活動前
友達に早くとせがまれて、急いで書きました。
変になってたりしたらすみません。
昨日、紅と帰った翌日の放課後、俺は部室に一人でいた。
授業が終わってすぐに向かったからもう少し誰も来ない時間が続くだろう。
その間に昨日の紅の表情の意味でも考えてみるか。
そう考えた直後。
「おっはよ~ございま~す!」
大きな声で挨拶をしながら茜が部室に入ってきた。
「もう5時だぞ」
「そんなこと気にしなーい!ってあれ?まだセンパイだけですか??」
「紅と凛は知らんが、華ちゃんは友達から頼まれ事があって遅れるらしい」
「そうですか~。じゃあセンパイと二人きりですねっ!!」
「よし、今日はもう帰るか」
「なんでっ!?」
茜とそんなやりとりをしているとまた部室のドアが開いた。やって来たのは凛だ。
「ちわーっス」
「お前そんなキャラだっけ!?」
「ごめん、茜のバカが移った」
「ウチ、バカじゃないです!」
「そうか、それは可哀そうに」
「センパイまでひどいっ!訂正を要求します!!」
「で、凛。紅はどうしたんだ?」
「無視しないで…」
「紅は今日、日直だったから遅れると思う」
「・・・」
なんか茜が目をうるうるさせてるんだが・・・。
欠伸か。欠伸して涙堪えるのって無理だよな~。できる人がいるなら教えてほしい。
「そっか。じゃあしばらくは2人だな~」
「そうだね。ところで海の趣味はなに?」
「なんでいきなりそんなこと言わなきゃいけないんだよ・・・」
凛とそんな会話を5分ほどしてると今度は華ちゃんが入ってきた。
「すみません~。遅れました~・・・ってキャッ!」
なぜかいきなり悲鳴があがった。
「茜ちゃんどうしたのですか!?なんでそんな端っこで体育座りをしているのですか!?」
「・・・」
茜が無言で俺と凛を指差してきた。
「海人くんと凛ちゃんが何かしたの?」
「「ナニモシテナイヨ」」
「嘘つき!無視ばっかしてたじゃん!いや、ある意味何もしてないんだけど・・・無視はひどいよっ!!」
「海人くん、茜ちゃんのことイジメたんですか?ダメですよ~。謝ってくださ~い」
華ちゃんがのんびりとした口調で叱ってくる。
華ちゃんに言われたら言うことを聞きたくなるが凛も同罪なんだ。
「なんで俺だけ・・・。凛も一緒にー」
「海、イジメはダメだよ。早く謝りなさい」
「裏切った!?」
凛がものすごい掌返しをして、味方がいなくなってしまった…
そのことを喜んだのか茜がめっちゃ上機嫌だ。
「ほらセンパイっ!早く謝りましょう♪」
「だから何で俺だけ!」
「不満なら海は私の分まで謝ってくれていいわよ」
「それはいいですね!センパイには二人分ということで土下座をしてもらいましょう!」
「なんでだよっ!」
どういう理屈だ!
だが華ちゃんなら土下座なんて止めてくれるはずだ!
「海人くん、早く茜ちゃんと仲直りしてください!そのために土下座でも土上座でも何でもするべきです!」
またもや期待を裏切られた・・・。
そんなことより土上座って何?なんて発音したの?どこから声を出したの?怖い。
「いや、さすがに土下座とかはしたくないかな~」
そうやって色々抵抗していると、恐ろしいことに凛が『土下座、土下座』と土下座コールを始めた。しかも茜がそれに乗っかり、あろうことか華ちゃんまでもがコールに乗ってしまった。
・・・もうこれはイジメじゃないのか?
さっさと謝って流れを変えよう。あ~面倒くさい。
俺は諦めて両手と両膝を地面に着け、頭を下げていき
「すいませんでしたっ」
と言ったところで部室のドアが開いた。
入ってきたのは当然まだ来ていなかった部長の紅だ。
「何をしとるんじゃ、海人…」
視線だけ上に向けるとすごく冷たい目で見られてました。それもそうですよね、だって俺は今女の子3人を前に土下座してるんだから!
「えーと、これはだな…」
「大丈夫じゃ、わかっておる」
おぉ、さすが部長!!この惨劇を一瞬で理解してくれるとは。
「海人はドMなんじゃな」
「全然ちげーよ!!」
全く理解してないじゃん!
「安心せい、妾は接し方を変えたりせんから」
「じゃあまず俺の認識を変えて!!」
紅の中で俺はドMになってるとか、これから俺はどう接すればいいんだよ…
てか、茜と凛と華ちゃんはなんで静観してるんだよ。助けてくれたっていいじゃないか。
後ろを振り向いて見ると
「センパイはドMだったんですか・・・」
「まさか海人くんが・・・」
「海ならいつか本性を現すと思ってました」
などと好き勝手なことを言っている。
しかも凛なんかどっから持ってきたのか黒い棒を握って両目を隠している。
まるで犯罪者の知人インタビューだ。
「違うからね?俺はドMとかじゃないからね?」
無駄だろうなと思いながらも一応否定してみる。
「わかったわかった。そういうことにしといてやるのじゃ」
実際そうなんだけどな。
「センパイがドMならウチはドSになります!」
何その新しい理論。意味がわからん。
「海人くんは海人くんです!」
変な励ましはやめてくれ…
「Mというのはマゾ、マゾヒストのことを言い、マゾとはいじめられるのが好きな人のことを差す。つまり海だね」
解説ありがとう。でも違います。
てかやっぱり否定など無駄だった…
なんで天文部の女子陣はこうも話を聞かないのかね
「天文部の入部条件が人の話を聞かないことだからじゃ」
「マジでっ!?」
こんな最悪な誤解を招いて天文部の活動は始まった。
感想をもらえると嬉しいです。