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クレッシェンド〜浮遊大陸の記憶〜  作者: ふゆいちご
第2章
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2章35 聖獣ア・ラ・カルト

 はい!今日も頑張って更新いたしました。来てくださったお客様ありがとうございます。


 神殿の巫女達のファンミ·····じゃなくて、催事が終わり日常が戻った。

 未だにユシャさんは帰ってこないし、情報も入って来ない。

 トリスタさんは心配ないと慰めてくれるけど、なんだか落ち着かない。

 私があれこれ気を揉んでも仕方ないのはわかっているけれど、ルーの事も聞きたいし、あの7つの言葉の事も相談したい。あーっ!て叫び出したいようなもどかしさをなんとかしたい。


 ·····ということで、モフモフ(聖獣)やツルツル(ドラゴン)に癒やされようと、久しぶりに警備隊宿舎をたずねてみた。

 門で入場許可取って進んでいくとアルクくんが凄い勢いですぐに私の所にやって来た。


「わ〜い、ヒナ!会いに来てくれたの?」

「うん、アルクくん元気そうね。みんなも変わりない?」

「うん、でも何だかヒナの方が元気じゃないみたい」

「そ、そんなことないよ。元気だよ。元気!」 


 確かにユシャさんのことは心配だけど、見て分かるほど元気ないかな?


「あれ?ヒナ、一人?」

「あ、レトさん、はい、こんにちは」

「門の守衛からヒナが来たって連絡がきたと同時にアルクがダッシュしたから追いかけて来たんだ」


 警備隊の一員でドラゴンのエキスパートでもあるレトさんは私と同じくらいの年齢に見えるが実際はかなり上らしい。この世界の人あるあるだ。


「今日はどうしたの?ドラゴン達に会いに来てくれたの?」

「はい。アルクくんやクーリー達に会いたくて。今、大丈夫ですか?」

「ちょっと待ってて。ケント達呼んでくる」


 そう言うとドラゴン獣舎に向けて凄いスピードで走って行った。あれは足に強化魔法使っているんだな。

 それがわかるくらいには私も成長してるんだからね。

 警備隊を出てリナリナさんと街で暮らしている今の私は来客扱い。だから案内がいないとドラゴンの元には自由に行くことができない。それでレトさんは杉下さんとジュノさんを呼びに行ってくれたのだ。別に私はレトさんに連れて行って貰っても良いんだけど、忙しいんだろう。あい変わらず杉下さんとジュノさんは二人セットらしい。



 さて、今日は癒やされたいのもあるけど、アルクくんやクーリーに聖獣の事を聞きたかったから。

 白と黒、竜、それに金の聖獣、そしてその他の人(人じゃないかもしれないけど)のことも知っているかも知れないと期待しているのだ。


「やぁ、ヒナちゃん久しぶり」


わあ、杉下さんだ。久しぶり。警備隊の敷地内では黒髪黒目のままだ。なんか安心する〜。

 今日はラクシエルさんはお出かけ中だということで、杉下さんに連れられて、アルクくんと一緒にクーリーのところに行った。ジュノさんは後で来るとのことだ。

 他のドラゴン達も付いてきたがったけど、まだ訓練があるのでお預け。


「ゴメン!ヒナちゃん。僕もまだ少し仕事が残ってるんだ。終わったらすぐ来るから、アルクくん達と遊んでて貰っていいかな?レトやサライには言ってあるから」

「はい、全然大丈夫ですよ。お仕事頑張って下さいね」


 ということで、二匹と私で追いかけっこをしたり、持ってきたボールで遊んだりした。私だって少しだけど頑張って身体強化魔法覚えたんだから。だって、アルクくん達と遊ぶのって半端なく体力とかスピードとか大変なんだもの。


ひとしきり遊んだ後、訓練場から少し離れた木陰に座る。


「ヒナ、疲れた?」

「うん、さすがにあなた達ほど体力ないから」

『ヒナ、もっと鍛えろ』

「わかってはいるんだけどね。もともと運動神経良いほうじゃないし、まあ頑張るよ」


 最近ではクーリーの言葉もわかるようになった。クーリーは子犬位の大きさだ。でも、本人?曰く竜の聖獣自体は古くから複数いてクーリーは竜の個体としては若いけれどアルクくんやラクシエルさんよりは年上とのこと

 詳しく説明するとこの世界の成り立ちから話さないといけないので面倒くさいといわれた。

 聖獣の秘密に関わることなのかしら?ちょっと気になる。

 クーリー達はエアードラゴンとも呼ばれてるんだよね。何か引っかかるけど思い出せない。ま、いっか。

 そうそう、あのことを聞かなくちゃ。


「白の聖獣?多分僕のことじゃないかな?」

「多分?わからないの?」

「そんな呼び方された事ないもん」


「黒の聖獣も多分、ラクシエルの事なんじゃないの」とはアルクくんの言葉。う〜ん。はっきりしたいのよ私は!


『竜の聖獣か·····確かに竜タイプで聖獣は俺達の種類だけだと思うけど?』


 俺達の種類?達?竜の聖獣ってクーリーだけじゃないの?


「クーリーそこんとこ詳しく教えて!」

『お、落ち着けよ、ヒナ』


 クーリーが言うにはこの世界には竜とよばれる種属には何種類か居るそうな。


 この浮遊大陸や下の大地にいる様なファイアドラゴンやアースドラゴンなどの属性ありのドラゴン。

 車を引いたり人間の仕事を手伝うやや小型大人しいタイプのランドドラゴン。

 空を飛ぶ警備隊にいるような飛竜系ドラゴン。大きさは様々でこちらも何種類かいる。

 下の大地にも同じ種類がいるし、下の大地にしかいない恐竜系の大型ドラゴンも一部の地域にいる。

 他、古竜や竜人が変身するドラゴン等がいる。

 後、契約でお手伝いをしてくれると言う不思議な聖獣もいる。

 契約聖獣は更に種類が多く様々な姿と固有能力がある。私はユシャさんちに居たキーンしか知らない。他にも部屋を暖かくしてくれたり、畑の見張りをしてくれたり(戦いはしない警報機代わり)、子守をしてくれる等、色々いるそうだ。ちなみにニニカにはキーン以外の子も居たらしい。

 その子達も会ってみたいなぁ。


「沢山種類があるのね。竜人までいるなんて。やっぱり竜人て強いの?」

『強いよ。あ、でもユシャは一度若い竜人のドラゴンと戦って勝っちゃっんだよね』

「ええっ!それ何!?もっと詳しく!」


 マジか!ユシャさん強いとは聞いてたけどそこまでなの?!

 



 








 杉下さんはまだジュノさんに付いてこの世界でのことを勉強しながらドラゴンの世話等、色々お手伝いしています。

 言葉とか習慣とか所変われば品変わるって言いますしね。

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