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プロローグ

 初投稿なのでいたらぬ点が多いと思いますがよろしくお願いします。

 


「ひろき、あぶない」




ドン


 なんだ!大きな音がした。

 


 急に誰かに背中を押されて飛ばされた 。振りかえると目の前には一台のトラックが止まっていた、なにが起きたのか分からなかった。


 もしかして!

 

 遠くの方に母さん横倒れていた


 







「かっ、母さん」



 目が覚めた

 


「ゆ、夢か」


 


 いつぶりだろう最後に見たのは確か・・・・あれ?いつだっけ・・・・まぁいっか


母さんは3年前俺をかばって交通事故で亡くなった。そのせいで当時は毎日のようにこの夢を見た、そのたびに泣きそうになった。しかし泣かなかった。


 葬式の時もそうだ、ちょうど一か月前に帰っていた父の龍司りゅうじも、兄のまもるも、妹の恵美めぐみも、幼馴みの隼人はやと楓歌ふうかも、みんな泣いていた、しかし俺は泣かずにただ茫然と母の写真を見つめることしか、できなかった。 


 葬式が終わったあとに、守兄に、『お前のせいで母さんが死んだのになんでそんな平気な顔でいられる』と言われた。悔しかった、泣きかった、それでも、我慢した、それは母との最初で最後の約束だったからだ。


 


 三年前のことだ


 母はおれをかばって、交通事故にあった。


 事故が起きてからすぐに救急車が呼ばれた、その車内で今にも泣きそうな俺に、母は言った。


「ひろくん、母さんは大丈夫だからそんな顔しないの」

 

「でも、ぼくのせいで・・・」  


 しかし、母は笑っていた 


「気にしなくてもいいんだよ、母さんはひろくんを守れたことがうれしいんだから、だからそんな悲しい顔しないの」


「でも、でも・・・」


 さすがに、当時、小6だった俺にもわかった。助からない。

 

 あとで聞いたことだが『あの時、母の意識があるだけでも奇跡だ』と医師に言われた。


「ひろくんがそんな顔してるとお母さんまで悲しくなっちゃうわよ。、ほら笑って。」


 その言葉に俺は無理やり笑った、しかし、その瞬間に笑顔と一緒に、涙が出た。


「もぅ、ひろくんは甘えん坊さんだからこの先心配だな、ほら泣かない。」


 お母さんの手が、俺の頬を流れる涙を拭いた。温かった。


「どうせ死ぬのが2、3カ月は早まっただけなんだから」


「何の事?」


 あの時の母の言葉の意味が、当時小学生の俺には、理解できなかった。


「あっいや、何でもないよ、ねぇ、ひろくん、今から言うこと守れる」

 

「なぁに?」


 今思うと、母さんをもわかっていたもかもしれない、これが最後だと。


 母は俺の手を握りいった。


 「う〜んとね、じゃあねぇ、どんな悲しいことがあっても絶対に泣いてはいけない、男の子なんだから、ふうちゃんやはやとくんが見たら笑われちゃうよ」


 「うん」


 「それと誰にでも、やさしく、困っている人がいたら助けてあげてね、それと自分を愛する人を守りなさい、自分を大切にしてくれる人を信じなさい、本当の自分を見失うことなく、自分が信じる道を生きなさい、それが母さんの幸せだから、わっかたね?」


 「うん、守る、絶対に・・・」

 

 「約束なんだからね・・・、それと恵美のこと守ってあげてね、頼んだよ、お兄ちゃんなんだから・・・」


 その後、母さんはずっと天井を見つめ、一言も喋らずにいた。おれは病院に着くまでずっと母さんの手を握り続けた。その手を離すとどこか遠くにいってしまいそうな気がしたからだ、泣かずにずっと握りしめっていた・・・

 

 それが母親と交わした最後の会話だった。


 母が死んでもう3年、いまだにあの時の温もりが手に残っている。つい最近のことのようだ。

 

 中学を卒業した夜に、父から母についての話を聞いた。


 母さんには、言わないでほしいと言われていたが、中学を卒業して、今年から高校生になるお前ならもう大丈夫だろうっと言い、話してくれた。

 

 母はガンだった、見つかった時にはもう手遅れで、入院し、治療をすれば、すこしは長く生きれたようだが、そのためには、ずっと入院生活が続くだろうと医師に言われた。


 でも子供好きだった母は、入院することを断わり、残り少ない人生を自分の愛する子どもたちと生きることを選んだ。『だから最後におまえを守れて幸せだったろう』と父は言った。

 

 今を思うと、父はいつも海外を飛び回りとても忙しそうにしていて、年に一、二回ぐらいしか帰ってこない人で、もし帰ってきても、いつも三日もしない内に出かけてしまう人だった。


 そんな父が、事故の一カ月前に帰ってきて、どこにも行かずにずっと家にいたのは、母と最後の時間を過ごすためだったかもしれない。

 

 それを知り、俺はもうどうすればいいのかわからなくなった、泣くに泣けない、約束だから、その限られた時間を俺が駄目にしてしまったのだ・・・。

 


 そんなことを考えると、ふっと声をかけられ、現実に戻された。


「お兄さん?」


ドアのほう振り向くと妹の坂城 恵美さかじょうめぐみいた。


「恵美、おはよう。」


「おはよう。」


「なんでおれの部屋に居るんだ?」

 

「起こしにきたの。今日、楓歌先輩たちと約束があるって昨日言ってたからさすがにそろそろ起きたほうがいいと思って来たの。起きてたなら早く準備したら? んっ大丈夫、顔色悪いよ?」


 心配そうな顔でこちらの様子をうかがっている。


「大丈夫、大丈夫、またあの夢を見ただけだよ」


「また見たんだ、たしか前見たのは、中学の卒業式の日だよね。」


「そうだっけ、よくそんなのおぼえてるなぁ。」


「うん、お兄ちゃんの事なら何でもわかるよ。たとえば、小学5年の時に初恋、あいてはなんと・・・」  

 

「わぁぁ、わぁ、言うな、わかったから。」


「へぇへぇ、ごめんね」


 と舌を出して、笑う、それをかわいいと不覚にも思ってしまう、言っておくが俺はシスコンではない、よく周りにに言われるが誤解しないでくれ。

 

「そういえば・・・ 」


 何か続けて話かけていたが少し考え事をしていた。母さんとの約束、俺はこいつをどんなことがあろうと守り抜く絶対に・・・

 

「お〜い、聞いてますか。ねぇってば」


 ふっと、現実に戻るとホント目と鼻の先に、妹の顔あった、いつの間にか俺の横に座っていた、つい考え事をしていて気がつかなかった


「わぁ〜〜、顔が近い離れろ」


「いいじゃん、兄妹なんだから」


「よくない」


 少し離れてから

 

「ねぇ、私の聞いてた?」 

   

「あっすまん、聞いてなかった。」


「も〜う、そろそろを準備した方がいいんじゃない。今日、約束があるって言ってたじゃない。」


「あっ、そっか、もうそんな時間か」


 そう言いつつ時計を見たその瞬間、愕然とした。ただいま12時を少し回ったろ頃だった、確か約束は11時、完璧な遅刻である


「恵美、11時に出かけるから起こしてくれって頼んだろ」

 

「え〜、聞いてないよだって昨日帰ったら明日出かけるって言ってすぐ自分の部屋に入っていたじゃない」


たしかにそうだったような気がする。


 ふっと携帯を見ると着信履歴が90件近くある、誰からすぐに予想がついた、美月 楓歌みつきふうかだ、最初は5分置きにかかってきていた電話も徐々に間隔が短くなり、最後には一分間に10件、どうやったらこんなにできるのかと思いつつ、メールが来ていたので開いてみると一言


                   “処刑”


と書かれっていた、恐怖を感じた、殺される・・・どうしよう


「う〜ん、寝よう、3時になったら起こしてくれ」


俺は現実逃避するため、寝ることにした。


「いいの?約束あるんでしょ、行かなくて?」


「いいんだよ、お前は兄に死にに行けっていうのか?」


「本当にいいの?」

 

「いいの、いいの」

 

 と言いつつ少し心配になり携帯をもう一度見て見るとメールが一通タイミングよくきた。


「怒られてもしらないよ」


妹よ『怒られても知らないよ』って、もう今から行こうが行かまい怒られるとはもう確定してるじゃないか!


「いいんだよ、隼人はまだしも楓歌はバカだから明日になったら忘れてるよ。」


と言ったあとすぐ後悔した背後に凄い殺気がかんじられる。そして開いたメールには“いま、家の前に着いたから勝手にあがるよ”と書かれている。


「死んだな」


幼なじみの神崎 隼人かんざきはやとの声がした。


「弘樹く〜〜〜ん、誰がバカだって?」


 母さんごめん約束守れそうもないや、俺は心の中で泣いた。


ーチビタのどたばた井戸会議−


チ:どうもチビタです、えっぼくのこと知らない……それは残念、知らない人は、お話読んでください。いつかぼくの正体が解る日が来るでしょう。皆さん読んでくださり、まことにありがとうございます。作者曰く、『最低でも、一週間に一回は投稿する』と申しておりますのでぜひ見に来てください。でもここだけの話、作者さんメンドぐさがりやなので、投稿しないかも・・・・


 

 ドスドゴドン



弘:はははぁ、チビタのやつ何言ってるんだか、冗談ですよ、メンドぐさがりやではないので、見に来てください!!!

チ:ううぅ

弘:お前バケツの刑な

チ:何ですか!?それ?

弘:のちの楽しみだ。それじゃあ皆さんこれからもよろしく   ^^ノシ


チ:・・・・・



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