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クレッシェンド〜浮遊大陸の記憶〜  作者: ふゆいちご
第2章
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3章14 気になるお茶会

 ご無沙汰しております。折角のGWなので少しですが投稿します。ジュノさん、お茶会に出る。ラクシエルさん付きで。


 暇である。 

 する事がない。

 今は昼食を終えて自分の部屋にいたけど、アルクくんに誘われて娯楽室に来た。。

 アルクくんはすぐ飽きてソファでゴロゴロしてる。


 考えてみたら、私はここ、伯爵とかその家族には用なんて無い。本当はユシャさんに会いに来たんだし、伯爵邸に滞在してるのもハッキリ言って向こうには迷惑なんじゃないかなって思ってる。


 他の人はって言うと·····


 フィン様とクリス様は植物園のこととか魔霊樹研究所のことや見た植物のこと等を文章にしてまとめているそうだ。旅の覚え書きなのかな。旅行記とか書くのかしら?

 バーディ···トリスタさんなんだけど、アドゥーラでお仕事があって外出中。夜にはまた来るとのこと。

 ジュノさんは、令嬢とお茶会ですよ。本当にラクシエルさん連れていきましたよ。

 許可は貰ったって言ってたけど、ハオルチアさん、ホントはジュノさんと二人きりでお茶したかったんじゃないかなあ?


「ねぇヒナ」

「なに?アルクくん」


 暇してる人(聖獣だけど)がもう一人。


「暇だね」

「そうね」

「「はぁ〜〜〜···」」


 屋敷にはこの娯楽室のような部屋がいくつかあるけど、この世界の遊びってよく知らないし、なんか気が乗らない。来客に解放している図書室と言うものもあるけれど、興味を惹かれるものも無かった。

 伯爵は仕事があるらしく出かけているし、伯爵夫人、つまりジュノさんのお母様もお茶会があるとかで不在。

 お世話係の人達には他にも仕事もあるだろうから下がって貰った。あーそうだ。ルーもトウキクの出身だった。時間があったらルーの故郷にも寄ってみるかな。最近連絡無いけど、どうしてるかな?


「ヒナ、僕ちょっと行ってくる」


 アルクくんが窓から出ようとする。


「ちょ、ちょっと何してるの!危ないじゃない」

「大丈夫だよ。忘れた?僕飛べるし変身すれば····」

「ダーメ!」


 ホントにこの子は!マジに子供なんだよね。しかも遊び好きのワンコ。


「ヒナも行こうよ。ラクとジュノの所に。お茶会してるんでしょ。お菓子もあるだろうし」

「ダメよ。私達はよばれてないでしょ」

「うーん。だったら見るだけでもいい。ジュノの様子見に行こう」

「いや、それは···」

「でも、気にならない?」


 気にはなるけど。ジュノさんよく知らない女の子とちゃんと話せてるかな?ラクシエルさんがいるからフォローはしてると思うけど····





 好奇心が勝ったわけじゃないからね。お友達のジュノさんが心配だっただけで、決して興味半分·····いや半分以上あるかも。


 という訳で、お茶会をしている四阿の見える木の上に身を隠す一人と一匹。魔法で姿が分かりにくく擬態中。四阿の場所は魔法ではなくアルクくんの鼻でみつけたのは気にしない。トウキクは季節で言えば秋みたい。王都は地方と違い一年中秋のような気候にしてあるらしい。

 まあ、過ごしやすいっちゃ過ごしやすいけど、四季のある日本に生まれ育った身としては、なんだかなあ〜ではある。


 花に囲まれた四阿の少し離れた所に侍女さんとメイドさんが控えている。

 ジュノさん達が囲む白いクロスをかけたテーブルの上には美味しそうなお菓子やケーキ、それにお茶が並べられている。アルクくんの鼻はこっちの匂いを嗅ぎつけたのかもしれない。


 何気にお洒落している感じの伯爵令嬢ハオルチアさん。確かに可愛い。何歳なんだろう?小説なんかだと貴族って婚約者とかがいて早くに結婚しちゃったりするんだけど。この世界は寿命が長いみたいだからそうでもないのかな?


 風の魔法を使って話を聞く。はっきり言ってイケナイ事だとは思う。でも、許してねジュノさん。


「あの、宜しかったら召し上がって下さいませ。うちの料理長のスイーツは評判が良いんですのよ」

「はぁ····」

「ありがとうございます。(ジュノ、少しは君も喋れ)」


 あ〜ラクシエルさんが殆ど会話してたみたいね。


「改めて、本日はジュノの付き添いとして私の同席を許可して頂き有難う御座います。ところでハオルチア嬢、何かお話があると伺っていたのですが?差し出がましいとは存じますが彼の付き添いである私にもお聞かせ頂けませんか?」

「あ、ラクシエル様にそう言っていただけるのでしたら、思い切って申し上げますわ」


 お、いよいよ本題のようですね。この時彼女の話というのに気を取られて私達は気が緩んでいたのかも。すぐ近くに人が来た事に気付かなかった。


「そこで何してるんですか?」

「え?」「あ?」


 木の下には若い男の人がいた。初めて使った擬態魔法は上手く発動してなかったのか見つかってしまった。

 あれ?この人…何処かで見たことあるような·····


「おや、ヒナさんじゃないですか?」


  はい?あなた誰?






 


 体調崩しておりまして毎日は無理かも知れませんが今書いてる分を見直しながら投稿します。暇潰しにでも読んで楽しんでいただけたら良いなと思います。

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