表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クレッシェンド〜浮遊大陸の記憶〜  作者: ふゆいちご
第2章
66/114

2章18 ヒナ、今までの事を語る

取り敢えず1話。

 よろしくお願いします。


ユシャさん、私の魔力と魔法のことだけでなく、ルーのこともバラしちゃうのか?


「ルセラ様が関係している?一体どういうことだ?」

「その話はまた後で説明する。」


 この浮遊大陸の一般人は、量の多少はあるが魔力を持っている。

 だから容姿を魔法で変えて現地人に見える今の私なら魔力があっても当たり前だと思うだろう。

 でも、私は本来は魔力を持たない異世界人だ。

 スーリヤさんの表情は複雑そうだ。


「ユシャ、それで私の所に来た用件は彼女の魔力についての事だとは察したが、具体的に何をしたらいいのかな?」


ユシャさんてばスーリヤさんに何にも説明してなかったのか。しかも当の本人である私にも何にも言ってないってどうなのよ。

 ユシャさん、報告、連絡、相談は社会人の基本だぞ。


「ヒナに魔法の使い方を指導して欲しい」

「私が?」

「今この状況ではお前以外いないだろうが。お前ってそんなに鈍かったのかスーリヤ」

「ちょっと待ってユシャ。なんで私なんですか!」


 そうだそうだ。別にスーリヤさんがイヤって訳じゃないけど、わざわざスーリヤさんに頼む意味がわからない。


「お前の研究室に超強力な結界を施した魔法実験室あるよな」 

「ギクッ!どうしてそれを!」


 そんな物が····あ、確か、ニニカの学校に魔法の練習ができるスペースがあったな。それでも先生が更に結界を張ってテストとかやってたっけ。


「トリスタですね」

「·····」

「もう~トリスタはユシャの言いなりじゃないですか。最近、構内でちょくちょくトリスタらしき奴を見かけたから何やってんだろうと思ってたら····」


 トリスタさんて仕事の合間にユシャさんのパシリやってんすか?


「確かに最近、魔法実験室は作りましたよ。そこで教えるってことは、実戦しろってことですか?」

「実際に使えるようにするには、それがベストだろ?」

「スーリヤ先生いいんじゃないですか?新しい魔法の実験も出来るし魔法道具や魔具のテストとか手伝って貰えたら助かりますよ」

「フィン、簡単に言うなよ。この子の魔力量、私や君より多いよ。そんな子に教えるなんて荷が重いよ」


 え?私の魔力量そんなに増えてるの?

 

「心配するな。ヒナの今の魔法レベルはその辺の幼児並だ」

「マジですか···」

「そんなに魔力あるのに?」


 うっ!だって、あれから殆ど練習する場所も時間も無かったんだもん···と自分に言い訳してる私···


「ヒナいいな?」

「はい····」


サボってたのは確かだし、ルーにいざ使う時に暴走するかもしれないって言われちゃったし、一度ニニカでやらかしてるから、ちゃんと勉強しなきゃいけないとはわかってたんだけど。

※ニニカのお祭りの話参照下さい。


 

「スーリヤには色々と世話になるから、できるだけ詳しく話しておく。ヒナ、まずは、この世界に召喚された時のことを話してくれ」

「えーっと、どこから話せば·····」

「不思議な夢を見た所からだ」

「ほんっとに最初の最初からですか!はぁ〜」

「俺が知ってる所は補足してやるから、ほら、早く」


 確かに時間はたっぷり必要ですよ。晩ご飯までに帰れるかなぁ···


※ここまでのお話を忘れてしまった方は、バックして1話から読んで頂くとよくわかります。あ、だめ?面倒だ?では、簡単に。



 就活中の浅田 妃奈 18歳は不思議な夢を見るようになっていた。可愛い少女がいつも呼び掛けてきていた。

 ある日、就職の面接に向かう途中、夢で聞いた声がして不思議な光に包まれ、偶然、近くにいた杉下という男性と一緒に、異世界に飛ばされてしまった。

 しかし、杉下とは離れ離れになり、ヒナはユシャに拾われた。

 自分が異世界人であることも含め事情を話したヒナはユシャの保護されることになり、ユシャの勧めでニニカの学校に通ったりして平和な日々を過ごしていた。

 しかし、祭の日、町はモンスターに襲われヒナは拐われそうになる。

 その時、魔法を暴走させてしまう。


「こいつ、防御魔法で敵をふっ飛ばしたはいいが、町中だったんでその辺の家を大破させやがった。防御魔法にあんな使い方があるとは、俺も驚いたが、危うく魔力切れで命を落とす所だった」

「あの時はすみません。壊した家屋とかの弁償までして頂いたようで····」

「お前の借金に足しといたから心配すんな」

「ひえっ!酷くないっ!?あれは不可抗力ですよ!」

「踏み倒す気か?人としてどうよ」「何も払わないって言ってる訳じゃないもん!」


スーリヤさんが大笑いしてる。

フィン様は口をポカンと開けてる。

パザさんは無表情?呆れられたかも。パザさん嫌いにならないで〜


「あーおかしい。クックック。ヒナさんと話す時のユシャってそんななんだ。」

「なんだ?スーリヤ、何が言いたい」

「いやね。トリスタが『ヒナちゃんと話してる時のユシャさん凄く楽しそうなんだ』って言ってたから、なるほど、と思って」


 え?そうなの?思わずユシャさんを見ると···


「トリスタのやつ、しようもないことを。ヒナ、話続けろ」


 夢で聞いた声の主が少女の姿で現れていたルセラだと気がついたのはたまたまメモリーストーンで白の巫女の映像を見たからだ。

 そして、久しぶりに夢に現れたルセラは、私を召喚したこと、今の私に彼女の力により魔力があり、増え続けている事等などを説明してくれたが、召喚した理由は聞けなかった。

 

 しばらくして、ユシャさんの遠出のお仕事に(無理矢理)着いていくことなった。

 火竜のいるティファーンのスタラーダである。その行った先で、例の事件が起こったわけです。


ヒナの友人が何者かに操られ怪しい洞窟に行ったが、洞窟の中で離れ離れになった。一人になり行き着いた先でビオラークラに襲われていたら、サルタイラという組織のカエサルと魔獣使いタヤと名乗る人達が現れた。彼が黒幕だったのだ。

 パザさんの機転によりユシャさんが駆け付ける事ができた。

 そして、カエサル達とビオラークラから逃げることができ、警備隊に救出された···というのが、スタラーダでの出来事。


「ビオラークラが暴れたので逆に助かったけどな。」


 何者かに操られた友達に誘われ、怪しい洞窟探険をしていて、私がホテルにいなかった間の話(つまりパザさんの活躍)はユシャさんが話してくれた。


 そして、私と一緒に異世界から召喚された杉下さんは、警備隊に助けられ保護されているというので、再会すべく、そのまま首都に来ることになりました。

 そして今は、私も警備隊にお世話になっているという訳です。


 


まとめが下手で申し訳無いです。かなり端折ってますかね。この辺りてまどっております。訳あって今月の投稿ができません。またしばらくお待ち下さいませ。

 詳しくは活動報告で。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ