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クレッシェンド〜浮遊大陸の記憶〜  作者: ふゆいちご
第2章
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3章2 アルメリア植物園

 

 いらっしゃいませ。植物園は大好きなのですが、あまり色々な場所に行ったことがないのでサラッと流します(笑)



 転移陣専用ステーションだという建物はパステルカラーでとんがり屋根のメルヘンな可愛い建物だった。どこの乙女の趣味やねん。それとも目立つようになのかな?


 入口には警備員がいて、駅の改札みたいな魔道具に魔力を流さないと入れないようになっている。

 魔力って運賃代わりにも使われるんだ。中央では何も考えず転移陣使ってたけど、料金払ってるみたいな物?でも転移陣に必要な量ならタダみたいな物だよね?必要量以上取られてたらそれが料金といえるのか?


 中に入るといくつか入口があり表札みたいな物がある。行き先の地区別になっているらしい。

 壁には地図がありどの部屋のどの転移陣に乗ればいいか確認する様になっている。

 目的の部屋に入るといくつかの転移陣があり既に使用されたのか微かに残光があるものもあった。ここの転移陣は一度に10人までOKだそうだ。

 てことは、もっと大人数も運べる転移陣もあるってこと?すごい!

 

「皆さんのチケットは私が一緒なら必要ありません。」

「どういうことですか?」

「初めて行く場所には案内人を雇うかその場所行のチケットを別途購入しなければならないんですが、私は殆どの場所に行ったことがあるのでチケットは必要ありません。魔力さえ流せば大丈夫です。因みに魔力が足りなかったり、少ない人は販売機で魔石を購入します」

「バーディさん、色々手配して下さってありがとうございます。助かります」


 ジュノさんここへ来るまでチケットの手配色々大変だったもんね。

 全員が魔法陣に乗ったのを確認したバーディさんが行先らしい言葉を呟く。

 魔力を取られるのがわかる。スーッと体が引っ張られる感じがしてグニャリと景色が歪む。転移っていまだに慣れない。


 着いたのは植物園近くの転移陣。ここはこの大陸内の観光客もよく来る場所なので近くに転移陣が設置されたそうだ。


「今日は隣の町で祭りがあるそうで観光客はそちらにいってしまったようで空いてます。ラッキーでしたね」


 バーディさん(トリスタさん)が言うと偶然な気がしないなあ。

 ジュノさんとバーディさんが皆の入園料を払い中へ入る。そこは魔力じゃないのね。

 外から見てもかなり広そう。中に入ると職員らしき人が待っていた。


「ようこそいらっしゃいました。当植物園の学芸員ポルチニと申します。本日皆様のご案内をさせて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します」

「こちらこそ宜しくお願いします。お手を煩わせて申し訳ない。感謝します」


 さすがクリス様、王族っぽいオーラ出してる·····実際王族だけど。



 大陸のそれぞれの地域の植物のコーナーや、下の大地の植物のコーナーがある。知ってる花に似てるのや知らない物、色々あって面白い。

 アルクくんやラクシエルさんは余り興味ないみたいだ。フィン様とクリス様は楽しそうだ。

 なんとモンスター系の植物も育てていた。檻に入ってたりガラスで仕切られてたり、動物園か!


「思ったより充実してるな」

「ええ、知らない植物が沢山あって楽しかったです」


 フィン様とクリス様にも満足して頂けたようです。ということで出口方面に向かう。

 ここはニーロカの草原エリア。 あ、いた。 


「ヒナ、どうかした?」

「ジュノさん妖精がいた。それと何か小さな生き物がいる」


 中央では、警備隊の中以外では妖精は余り見かけなかった。ここトウキクでも見かけていなかった。妖精も人の多い街中は苦手なんだろうか?

 ここは緑が多いからいるのかな?


「妖精は植物の多い所好きだしね。後、ここには契約聖獣がいるそうだよ」

「キーン以外の契約聖獣は初めて!どこにいるかな」


周りをキョロキョロしていたら


「どうかなさいましたか?」


 ポルチニさんに声を掛けられてしまった。


「あ、いえ。契約聖獣がいると聞いたのでどこにいるかな〜と思って。余り見たこと無いので」

「ああ、そうですね。ここには3種類の契約聖獣がいます。各エリアにいますが、このエリアは暖かいでしょう。契約聖獣ノアンがいますよ」

「見られますか?」

「はい。運が良ければですが」


 ポルチニさんに小さい子供を見るような、微笑ましいと言うような目で見られた。

 私は子供じゃない!


「後、ティファーンエリアには火属性のヒーカが、ダッハエリアには氷属性のレイカがいます」

「契約聖獣ってキーン以外は知りませんでした。色々いるんですね」


 私が興味を示した事が嬉しかったのかポルチニさんが契約聖獣について教えてくれた。

 『ヒーカは暑い所が好きで、住まいを暖かく、または暑くしています。レイカは寒い所が好きで広い範囲を冷却できます。レイカはキーンより強力な冷気を出します。キーンは住まいだけ冷たくしますがレイカは生活範囲を好みの気温にします。出口付近はニーロカ、入口付近はトウキクエリアだからノアンがいます。ノアンの好むのは人間が過ごしやすい気温と同じ位です。つまりトウキクエリアもノアンの担当。ノアンは冷暖両方できます。

 ですからキーンがいなくても大丈夫なんです。』


 ····という事だ。契約聖獣はここではエアコン扱い?キーン(冷蔵庫)は必要ない?キーンも混ぜてあげてよ。ちょっと可哀想な気が····


 その後、植物園の隣りにあるレストランで昼食を取り、いよいよ本命の魔霊樹研究センターに向かう。

 結構と言うか、かなり山の方面にあるらしい。周りは畑と山?

 それってただの田舎って言わない?どんなとこなのよ。


 

 


 


 












 




 読んで下さってありがとうございます。

まだ平和のようです。次は魔霊樹研究センターですよ!何か情報が手に入るのか?

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