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てんもんぶっ!(更新停止)  作者: ソフトクリ~ム
2/17

自己紹介

前回はぐだぐだで部員を紹介する時間さえなかったが、今回は真面目にやるぞ!

・・・いや、本当にやる気はあるんだよ?俺は。でもさ


「センパーイ、お腹減りましたー」

「私も空いたわね。なんか食べに行きましょうか?」

「妾は別に構わないぞ」

「いいですね~。あ、私美味しいケーキ屋知ってるですよ~」


・・・それをさせてくれないのがこいつらな訳ですよ。


「なんじゃ?海人は行かないのか。じゃあ一人で留守番じゃな」

「いつの間に行く事決まったんだよ!だったら俺も行くよ!!」


という訳で行く事になってしまった。

まぁ、歩きながらでも紹介することはできるし別にいいか…

学校の玄関を出たところで、腰の近くまである髪を揺らした一人の女の子が近付いて来た。


「海人君はどんなケーキが好きなんです?」


この子は小咲 華。天使のような笑顔がとても可愛い女の子だ。俺と同じ2年生で誰にでも優しく接してくれるいい子ちゃんだ。


「海人君聞いてるですか~?」

「あぁ、えーっと俺はチーズケーキが好きだよ」


俯いてた俺の顔を覗き込むように見てきて一瞬ドキッとした。ふんわりとした髪がいい匂いと共に鼻を(くすぐ)った。


「へっくしょい!」


・・・擽られてくしゃみが出てしまった。

華が「あはは~」と苦笑いを浮かべささーっと離れて行ってしまった。

俺の天使が…


「一瞬たりともお主のにはなっておらんがの」


俺の前を歩きながら何を食べようか考えている子は桜井 茜。今年の4月下旬に入部してまだ2ヶ月しかたってない1年生だ。

とか思ってたら目があった。しかも寄ってきた。


「センパーイ!センパイはどんなケーキが好きなんですか?」


・・・それ2回目です。


「俺はチーズケーキが好きだな」

「そうなんですか!奇遇ですね!」

「なんだ?お前もチーズケーキが好きなのか?」

「いいえ、嫌いですよ?」

「じゃあ何で奇遇っつった!?」

「あ、間違えました。大嫌いです!」

「なぜもっと悪い言い方に!?」

「そりゃもちろんあれです!・・・あれです!!」

「どれだよっ!?」


こいつはよくふざけるから疲れる。だが、その後はいつも満面の笑みで俺を見上げてくる。それを見たら疲れなんて吹き飛んでしまうからどうにも憎めない。


「単純じゃの」


華ちゃんと話しているのは霧山 凜。黒髪ロングヘアーで常に落ち着いた口調は高2とは思えないオーラを周囲に放っている。

ちょうど話が終わったのか今度は俺に近付いて来た。


「海は何のケーキが好きなんだ?」


・・・もはや狙ってるんではないだろうか?

一応答えるが…


「俺はチーズケーキが好きだな」

「まぁどうでもいいけどね」

「じゃあなんで聞いたんだよ!?」

「うるさいわよ」


そっちがつっこませるようなこと言ってきたのに!

理不尽だ!!

でも凜の静かな雰囲気にはうるさいつっこみは確かに合わない。でもボケてくる。なんていうジレンマ!


「うるさいのぅ」


・・・そしてさっきから俺の心の言葉に茶々を入れてくるのが柊 紅。150cmもない身長で凛と同じ高2には見えない。中2の方が似合いそうである。


「気にしとるんじゃ!触れるでないっ!」


・・・だ、そうだ。

関係ないがこいつの紅と書いてくれないと読む名前や、髪がさらさらな真紅色ということは個人的にお気に入りだ。


「きゅ、急に何を言っとるんじゃ!恥ずかしいじゃろうが…」


後半の方が少し小さくなっていくのが可愛い(妹的な意味で)。本当の妹はこんなに可愛くないが。


「あ、そうじゃ。お主はどんなケーキが好きなのじゃ?」

「ぜってー分かっててやってるよな!?」


最後に俺が副部長の星空 海人だ。ちなみに部長は紅。本当は部長になりたかったんだが、星の知識に関してはまだ及ばないので納得している。

ちなみに"まだ"というところが重要だ。

と、まぁ特徴のない俺を含めた5人で天文部をやっている。

はい、自己紹介終了!疲れたー!!


「あ、補足じゃ。凜は妾のことをアカと、海人のことをバカと呼んでおるぞ」

「最後の補足で何嘘吐いちゃってんの!?」


天文部の日常はまだ1日も終わってない。

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