表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クレッシェンド〜浮遊大陸の記憶〜  作者: ふゆいちご
第2章
76/114

2章28 腹拵えは必要


 大変遅くなり申し訳ありません。見直し手直しに時間がかかってしまいました。宜しかったら読んでいって下さいませ。




 大学の食堂は構内に3か所ある。

 まず、正門の近くに一つ。主に来賓や大学関係の偉い人やその家族等が使用する。ちょっとお高め価格だそうです。


 少し奥の校舎近くに学生が利用する食堂。一番広くて大きい比較的リーズナブルなメニューが売り。大食堂と少人数で貸し切れる個室もありテイクアウトもできる。


 そして、研究棟に近い3つ目の食堂。

値段がピンキリ、早朝から深夜まで開いている。徹夜で研究したりする人達のためだそうだ。さすがに早朝深夜はカンタンな物らしい。主に講師や教授、職員が利用。もちろんテイクアウトも可能。


 私達はもちろん3つ目の食堂に向かう。

 ん?なんだか見られてる。私、ちゃんと魔道具で変装できてるよね。

 ···そうか。スーリヤ先生とフィン様だ!

 考えてみれば二人ともかなりの美形だ。私の周りがイケメン揃いで慣れてちゃってたけど、二人とも改めて見ると凄いイケメンで目立つよね。

 いやいや、すみません。私みたいなフツ子が一緒で。今までの眼福に感謝しないと。···慣れって怖い。


 研究棟に近い3つ目の食堂は白い壁の小綺麗な建物。おお、食堂というよりオサレなカフェレストラン?綺麗だわ〜。

 この様子だと来賓用の一つ目の食堂なんかはきっともっと豪華で凄いんだろうな。


 制服を着た大学職員や如何にも研究者っぽい人、学生らしき人もチラホラ、スーリヤ先生と同じローブの人は教授だろう。昼は過ぎてるけど割と沢山居る。チラチラこちらを見てるのは職員の人かな。


 「ヒナは食べられないものとかある?」

「大丈夫だと思います。スーリヤ先生お勧めはありますか?」

「スペシャルランチかな?肉か魚を選べるよ」

 

 こちらの世界の食事はニニカとかティファーン、警備隊のものなら問題なく食べることが出来たし、町中での外食も大丈夫だったしね。

 スーリヤ先生おすすめのランチはお肉と魚を選べるけれど、新鮮な魚が手に入りにくい中央ではお肉のより魚のほうが高いのだそうだ。

 ここの食堂の料理人は下の大地に行った際に知った料理ややり方を実践しているそうで人気があるらしい。良いと思った物を取り入れるなんて素晴らしい方である。

 私が選んだ魚のスペシャルランチ。魚のムニエルのような物、葉物野菜のサラダと軽く炒めた物や素揚げした根菜、そしてデザートと飲み物。

 とても美味しかったです。高いという魚を注文した私は悪くないよねっ。



 研究室に帰るとパザさんから今夜の神殿の催事のチケットを渡された。


「ユシャ様がおいでになられてまして、こちらをヒナ殿に。こちらはスーリヤ様とフィン様にとのことです。」

「ありがとうパザさん」

「ユシャはもう帰ったの?忙しないやつだなぁ」

「私の分までいいのでしょうか?」

「ユシャがフィンのとして用意したんだから貰っとけばいいよ。ああ、パザくん達は神殿に入れないからフィンの護衛は私がしよう」


 パザさん一緒にいけないのか。残念。でもスーリヤ先生って護衛出来る程強いんだ。まあ、魔法のプロだもんね。


 一緒に行くのは警備隊から杉下さんとジュノさん、ユシャさん、トリスタさんがくるそうだ。よくチケット手に入ったな。またトリスタさんに無理言ったんじゃないのかな?


「あと一人、ヒナに専用護衛を用意してるらしいよ」

「は?どういうことですか?」


 ユシャさんからのメッセージカードを見たスーリヤ先生が言ったけど、私に護衛?なんの危険があると?


「やっぱりユシャは君に対しては過保護だな」


 今回に関しては私もそう思いますよ。催事で何か危険なことでもあるの?まさかね。に



 研究室で少し座学。そして帰宅。

 

「ただいま」

「おかえりヒナちゃん。さあさあ着替えして」

「え?」


 いきなりリナリナさんに新しい服を渡された。

 何でも、神殿の催事に行くときはみんなオシャレして行くのが当たり前なんだそうだ。

 この服はリナリナさんが撰んでくれたそうで、ちょっと豪華なワンピースって感じ。中央の夜は少し冷えるので羽織るショールもセットだ。

 今まで私が着たことない淡いラベンダー色の裾丈長めで乙女な感じで綺麗。確かにオシャレな服だ。

 あれ?リナリナさんもちょっとオシャレな装いだ。


「あの、おばあちゃんも出掛けるの?」

「今夜は私はヒナちゃんの護衛でもあるのよ。一緒に楽しみましょ」


 そうなんだ。なんだよ、早く言ってよ。リナリナさん···おばあちゃんと一緒に行けるなんて嬉しい。ついリナリナさんと言ってしまいそうになる。

 早く慣れないといけないな。




 神殿の正門辺りは人でごった返していた。入口でチケットを渡して中に入る。

 半券を「無くさないようにして下さい」と言われ渡された。念入りだね。


 正門前で屯しているのは待ち合わせらしい。それ以外はチケットが手に入らなかった人達がせめて音だけでもと集まったらしい。野外だから音は神殿の外まで少しは聴こえるようだ。

 元の世界でも人気のある人のイベント会場では同じようなことしてた人がいたな。


 神殿の中はオシャレした老若男女がワクワクした面持ちで待っていた。

 手前ではグッズ販売のコーナーが設けられている。

 客席の入口でスーリヤ先生とフィン様を見つけた。スーリヤ先生はスーツのような感じの服を着ている。フィン様は民族衣装っぽい服、魔族の正装?二人とも良く似合っててカッコいい。イケメンは何着てもさまになるな。


「ヒナさん、よくお似合いです。素敵ですね」


 フィン様に先越された。


「ユシャなら照れ隠しに馬子にも衣装って言いそうだな。いや、ちゃんと似合ってるよ。膨れるなよ」


 スーリヤ先生酷い!しかし馬子にも衣装って···あ、私の脳内で翻訳されてるのか。ユシャさん言いそう。


「お二人も凄く似合っててカッコいいですよ。どこの王子様かと思いました。あ、フィン様は王子様でした」

「ヒナ、私も一応、王子だぞ。学生からほんわか過激王子と言われている」

「どういう意味ですか、それ」


 スーリヤ先生が意外に変な人だった。いつもはほんわかしてるのに研究のことになると過激になるという意味らしい。


「あーいたいたヒナちゃん」

「トリスタさん、お久しぶりです」


 トリスタさんが杉下さんとジュノさんを連れて来た。あれ、ユシャさんは?


「久しぶりねトリー」

「げ、先輩!」


 トリスタさん、リナリナさんを見て「げ!」は無いでしょ。昔、厳しく指導されたのかな?怖い先輩だったとか?

てか、リナリナさんトリスタさんに技かけようとしてる。


「トリスタさん、ユシャさんは?」

「ああ、ただいまシークレットミッション中」

「え?」

 

 何してるのユシャさん!?







 




 多分ユシャさんはルセラさんに会いに行くんだな···と、思っているあなた。次回お楽しみに。

 それよりイベントの様子ってどう書いたらいいの!明日も投稿遅くなるかもしれません。生温かく見守って頂けると有り難いです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ