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(新)幼馴染と行く異世界転生~亜人を保護しましょう~  作者: 春風
第1章.精霊編 最強への一歩
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6.雷電、初代精霊王と進化

 今このツンツン精霊は、俺の事を見て『ミナ』と言った。

 つまり、この世界でのミナ姉の知り合いという事になる。


 さて、どう説明したものか………。


 だが、この精霊は俺に考える余裕を与えてくれなかった。



「アタシあれだけ言ったよねェ!?絶対に戻ってくるなってッ!」

「アンタが帰ってくるだけで、どれだけの精霊が危険になると思ってんのよ!」

「それだけの精霊の安全を背負ってんの!わかる!?」

「アンタは大人しく逃げとくだけでよかったのよ!」



 身に覚えのない怒涛の怒りが俺を襲うッ!



「それが何ィ?なんでひょっこりと出てきてんのよッ!?」

「しかもアタシを狙った攻撃に飛び出してきてさッ!?」

「確かに危なかったさ!?助かったよ、アリガトネッ!」



 いつの間にか怒りはお礼にッ!?



「お、おぅ………」

「それで、なんでまたアンタは急に戻ってきたのよ?」


 怒涛のヒートアップを見せていたツンツン精霊は、急に冷静になって俺に問いかけて来る。

 この子テンションのアップダウンが激し過ぎる………。


「正直、理由を言っても信じてもらえないと思うが、聞くか?」

「えぇ、言いなさい」


 唐突な怒りにさらされて、俺もう言い訳考えるの疲れたよ………。



「とりあえず俺、貴方が知ってるミナ姉じゃないんだわ」

「はっ………………?」



 俺のカミングアウトを聞いて、唖然とした表情を見せる。

 ………流石に唐突過ぎたか?


「な、何言ってるのよ?どっからどう見たってミナでしょ………?」

「『見た目(ガワ)』はな。中身が違うんだよ」


 唖然とした表情のまま固まるツンツン精霊。


「だから悪い。貴方が何で怒っているか俺にはわからないんだ」


 そう言って、俺は素直に謝る。


「………ッ!?どういうことよッ!?」


 俺に追っている事が理解できたのか、ツンツン精霊は凄い剣幕で俺に突っ込んできて、俺の胸ぐらを掴む。


 あぁ、ラーナがぁ!?


 そんな事に気付かないで、ツンツン精霊は俺に詰め寄る。


「ガワって事は、中身のミナはどうしたのよ!?」

「俺のせいで死んだ」


 味方になってもらいたい人物だし、正直に全てを話すって決めたんだ。

だけど、バッサリしすぎた気が………。


「ハァッ!?ふざけないでよッ!?そんな奴が何ノコノコとアタシの前に出て来てんの!?」


 案の定、ツンツン精霊は俺に向かって本気でキレる。


「ミナ姉の頼みだから」


 女精霊を守ってくれって。そう頼まれたんだ。


「ミナを死なせた奴が、何ミナの頼みを語ってンのよッ!?」


 俺の言葉に更に激高したツンツン精霊。

 胸ぐらを掴む手から、電撃が俺に流れ込んでくる。


 ラーナを全力の魔力で覆う。

 代わりに、俺は防御する余裕は無い。


「ッ!」


 痛い。痛い。痛い。すごく痛い。


 おそらく、ミナ姉の体だから加減は入っている。

 それでも痛すぎる。

 俺のMIDですらこんなに痛い。


 でも、この痛みは絶対顔には出さない。



「ミナ姉は不注意で死んだ間抜けな俺を助けてくれたんだ」



 俺の考えを伝える為に。



「だから、俺はミナ姉にお礼をしなきゃいけないんだ」



 俺の決意を伝える為に。



「その為には精霊王を倒せば色々解決するんだろ?」



 俺の目標を伝えるために。



「なら、俺が倒す」



「俺が精霊王になって、ミナ姉にまた会うって決めてるんだ」



「だから俺は精霊王の所に行く」



 じっとツンツン女の顔を見る。


 しっかりと目を見る。



「………フンッ!」


 パァンッ!!


「グッ!?」


 俺の胸元を掴んだ手を離すとともに、思いっきりビンタ(帯電)される。


 雷光を残しながら振りぬかれる右手。

 帯電状態のビンタは流石に意識が飛ぶかと………!


 痛みで悶絶しながらも、ツンツン女の顔を再度見る。

 ツンツン女はそっぽを向いていた。


「これはアタシからのアンタに対する怒りの一発よッ!」

「まぁ、怒るに決まってるよな」

「えぇそうよ!だから、それでチャラにするわッ!」


 そう言ってこっちを見る。


「だから、ちゃんと精霊王を倒しなさいッ!」

「おう」


 即答してやる。


「今の俺はレイって言うんだ」


 今更の自己紹介。

 そういえば言ってなかったな。


「アタシはリボルよ!」


 律儀にツンツ……リボルは俺に名前を教えてくれた。


「おう、よろしくなリボル」

「ふんっ!」


 やっぱりすぐにそっぽを向く。




 事情説明をしました。




「ふぅん、人間界でそんな事がねぇ………」


 俺の話を静かに聞いていたリボルは、ふとニヤッとした笑みを見せる。


「ミナが帰ってきたら、胸の事いじってやろうかしら」

「やめとけ、本気で殺される」

「そ、そう………。貴方人間界でミナに何されたのよ………?」


 食い気味で真顔で言う俺に、ビビるリボル。


「てか、さっきからアンタの胸元で光ってるソレは何?」



 胸元?



「ってラーナが!」


 潰されたり、電撃流されたりされたんだった!

 胸元から引っ張り出す。


「あぁ、生きてるか!?」


 ぐで~って掌で伸びるラーナ。



 電撃から守る為に俺の【魔力武装(オーラファイト)】の魔力で守っていたはずなんだが、それがラーナの体に吸い込まれている。



 な、何が起きている!?


 唐突に慌てだした俺を、訝し気に覗くリボル。


「急にどうしたのよ、ってその精霊………」


 ラーナを見て、また驚いた顔をするリボル。

 驚いてばっかだな。


「もしかして、音響精霊………!?」

「ん?知ってるのか?」


 すると呆れた顔をするリボル。


「アンタねぇ………。もしかして正体も知らずにつれて歩いてたの?」

「いや、音響精霊なのは知ってたけど、こいつそんなすごいのか?」


 手元で伸びるラーナをつつきながらの俺の言葉に、リボルは思わずといった感じでため息をつく。


「はぁ………、やっぱ、アンタバカだわ」

「へっ?どういう事だよ?」


 いきなり罵倒してきたリボルに問いかける。

 唐突にバカ扱いされるのは納得いかないぞ。




「音響精霊ってのは初代の精霊王よッ!」




「………………………………へ?」


 せい、れい、おう?


 この掌で伸び切ったラーナが?


「嘘だろ?」





◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





 現在の精霊王は、実力主義だ。


 『個人の持つ戦闘力』でも『周囲を率いるカリスマ性』でもいい。

 先代の精霊王を倒す事が出来れば、精霊王になれる。




 しかし、一番最初の精霊王は強くもなければ、カリスマも無かった。




 『精霊王』という階級ができる前。


 

 『精霊』は、神の生み出した生物の一つで、この世界を整える役目を持っていた。


 そんな中でも、世界の重要度の高い精霊は『特級精霊』という一つ上の精霊として扱われていた。


 特級精霊は全員で十人おり、皆仲が良かった。

 全員が女性だった事もあるし、各々みんなの事が好きな優しい精霊達の集まりだった。


 だが、当時は『特級精霊』こそが精霊の最高位。

 全精霊達の理想だった。



 そんな中の一人『音響精霊』はとても弱かった。



 言葉少なめで不愛想。

 そして戦闘能力も低く、戦いもろくに出来ない。


 ただこの世に『音』を作ったと言われる。

 その凄さだけで、特級精霊になっていた。


 それを周囲の精霊達は良しとしなかった。


「あいつなんかが特級なんておかしい」

「アレより俺の方が相応しい」

「あんなのより他の精霊の方がいい」


 周りからはその七光りの様な境遇が嫌われており、その『特級精霊』という座を奪おうと、色んな精霊から襲われていた。


 この当時から『特級精霊』は10人と決まっており、やめたり死んだりして一枠空くと、次の精霊が選ばれる事は皆が知っていた。

 だから、その座を相応しくないと思う精霊達から攻撃の対象となっていた。



 だが、最初の言った通り『特級精霊』達は皆仲がいい。


 そして全員がこの世に必要な物を生み出した、いわば『格』の違う精霊達だ。




 火を起こした『火炎精霊かえんせいれい



 水を湧かせた『水仙精霊すいせんせいれい



 風を吹かせた『疾風精霊しっぷうせいれい



 大地を固めた『砂陸精霊さりくせいれい



 光を照らした『光華精霊こうかせいれい



 影を落とした『暗影精霊あんえいせいれい



 雷を鳴らした『雷電精霊らいでんせいれい



 真理(世界の理)を定めた『時空精霊じくうせいれい



 法則(世界のルール)を定めた『契約精霊けいやくせいれい




 この中に『音響精霊』を入れた十人が、初期の特級精霊だ。


 『雷電精霊』の方が重要度自体は低いのだが、単体の戦闘力が高すぎて周りでは抑えられなかったので、何もちょっかいは出されていなかった。


 そのしわ寄せが、全て『音響精霊』に行っていたのだ。



 特級精霊達は『音響精霊』の事も大好きだった。



 確かに言葉は少なかったが、仲良くなると人一倍周りの為に頑張る事の出来る優しい性格だったから。

 戦う事は嫌いだったが、その分平和の維持は得意だった。

 

 個性のある9人が仲良くできていた理由の一つに『音響精霊』の存在があった。


 喧嘩しそうになると、互いを落ち着け、仲直りまで説得する。

 自分の特徴である『歌』を生かして、皆を楽しませる。

 


 特級精霊達は皆一緒ではないとうまくいかない事を知っていた。



 だからこそ『音響精霊』の事をどうにかしたかった。





火「本当にどうする。俺はこれ以上あいつが悲しむのはもう嫌だ」



水「ですね~。いつも私達の為に頑張っているし、大事な仲間ですもの~」



風「ウチも同じよっ。あんないい子なのになんで伝わらないのかなっ?」



土「同意」



光「どうしましょうか」



闇「どうしましょうか」



雷「ほら、アンタも何か意見を言いなさいよ!」



時「なら、あの精霊共いっぺん潰しちまうか?」



契「その発想は脳筋だと言わざるを得ません」



雷「流石アンタらしい意見だわ。なんでこんなのが世界の理なんか決めれたのかしら」



時「やかましいわ。そんな事を言うならお前もなんか言ってみろよ」



雷「えっ?」



風「予想通りだねっ」



水「やっぱり何も考えてなかったみたいね~」



火「それでよくこいつに文句を言えたな」



土「お馬鹿」



光「ひどいわね」



闇「ひどいわね」



契「有罪ギルティです」



雷「う、うるさいわよッ!?後、そこのおっきいのは普通に悪口言ってるでしょ!」



土「うん」



雷「ほら見なさい!」



時「いや、話逸らしても無駄だからな?どーするよ?」



雷「そ、それは………。っ!そうよ!こういう時は大体あいつが決める物でしょ!?」



契「私に押し付けないでください」



土「逃げた」



光「逃げましたわね」



闇「逃げましたわね」



雷「うるさいわよッ!」



火「落ち着け………。だが、俺からも頼みたい。どうか、アイツを守る方法を考えてもらえないだろうか」



水「確かにこういう時にはいつもお願いしてるものね~」



風「お願いねっ」



契「皆して言うのですか。仕方がありません。ならば、意見を考案します」



風「はい、どうぞっ」



契「彼女を、私達より上の扱いにして、全ての精霊のトップにする事を提案します」



全「んっ?」





 という経緯から、9人は『音響精霊』を頂点とした国を作り、彼女を一番とした。


 もちろん荒れたし、抗議も起きた。

 それを9人は、全て説得(物理)し同意させた。


 そして皆は『音響精霊』が特級精霊の中でも本当に頭だと判断し、彼女に害を加える者はいなくなった。


 特級精霊全員を敵に回すのは悪手だからだ。



 仲の良い9人が1人の為に起こした役職。



 それが精霊王の始まりだった。





◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





「という訳よ」

「確かに逃げてるな」

「そこはもういいわよッ!」


 リボルから話を聞きそう零した俺に対し、リボルが怒る。


「まぁつまりホントに『音響精霊』が初代よ」

「俺はそれよりも、初代最強格にミナ姉とリボルがいたっていう事実にびっくりだよ」


 この二人が最古の最強精霊なんだな………。


「でも、アタシもこの子が元々カエルの姿だなんて初めて知ったわよ………」


 そう言って、リボルは俺の掌で光りながら伸びるラーナをつつく。

 すると、ちょうど俺の魔力を吸収しきったのか、ラーナを覆っていた光がやむ。


「てか、早く起きなさいよ。アンタが今ので上級精霊に進化したのが分かってるんだからね?」


 え?


「今の光って、そう言う事なの?」

「えぇ。恐らく少し前から上級精霊自体にはなっていた筈よ。ただ、進化したてで存在維持が一杯一杯だったからずっと寝たりしてなかった?」


 確かにラーナは少し前からずっと寝っぱなしだったが、そう言う事だったのか。


「まじか………。ずっとこの姿だったから分からんかった」

「それもおかしい話よね。少しでも人型になれるのなら、なった方が便利なはずよね?」


 そう言って、リボルはラーナを再度つつく。




「………余計な事を」




 急に知らない声が聞こえた。



 いや、聞いた事はあった。

 あの白い空間で。


 つまり―――



 掌を見ると、ラーナの体から魔力が溢れて来ていた。



 そして―――


「うわっ!?」


 ラーナから、魔力が爆発したかのように周囲に飛び散る。

 俺は思わず手を引いてしまう。


 掌に乗っていたラーナが落ち―――



 いや、浮かんでいる。



 そしてカエルの姿に纏うように魔力が渦を巻く。


 渦が収まり、魔力が飛散する。


 そこには―――



「貴様が言わなければ、主様にバレなかったものを」


 飛び散った魔力で鮮やかな黄緑の髪を揺らめかせる美少女が立っていた。



 俺の方に体ごと向ける。


「この姿で会うのは二回目ですね」


 そう言って、ラーナは微笑む。


「改めて自己紹介を」


 片膝をつき、顔を俺に向ける。


「主様の第一の眷属、音響精霊のラーナと申します」


 そして頭を下げる。


「進化した事を隠していた事については謝罪いたします。申し訳ございませんでした」

「別にいいぜ。気にしちゃいないからな」


 俺も腰を落とし、ラーナと顔を合わせる。

 ラーナも顔を上げて俺と目を合わせる。


「眷属になったからには、お前は俺の家族だ」


 あの白い空間でも見た藍色の目が見える。


「家族にだって秘密はある。そうだろ?」


 そう言って笑ってやる。


 一々隠し事程度で目くじら立てるかいな。

 まぁ、裏切りだったり自身の危機とかだったりを隠していたら、確かに本気で怒るがな。 


「寛大なお心遣い、感謝するのです」


 再度、頭を下げる。


「それよりも、名前を教えてくれないか?『ラーナ』って俺が勝手につけた名前だし」

「いえ、私は『ラーナ』です。私はこの名前を気に入っています」

「え、でも―――」

「私は気に入っています」

「分かった分かった。そう言ってくれるのは俺も嬉しいし」


 ちゃんとした名前を聞こうとするも、ラーナは頑なに教えてくれない。


「なんか人化してから固くなったな………」


 俺は立ち上がりながらそう言う。

 別に前みたいにふてぶてしくてもいいのよ?


「いえ、私は主殿の眷属、いわば僕なのです。こちらが当然かと」


 ラーナも立ち上がる。


「………アンタってそんな奴だったけ?」


 そんなラーナを見たリボルが、若干引き気味に言う。


「やはり私は皆の上に立つような精霊では無かっただけの事です。私はずっと誰かの下に付く事に憧れていたのですよ」


 遠い目をするラーナ。

 精霊王の期間に何があったんだよ………。


「そんな中で出会ったのが主様なのですよ!」


 急にリボルの両手を掴む。


「本当に何も出来ない私を保護していただいたのだ。このご恩は私自身で返すべきだと思うのですよ!」


 急にハイテンションになるラーナ。


「ちょ、ちょっとッ!?落ち着きなさいよ!」


 これにはリボルもしどろもどろだ。


「しかも、あのミナが体を預けるほど信頼されているのですよ!?あのミナがですよ!?」

「確かにそれは驚いたわッ!でも、いったん落ち着きなさい!」

「私では全く言う事を聞いてくれなかったあのミナが、命を懸けて助けてくれるほどの忠誠心なのですよ!?」


 ラーナの初対面でいきなり好感度が高かった原因、これか!


「もう私が仕えるのは主様以外には考えられないのです!」

「分かったから落ち着けって言ってんでしょうが!?」


 おっと、リボルがそろそろ本気でキレそうだ。


「まぁ落ち着け、ラーナ」

「ハイ、主様」


 俺の声を聴いたラーナは、即座にリボルの手を払って俺の方を振り向く。


「ア、アンタねぇ………(怒)」


 流石にキレるリボル。

 間に合わなかったか………。


「アンタ覚悟しなさいよッ!」


 両手を帯電モードにしたリボルが、ラーナにつかみかかろうとする。


 すると、ラーナはリボルの足元に右手を向ける。


「『【噴火バーナー】』」

「ちょっ!?」


 ラーナが放った【噴火バーナー】はリボルの一歩手前の足元に着弾し、地面を抉る。


「えっ!?何でアンタが魔法を!?」

「主様が落ち着きなさいと言っているのですよ」


 驚くリボルに対し、ラーナは言い放つ。


 いや、そもそもの原因ラーナだからね………。

 妙な所で、元のふてぶてしさが出ていた。


「アンタ魔法使えなかったンじゃなかったの!?」

「これも主様のお力なのです」


 俺のおかげで戦闘できるようになった事を嬉しそうに語りだすラーナ。


「つまりコイツの眷属になったら強くなれるのね?」

「その通りです」


 すると、ギュンッと、ものすごいスピードでこちらを向くリボル。

 首大丈夫か………?


「アタシもアンタの眷属になるわ!」


 リボルも宣言するように右手を伸ばす。


「おいおい、そんな簡単に決めていいのかよ………?」

「勿論よ。正直、アタシ強くなるのに手詰まり感あったから」


 そして、チラッと俺の顔を見る。


 んっ?


「そ、それにアンタの事はそれなりに信用してるわよ………。ミナやコイツはそう簡単に心を許すような奴らじゃないからね」


 頬を少し赤らめ、そっぽを向きながらそう言う。


 これこそ古き良きお家芸『ツンデレ』ですね、わかります。


 てか、こいつらそんな人当たり強い奴らだったか………?

 ラーナに関しては、やたらチョロかった気が………。


「だ、だから私がいいって言ってンだから眷属にしなさいよ!」


 急に怒り出すリボル。


 これは後期タイプのツンデレですわ。


「ふふっ………」


 現実ではお目にかからないタイプを見て、思わず微笑んでしまった。


「な、何笑ってンのよッ!?こっちは必死にお願いしてるでしょうが!?」


 キレたリボルに胸ぐらを掴まれる。



ビリッ!



「痛っ!」


「キャッ!?」


 リボルと触れた所に電気が走ったような感覚がする。


 これはまさか………!



『リボルの眷属化が可能になりました』



 ですよね、知ってました!

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