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(新)幼馴染と行く異世界転生~亜人を保護しましょう~  作者: 春風
第1章.精霊編 最強への一歩
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5.眷属、新スキルとテンプレ

誤字報告機能初めて来たんですが、これすっごい便利ですね。

「おわっ!?」


 下にいたゴーレムが消え、【二重噴火ツインバーナー】の浮力で浮かんでいたので、止めた瞬間下に落ちる。

 ろくに受け身も取れずに尻から落ちる。


「痛てて………。締まりが悪りぃなぁ………」


 残った数少ない魔力を使い、【軽回復ライトヒール】を掛ける。



 残りMP残量5。



 めちゃくちゃギリギリだった。


 だが、早い段階で決断していなければ、恐らくMPが足りなくてジリ貧になっていただろう。

 あの出力はあの段階じゃないと出せなかった。

 だから、即断した。


 だが、実際の所MPは持たなかった。


 でも、何処からか俺の声が聞こえた瞬間、出力が戻った。

 というより、まるでもう一発放ったような感じだった。


「なぁラーナ?」

「ケロっ?」


 戦いが終わり、再度肩に乗り直したラーナに問う。


「さっきの、ラーナの【再生ロード】だよな?」

「ケロケロ」


 俺の問いに対し、ラーナは首を横に振る。


「えっ、違うのか?」


 あれ、【再生ロード】じゃないのか?

 だが、スキルは前に確認した【録音レコード】と【再生ロード】だったはずだ。


「もしかして、眷属化の際にもらったスキルか?」

「ケロケロッ!」


 もしかしてと思ってラーナに聞くと、そうそう!と何度も頷く。


「スキルはどんな名前だ?」


 すると、ラーナはジェスチャーで俺に伝えようとする。



 リズムに乗りながら右手を振る。



 ラーナは音響精霊。

 音関係のスキルだろう。


 音楽で、あの動作は………?


「指揮者?」

「ケロ、ケロケロ!」


 一度頷いた後、首を振る。

 ジェスチャーは合ってるらしいが、スキル名は違うらしい。



 するとラーナは再度同じジェスチャーをしながら、左手で右手を降る先を示す。



 指揮者が振る先にいるのは………。


「演奏者か?」

「ケロ!」


 正解!と、全力で頷くラーナ。


「だけど、スキルを二重にするようなスキルの名前が演奏者?」

「『二重』『奏』『スキルの名前』」


 ラーナが【再生ロード】を利用して喋る。


「二重奏?デュエットか?」

「ケロケロォ!」


 どうやら大正解だったようで、ラーナが激しく頷く。


 説明を聞き出す。





 全略



 さて、スキルの効果を聞き出しました。



二重奏デュエット

録音レコード】で保存してある音声を再生する。



 これだと【再生ロード】と変わらない。


 だが真骨頂はこれからだ。



その際、『魔法』を唱えている音声を再生すると、周囲の微精霊の力を借りて再生された『魔法』を録音時と同等の状態で使用できる。ただし、一度【二重奏デュエット】で使用されたボイスは【録音レコード】の保存から強制削除される。



 これがラーナが【二重噴火ツインバーナー】を唱えられた理由だ。


 俺がスキルを唱えた音声を【録音レコード】で保存し、それを【二重奏デュエット】を使用して唱えたという事らしい。



 これはなかなかのチートスキルだ。


 つまり、他人の魔法を何でも五個ストックできるという事であり、ストックできる魔法はラーナが好きに選べるのだ。

 更に、あのカエルから【二重噴火ツインバーナー】みたいな技が放たれるのだ。

 初見殺しもいい所だろう。



「はぁ~………。お前のスキル、スゲーなぁ」

「ケロケロォ!」


 俺に褒められて嬉しそうに胸を張るラーナ。


「よし、これからはできる限り強いスキルをストックしてくれ。それを自分を守る為に使ってくれよ」

「ケロケロッ」


 俺がそう伝えると、ラーナは首を左右に振る。


「ケロッ!」


 そして俺を指さす。




『主様と共に、そして、主様の助けになる力を』




 あの謎の空間でラーナらしき人物の言ってた言葉を思い出す。


 つまり俺を助ける為に使いたいと………。


「あぁもう、お前は本当に可愛いなぁ!」

「ケ、ケロォ!?」


 衝動的にラーナを抱きしめ、撫で回す。


「なら、これからもずっと俺と一緒にいろよ。それならラーナも守ってやれるからな」


 そう言って笑ってやる。


「ケ、ケロォ………!」


 心なしかウルウルとした目で俺を見るラーナ。



 この世界に来て、守ると決めたものが増えたと思う。

 俺が、そう思う人を簡単に決めてるからなんだろうなぁ。


 でも、それは全て本心だ。


 この世界では、やっぱりいとも簡単に命が飛ぶ。


 俺がそうだった。

 実感はかなり籠っている。


 そんな中、俺にとって男は初手から敵であるし、俺の思考はこの世界の常識とは違うのだろう。


 だからこそ、俺にとっての味方は貴重だ。

 ましてはみんな良い人なのだ。


 死んでほしくない。


 だからこそ何者よりも強くなる。

 絶対に仲間を死なせはしない。



「よし、行くぞラーナ!」

「ケロ!」


 だからこそ、早く精霊王を倒して人間界に帰ろう。

 シロと母さんが待ってるから。




 夜になった。


 今日は寝ないで走っている。

 あ、ラーナは服の中で寝ています。


 MPが切れかかっていたので睡眠をとりたかったが、急ぎたい思いの方が強かった。


 実際、道を突っ走るだけなので、朝みたいに【噴火バーナー】で開拓しながらの移動はしなくていいので、寝ないで時間回復を頼ることにした。

 今は200くらいまで回復している。

 明らかに回復量も上がっている気がする。



 薄暗い暗い森を、月明かりを頼りに走る。

 すげー転びそうだ。


 スキルで【夜目】とかありそうなんだよなぁ………。

 

 どうにかできないものか。

 こう、サーモグラフィー的なフィーリングで。

 かの【魔力武装オーラファイト】の原型()的なイメージで無いものか。


 目に魔力を集めてみるとか?


 MPには少し余裕が出来てきたので試してみる。


「ッ!?」


 目が、目がぁ!

 ってやりたくなるくらい、目がチカチカする!


 少し堪えてみると、目が慣れてきたのかチカチカしなくなる。

 その状態で見渡す。


「何も変わんねぇな………」


 【魔力探知(サーチ)】を使っていたさっきとまるで変わらない。


 だが………。

 

「んっ?」


 少し先の方が光って見えた。

 確認すると【魔力探知サーチ】も反応している。


 少しスピードを上げ、何が起きていたかを視界にとらえる。


「あれ、は………?」


 普通に戻した目でも、紫の光が見える。


 よく見るとそれは、紫の電気みたいなバリバリを纏った、ツンツンヘアーの金髪の少女が立って構えていた。


 その周りを囲っているのは、3人の男と5匹の狼。



 まさか、異世界定番のあのシチュ、『盗賊に襲われる美少女を発見する』じゃないかっ!?



 まさか精霊界でそのテンプレを見れるとは………。


 で、助けに入って美少女好感度爆上げですね、わかります。



 まぁ、下心が無くても助けには入るつもりだけどね。

 女精霊を助けるのはミナ姉の頼みでもあるし、精霊王打倒の為の戦力はいくらあっても困らないからな。


 そうして俺が、イベントゾーンに突っ込もうとした時、イベントが進んでいた。




「あんたら、まだやるの?いい加減しつこいんだけど」

「へへっ、もちろんさ!『女は全て捕えろ』が精霊王サマの命令だから、なぁッ!」


 そう言って、男Aがツンツン女に突っ込む。

 それと同時に、残りの男二人と、狼五匹全ても駆け出す。


 全方位からの攻撃なのに、ツンツン女に焦る様子は無い。


「はぁ………。多数だからってアタシに勝てないくらいわかんなよ?」


 そう言って、ツンツン女を纏っていたバリバリが消える。

 だがそれは無防備になった訳ではなく、むしろ攻撃の前触れだった。



「【放電スパーク】!」



 ツンツン女が叫んだ瞬間、辺り一面が光で埋め尽くされる。


 それは只の光では無い。

 それ単体で生物を、いともたやすく殺す事のできる自然現象



 『電気』



 それが、ツンツン女から溢れ出ている。


 そして電気達は、空気中より抵抗の少ない、流れやすい場所にめがけて伸びる。



 『体内』へ



「ガァァァッ!」

「あぁぁぁ!」

「ギャンッ!」

「キャウンッ!?」


 人体の皮膚自体は高い抵抗を持つ。

 それに、ただ触れるだけでは電気は流れない。


 だが、足が地面についている。


 それだけで簡単に通電する。


 そして電気は体内を通る際、体内の抵抗では耐えられない強さの電流をもって通る。

 結果として『絶縁破壊』という現象をもって、体内に大ダメージを与える。


 人体で一番抵抗の高い部位は皮膚である。

 なので、感電すると皮膚から破壊されていく。

 だから、感電した人は大体グロイ事になる。


 この傷は、細胞が『壊死』するため、元の世界では自然治癒しない怪我として知られている。



 そして電気は恐ろしく速い。


 雷なんかは有名だろう。

 まさしく『音を置いていった』の代表格だ。


 避けるのなど常人には不可能だ。



 まぁ、長々と語ってしまった。


 結局の所、『電気能力系大体最強』である。


 まぁ、ゴム人間だったら勝てるがな。



 実は俺が語っている間に全てが終わっている。


 ツンツン女を囲んでいた他の精霊たちは、既に消滅している。

 あの【放電スパーク】の力技一つでである。


 あの精霊、絶対上級クラスじゃない。

 確実に特級精霊だ。



 是非仲間に欲しい。

 だが、もし敵対してしまったら、勝つのは相当難しいだろう。

 それでも、味方を増やす為なら、危険も覚悟の上だ。


 俺が再度近寄ろうとしたその時、ツンツン女の背後の方に【魔力探知サーチ】と【夜目】的なスキルの両方が反応する。


 ものすごい勢いで魔力の塊が、ツンツン女に向かって突っ込んでくる。


 あれは注意を促すにしても、回避はもう間に合わないだろう。

 なら、助けて少しでも好感度を上げますか!



 足に魔力を込める。



 イメージは簡単。


 足元を爆発させ、その勢いで前方向に超速移動する。

 速過ぎて急に距離を詰められたかのように錯覚するほどに。


 このスキルも異世界定番だろう。



「【縮地カットイン】!」



 目標はツンツン女の正面、って、爆発の威力が思いのほか、高………!


「うわっちっ!?」


 勢い込め過ぎて、ツンツン女越えちゃって背面に回ってしまった。


「グェ!?」


 あぁ、胸元で寝てたラーナが、慣性の法則に従って俺の胸で潰れてしまった!?


「ッ!?誰よッ!?」


 あぁ、いきなり背面なんか取るから、明らかに俺警戒されてる。


「って、えぇッ!?」


 俺の顔を見て、ツンツン女凄く驚いた顔をする。

 そんな驚くような顔をしてたか、俺?


 まぁそれよりも………。


「自己紹介は後だ!下がってな!」


 丁度いい。

 背面だから、魔力ミサイルとツンツン女の射線に入れた。


 両手を前に。


 初対面は派手に行こう。

 まぁ、ラーナの【二重奏デュエット】のストックとしても使えるから問題は無いだろう。


「【魔力武装オーラファイト】!」


 金色の魔力を両腕に纏う。



 魔力ミサイルが見えてきた。



 MP節約のために、一瞬だけ最大火力で行くぞ!


 魔力を右腕に集中。


「【二重詠唱デュアル】!」


 その魔力を両腕に。



 魔力ミサイルはもう目の前に来ている。



 消し飛ばすッ!


 両の手の甲をクロスする。


「【二重噴火ツインバーナー】ッ!」


 一瞬だけ魔力を込める。



 ドォォンッ!



 爆音が鳴る。


 流石、俺の最大火力。

 何の問題も無くミサイルを消し去る。


 そして目を凝らし、ミサイルが飛んで来た先を見る。


 だが、そこには敵が使ったであろう魔力の残滓しか見る事はできなかった。


 まぁいいだろう。

 ツンツン女を守ったんだ、好感度の足しになっただろう。



 後ろを振り返る。



 ツンツン女と目が合う。


 ………こいつまだ俺の顔を見て驚いてるんだが、いい加減失礼じゃないか?


「何だよ?俺の顔になんかついてるか?」


 いっそのこと聞いてみる。


 すると、ツンツン女は怒りの表情に変わる。



「な、なんでここにミナがいるのよ!?来るなって何度も言ったでしょうがッ!」



 すごい剣幕で怒鳴るツンツン女。


 って、え?

 ミナ?


 もしかして、ミナ姉の関係者か?

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