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クレッシェンド〜浮遊大陸の記憶〜  作者: ふゆいちご
第2章
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2章6 クーリーのこととお食事会

また、いろんなフラグ立ってます。

エアードラゴンはふゆいちごの妄想から生まれましたぁ。

空に浮かぶ雲を見る度、あれば親ドラゴン、こっちは子供とか考えてニマニマしてました。


そんな話をしながら外に出て、その脱走したドラゴンを探す手伝いでもしようかと思っていたら。


「あれ?見つかったのかな」


ゾロゾロと隊員らしき人達がこちらに向かって歩いて来る。


ん?


真ん中に居るのはユシャさん。

何やら小さくて白っぽい半透明の生き物を抱いている。


「あれ?クーリーだ」

「えっ?なんでユシャさん?」


杉下さんの言葉に被る感じで思わず言ったけど、本当になんでユシャさんがエアードラゴン抱っこしてんのよー!


「おーケント、クーリーはユシャさんが見つけてくれたぜ」


フェルゼさんが私達を見つけ声をかけてくれた。

ユシャさんお昼寝してたんじゃないんですか?

私が怪しむ目を向けると、ユシャさんは目を逸らした。おいっ!


「さすがユシャさんだよな。こんな小さい魔力でもすぐに見つけられるんだから!」

「クーリーはユシャさんなら大人しく抱かれてるんだから、ちゃっかりしてんな」

「クーリー羨まし過ぎる·····」


口々にユシャさんを持ち上げる声。

最後に変なのが聴こえた気がするけど気にしないでおこう。

それにしても、ここの隊員ってユシャさんのこと好き過ぎ!


 ふと、ユシャさんが抱いているその子を見た。

 クーリーの身体は白くて半透明。と言うか、透けてる感があるだけで半透明の部分から内蔵とか骨とかが透けて見えるわけではない。


 そして日本でもお馴染みの竜のように少し身体が長く手足は短め。顔は子供だからかヒゲはない。

 可愛い。何と言っても飛竜と違って翼がない。脳内に某アニメの歌が流れる。


「!」


 私がマジマジと見ていたらクーリーも私を見てる。水色の瞳····空の色だ····綺麗···は

 

ユシャさんが気がついて抱き直しクーリーに何か言っている。

するとクーリーは私から視線をはずした。

この子も言葉が分かるの?




************




 外が暗くなり、部屋に灯りがともされ、ディナーの時間だ。

 杉下さんに聞いたら私達の世界と似たような感じだからマナーは気にしなくてもいいとのこと。内輪の食事会だから気楽にとのことだそうだ。

 良かった。テーブルマナー自信なかったんだよね。



 食堂とやらに来てみると、とてもじゃないが、一般家庭の食事する場所とはレベルが違い過ぎた。

豪華ダイニング!

食堂と言うより高級レストランみたい。

また違う異世界に来ちゃったのかと思ったよ。気楽に食事?無理!


 そうじゃないかと少しは疑ってたんだよね。この建物の外観、玄関やら廊下、応接室諸々の内装見れば、察しがつくはずだったよね。

 でもね、でも、和やかに食事するんだからもう少し普通っぽいかと少し期待しちゃったんだよ。


 まず家具、テーブルとか椅子とかが重厚過ぎる。壁の装飾豪華過ぎる。食器、気品あり過ぎる。シャンデリアがキラキラ綺麗すぎる。


「ヒナちゃん、気にしたら負けだよ」


 杉下さん、知ってたんですね。知ってて誤魔化しましたね。


 メンバーはエルフォンスさん、ユシャさん、サライさん、レトさん、ジュノさん。

そして、杉下さんと私だ。


並びはエルフォンスさん、ユシャさんが向かい合わせ。エルフォンスさんの隣にサライさんレトさんジュノさん。ユシャさんと私の間に空席、私、杉下さん。

どういう基準の並びかよくわからない。斜め向いにジュノさんがいる。

無表情ちょっと怖いかも。


「トリスタは少し遅れるようだ。先に始めよう」


え、トリスタさんも来るの?

私とユシャさんの間はトリスタさんの席なんだ。随分会ってないけど元気かな。ていうか、会ったのはたった一度きりだけどね。


エルフォンスさんが執事のクリストフさんに声をかけ、食事の始まりだ。

一応、杉下さんと私の再会をお祝いしてくれてるらしい。


「ヒナちゃん、トリスタさんて知ってる?」

「ユシャさんのお友達ですよ。一度あったことがあります。警備隊の関係者だったんですね」


杉下さんはトリスタさんのこと知らないみたい。じゃあ警備隊員ではないということかな?


色々なフルーツや肉や魚の料理が上品に盛り付けられている。ニニカやスタラーダでは見たことない料理ばかりだ。フレンチとかイタリアンっぽいな。これが貴族の食卓なのか。


私が戸惑っているとユシャさんが


「ここの料理長はユージにも指導してもらったことがあるし、ユージも美味いと言っていたから、お前の口にも合うだろう。遠慮せずしっかり食べるといい」

「雨宮さんが?」


早速頂いてみる。うん美味しい!

雨宮さん、中華以外も作れたんだ。お見逸れ致しました。

う〜ん、一体この大陸でどんな暮らししてたんだろうって思ってたけど······

雨宮さんてば、やっぱり元の世界のスキルで無双してたんじゃん。

どこのラノベだ!


ジュノさんは普通にサライさん達と話してる。相変わらずこちらは見ないけど。


「レト、またクーリーが逃げ出したそうだな?」


エルフォンスさんがレトさんに訊ねる。


「すみません。申し訳ないです」

「隊長、それに関しては俺にも責任があります。また、クルダ様がいらしてまして、レトに絡んでいたんです。上手く躱せなくてクーリーの所へ行くのが遅くなりました」


誰?クルダ様って。レトさんに絡むなんて何事なんだろう。そう言えば、ユシャさんがクーリー抱いて来た時、サライさんとレトさんが居なかった。


「隊長に直接言ってくれと言っても聞いてくれないんです。レトとクーリーをあちらに連れていきたいと譲らず、なかなか帰ってくれなくて。結果お腹を空かせたクーリーが脱走してしまいました」

「サライの責任じゃない。俺がさっさとあしらっていたら良かったんだ」

「自分達より階級が上なんだから無碍にはできない。仕方なかったと思います」


 ジュノさんが喋った。しかし、ジュノさんて綺麗な人だよね。

しかし、クルダ様ってそんなお偉いさんなの?

杉下さんにこそっと聞いてみる。


「クルダ様ってどなたですか?」

「なんでもアドゥーラの魔法研究部門の偉い人で、レトを自分の所にしつこく勧誘してるらしい」


レトさんて優秀なんだ。私と同じ位に見えるのに凄いんだ·····いや、ああ見えてもユシャさんの例がある。実は凄い年上でユシャさんみたく200歳とか400歳だったりするのでは。


「心配するな。今回は美味しそうな魔力の匂いを嗅ぎつけて我慢できなかったらしい。だから、どっちかというとヒナのせいだな」

「えっ!私?!」


突然、ユシャさんの爆弾発言。

私のせいって何?

美味しい魔力の匂いって何?

魔力のことは、まだ杉下さんに言ってないのに~

····ていうか、ユシャさんドラゴンの言葉が解るの?!














お読み頂きありがとう御座います。m(_ _)m

雨宮さん、もしかしてどこかの異世界物の主人公·····なんてことはない。

ユシャさん、ヒナが杉下さんばかり構うからいじけてる?


書いた本人が訳の分からぬ妄想中。

では、また。

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