何も無い所へ出る。
効果時間は後一分を切っていた。
「さて急ぎますか」
リボルの雷魔法を試してみたいが、今回は一番使い慣れてる自分の純粋魔力を使ってみようと思う。
まずは強化スキルを重ねていく。
「【充填】」
初めて【充填】を使ったが、体内に魔力を集中して集まっており、これを引き出す事で普段よりも多くMPを使う事が出来るようだ。
ある種の別タンクの様な物だ。
次に右腕に込める。
「【魔力武装】。おっ?」
発動と即座に、右腕に金色魔力が勝手に集まりだす。
【充填】で既に魔力が集まっていた為か、自分で集めなくても済んだようだ。
魔法の威力ともに展開速度も上がるなら、このスキル相当便利だな………。どうにかして今度覚えよう。
だが普段よりも出力が出ている分、MPの消費が馬鹿にならない。
しかも、【充填】の効果でどんどんMPの使用量が増えていく。
感覚上、相当な勢いでMPが減っている。
急ごうと思う。
腰をしっかりと落とし、両腕を前に構える。
「【二重詠唱】ッ!」
金色魔力を左腕にも纏う。
「うぉッ!?」
膨大な魔力を抑えきれずに、腕が俺の意志とは裏腹に小刻みに震えだした。
今にも、魔力が腕ごと弾け飛びそうになっている。
MIDがBでもこれかよっ!?
やばい、腕が爆発しそうだ!これが【魔力爆発】寸前かッ!
これ以上【充填】で溜める余裕は無い。
突き出した両手の甲を交差させて、二つの魔力の塊の出力先を一つに絞る。
「行くッ」
更に、普通に放てば腕ごと消し飛ばされる予感がするので、出力口を絞って放出を狭めるイメージで行く。
「ぞぉッ!」
魔法名を考えて唱える余裕なんて全く無かった。
勢いで放つ。
放たれた膨大な魔力は、絞られた銃口を我先に抜けようとし、どんどん圧縮していく。
そして手から放たれた時には、元の世界で『レーザー』と呼ばれるものに似た姿になって飛び出す。
否、そんな生易しいものではなく、直径2mはくだらない超極太光線となっていた。
「うわぁッ!?」
それが飛び出す反動は、想像以上だった。
その反動を抑えきれずに、両腕が跳ね上がる。
だが、レーザーは止まらない。
その結果―――
「………………………」
『『………………………』』
俺たちは、かなりの間呆然としていた。
目の前に広がる惨状に。
一直線に伸びる、焼け爛れ黒く変色しながら蒸気を上げる地面。
その先は見えない。
目視出来ないほどに、その黒い直線は伸びていた。
思わず空を仰ぐ。
だが、心を落ち着けるために見上げた空もいつも通りではなかった。
地面の黒い直線をなぞるように、空の雲が割れていた。
その直線状だけ空色の空が覗いていたのだ。
「今更青空が見えても、まったく安心出来ねぇよ………」
思わずそう零してしまった。




