変わった空気の先
「センパ~イ、お茶~」
「自分で入れろ~」
「面倒くさいです」
「おなじく」
本当にどうしようか。このダメな二人(茜&海人)。
たったさっき先生がやってきたが残念ながら部室の空気は変わらなかった。
俺たち二人で動いて持ってきてくれと言い合っていると、名案が浮かんだとばかりに華ちゃんがぽんと手を打った。
「いいことを思い付きました~。何かで勝負をして、負けた人は今日1日勝った人のメイドになるというのはどうでしょう~」
ふむ。俺が勝ったら動かずともお茶を飲めたり楽ができると。しかもそれが華ちゃんだったらもう最高。
勝負は分からないが負ける確率は3分の1。今日の星座占いは3位。どんな勝負でも負ける確立は低いだろう。
「よし、乗った」
「ウチもいいですよ~」
「では、手っ取り早くじゃんけんにしましょう」
今日は凛もいないからトランプなどでも良かったが華ちゃんが強すぎるので却下。じゃんけんならすぐ済むし、ぶっちゃけ動くの面倒だし。
「オーケー」
「じゃあさっそくしましょう~。さ~いしょ~はグー、じゃんけん…」
「「「ポイっ」」」
(俺の手)パー(茜の手)チョキ(華ちゃんの手)パー
「やったー!ウチの勝ちです~」
「う~む」
「あらら、負けてしまいました~」
ということは俺か華ちゃんが茜のメイドになるのか。俺が勝てばメイドをしなくていいし、さらには華ちゃんのメイドが見られる。仕える相手が俺じゃないのは残念だけどそれでもまぁ得だろう。
俺の星座は3位だし、余裕よゆー。
「じゃあ華ちゃん、しよっか」
「よろしくお願いします、海人くん」
「「さいしょはグー、じゃんけん、ポイっ!」」
(俺の手)チョキ(華ちゃんの手)グー
「・・なん・・・だと・・・」
「わぁ~、勝ちました~」
まさか占い3位の俺が負けるとは。もう占いなんか信じない。あんなものは自分の実力を信じられない人が頼るまやかしでしかない。占いの結果が良くても結局は普段からの行いがものを言うのだ。
例え、『今日は素敵な出会いがあるでしょう』とか『赤の靴下を履くとテストの点数UP!』とか言われても顔が悪けりゃ曲がり角でぶつかるような素敵(?)な出会い方をしても次の瞬間には避けられ、赤の靴下を履いても勉強しなければ急に点数が良くなるわけもない。よって占いなんかいらない、信じない、聞きたくない。
「今日の星座占いが2位でよかったです~」
「華先輩2位だったんですか。ウチは今日1位でしたよ~」
地に手と膝をついて打ちひしがれていると、そんな会話が聞こえてきた。
・・・やっぱ占いは偉大。これからは占いを信じて生きていこう。アイラブ占い。
「さてセンパイ。晴れてウチのメイドになったわけですので、これからしっかり働いてくださいね。とりあえずメイド服に着替えましょうか」
「は?いやいや何でだよ無理だよ。あんなフリフリしたのなんか着たくないよ!」
「センパイはメイドなんですよ。四の五の言わずに着てください!」
「待て。百歩譲って、着ることを許すとして、学校にメイド服なんかないだろう?」
ないよな?そんな都合のいいことが…
「華先輩」
「はいです~」
その会話の5分後、俺の目の前には立派なメイド服が現れていた。
「ってなんで!?何であるの!?」
「急いで作りました~」
「急いでって5分ほどしか経ってないよ!カップラーメンもビックリの速さだよ!」
「頑張っちゃいました~」
頑張って何とかなる問題じゃないだろ!神業か魔法の域だよ。手品なんてもんじゃないよ…
「じゃあセンパイ着てください」
「い、いやだ。さっき百歩譲ってって言ったろ?俺はまだ一歩も譲ってないぞ。それにそんなの俺が着ても似合わないって。せっかく作った服が汚れちゃうよ?今からでも間に合う。こんなことはやめよう。やめよう。・・・やめて。こ、来ないで」
「華先輩」
「はいです~」
じりじり後退りしていると後ろから華ちゃんが出てきた。そしてそのままキレイにうつ伏せに倒され、腕の間接を極められた。
「って痛い痛い!何で華ちゃんがこんなことできるの!?しかもいつの間に後ろに!?」
ついでにあの二言でなぜこんなにも意思疏通ができるの?
「昔お父さんに『お前は危ない男に狙われそうだから護身術を身に付けておきなさい』って教えられたんです」
「俺別に華ちゃん襲おうとなんかしてないよ!」
ちくしょう、華ちゃんのお父さんめ!一度会って華ちゃんは俺が守るから余計なことしないでください!とか言ってやりたい。ついでに華ちゃんを貰っていきたい。・・・お義父さんから拳をもらいそうだな。
「さて。これからセンパイに選択権を与えます。自分で着替えるかウチに着替えさせられるかどっちがいいですか?」
それどっちにしろ着ないとじゃん 。
「3つ目の"着ない"で」
「わかりました。では今着替えさせるので動かない
でくださいね」
「やだって痛いって!お前俺の下着姿がみたいのか!?そんな変態だったのか!?」
「センパイが相手ならそれでもいいです」
いいのかよ!
「・・・なぁ、俺の下着姿なんか見るもんじゃないってそれはそれはひどいから目が腐っちゃうって」
「そんな自虐的な脅ししないでくださいよ。もう諦めてください」
「や、やめろ!そんなんフェアじゃないぞ!お前も見せろ!」
言った瞬間部室の空気が凍る。
そして頭上から2つの冷たい視線と冷たい言葉。
「うわぁ・・・センパイ、さすがにそれはないです」
「海人くん、少し引きます」
「あぁ悪かった!今のは俺が悪かった!」
俺も言ってからしまったとか思った。後悔。
「まぁいいです。そのことは忘れてあげましょう」
おぉ、珍しく茜が優しい。天使か。
「ではメイド服に着替えましょうか」
・・・あ、堕天使か。
その堕天使がとうとう実行に移してきた。華ちゃんに行動を抑えられて抵抗虚しく制服を脱がされた後、フリフリのヒラヒラを身に纏った。
ついでに下着姿もばっちり見られた。
「うぅ、もうお嫁に行けない」
「センパイは婿でしょ。そんな泣き真似しないでください」
「泣いてるよ!俺の心が泣いちゃってるんだよ!」
「海人くん大丈夫です!海人くんの下着姿、格好良かったですよ!」
「・・・・・・」
そんなフォローがつらい。てか華ちゃんにも見られていた。
あとそこの茜。笑いを堪えきれてないぞ。
「元気だしてください。もう婿に行けないならウチが嫁に行ってあげますから」
「茜はいいや。華ちゃんがいいな」
「ひどい!こんな可愛い後輩の告白を断るなんて!」
「どこが告白だ。それから自分で可愛い言うな」
横目で華ちゃんの方を見てみると赤くなってもじもじしていた。まさか脈あり?この勢いのままいけばめでたくカップル成立?
「は、華ちゃん、赤くなってどうしたの?」
気になってしょうがないので思いきって聞いてみた。
「その~、さっきの…」
さっきの?告白まがいのこと?
「さっきの海人くんの下着姿を思い出してしまって…」
「今更!?さっき格好いいとか言ってたじゃん!」
「よくよく考えてみると恥ずかしくなってきました」
「待って!俺の方が恥ずかしいからやめて!」
「海人くん、暫くこっちを見ないでください」
「理不尽!」
なんかすごい疲れた。
さっきのだらけきった環境が懐かしい。少し休憩。
「悪いけど茜、お茶持ってきてくれ」
「は~い・・・って何言ってるんですか。今のセンパイはメイドなんですから自分で持ってきてくださいよ。あとついでにウチのも」
・・・忘れてた。
「しょうがない。じゃあちょっと待ってろ」
「はいは~い」
自分と茜、ついでに華ちゃんの分のお茶を入れて御盆に乗せる。なぜお茶があるのかというと、そこは割りと自由な天文部ってことで許して欲しい。
「ほい、持ってきたぞ~」
「ありがとうございま~す」
「ついでに華ちゃんにも」
「あ、ありがとうございます」
未だに少し頬を染めながらも華ちゃんもお茶を飲み始めた。
「・・・はぁ~、落ち着くな~」
「「(そう)ですね~」」
両手で持った温かいお茶を啜り、一息吐く。
そういえばいつの間にかだらけきった空気が消えている。何がきっかけでこうなったんだっけ?
・・・まぁなんでもいいか。
あ~、なんか足がスースーする。スカートってこんなもんなのか。
お茶を手に持ったままぽけ~っとそんなことを考えていると、またも名案を思い付いたように華ちゃんが器用に手を打った。お茶を持ってるのに。もう驚かない。
「そうです~、良いことを思い付きました~」
この良いことはたぶん俺にとって嫌なことだ。
「せっかく海人くんがメイド服を着ているのですから写真でも撮りましょう~」
「絶対嫌だ」
「いいですね!」
・・・おい。
「待て待て、約束はメイドになることだ。メイドにそんな仕事はない!」
「甘いですねセンパイ。メイドとは主人に仕えるもの。そしてメイドが嫌といってもさせるのが主人です!」
「おぉ~、さすが茜ちゃん。詳しいね~」
華ちゃんが騙されてる!そんなことあるわけないでしょ。それはフィクション、もしくは『あ~れ~』『よいではないか、よいではないか』のときだけだ。
「茜、メイドにも人権はあるんだ。当然断る権利もある」
「そうですか~。それはそうと華先輩、さっきのセンパイの下着姿の写真ってあったりします?」
おいおい、そんなんあるわけ・・・
「あ、はい。ありますよ~」
「!?」
え?なんで?いつ?どうやって?イミガワカラナイ。
「あ~、なんかメイド姿の写真が撮りたいな~。もし無理だったら憂さ晴らしにどっかのセンパイの勇姿を撮った写真を見せびらかしたい気分ですね~」
う~わ、なんて卑怯な後輩なんだろう。今度絶対あいつの弱みを握っていじってやる。
そう心に決め、今は大人しく従うことにする。
・・・べ、別に写真をばらまかれるのが怖いわけじゃないんだからねっ!
「はぁ・・・わかった。もう好きにしろ」
「わーい!じゃあまずはソファーに普通に座ってください」
"まずは"という単語が気になったが指示には従う。
しかし抵抗の意を示すために腕と足を組んだ状態で座った。
「センパーイ、それでもいいですけどそのまま撮ったらセンパイの勇姿が増えますよ?」
その言葉を聞き、すぐさま腕と足を解く。そして動揺を抑え、何事もなかったかのように振る舞う。
「な、なな何を言ってるんだねキミは?」
「センパイ、キリッとした顔してどんだけてんぱってるんですか。口調がおかしくなってますよ」
「ふぅ、また海人くんの勇姿が撮れました~」
茜の奥で華ちゃんが何か言ったが聞こえない。・・・本当に聞こえない。何も聞こえない。
「センパーイ、次はこのポーズしてください」
茜の声に無意識に従う俺。戦意はさっき刈り取られた。
華ちゃんの天使の笑顔に癒されてたのに明日からは小悪魔にしか見えなくなっちゃう。
「・・・センパーイ、もう撮り終わりましたよ~」
「・・・あ、あぁ終わったのか。じゃあお茶のおかわりを持ってくるから」
「はーい」
御盆と空になったコップを3つ持って席を立つ。とその瞬間光が一瞬目を覆う。
「・・・・・・・・」
1歩歩く。2歩、3歩、4歩目でまた光。
お茶をコップに注ぐところでも光。
全て入れ終わり、持っていく移動中も光。
「・・・・・なぁ」
「先に言っておきますけど写真okしたのはセンパイですし、これで終わりとも言ってないですし問題ないはずです」
・・・まぁそうだな、茜はいい。
問題は華ちゃんだ。さっきからずっと無言だけど無音でフラッシュもなしにめっちゃ写真撮ってるんだけど。シャッター押す指が超高速で動くのが視界の端に映るんですけど。なにあれ怖い。
さっき『もう驚かない』とか言った気がするけど訂正。なにあれ超怖い。今日、というかこの1時間くらいで華ちゃんのイメージが崩壊だ。
メイド姿の写真という黒歴史が秒速5枚ほどのペースで増えていってる。
・・・もうどうにでもなれ。
「それで、茜は他にして欲しいこととかないのか?」
「お、センパイにもついにメイドとしての自覚が芽生えましたか」
「面倒くさいからそれでいいよ」
「う~ん、そうですね~・・・」
腕を組んで唸りながら考え出す茜。
その目の前に座っている俺。
そして俺のななめ後ろでカメラの画像を満面の笑みで確認する華ちゃん。
さっきからなぜか俺の背中に冷や汗が流れてしょうがないんですけど。
「よし、決めました。センパイはこれから私に勉強を教えてください!」
「え?そんなんでいいの?」
また写真を撮られるのと同等の屈辱を味わうと思っていた俺は少し拍子抜けした。
「え、もっと酷いのがいいんですか?・・・あ、センパイMでしたね」
「違うって」
「ドMでしたね」
「もっと違う!茜のことだから『その姿で踊れ』とか言うと思ったから」
「そんな酷いことしませんよ~。・・・それも面白そうですね」
しまった!墓穴だったか!
急いで軌道修正。
「よしわかった!勉強だな、見てやろう!」
「はい、じゃあ、数学を教えてください」
「ん、得意分野だ。任せろ」
「え、似合わない」
「ほっとけ」
無駄口を叩きながら数学の教科書と筆箱を取り出す茜。
唐突に話は変わるが女子って無駄に筆箱の中身多いよな。10本色ペンがあっても使わないし、友達が忘れたときのためとか言ってシャーペン5本くらいあったり。
そんなとき来ないのによくやるな。そろそろ無駄だと気がついた方がいい。
かくいう目の前の茜も今あげたほどではないが色々入ってそうだ。・・・なんとなく凛は少なそう。
「じゃあセンパイ、さっそくここを教えてください」
「あ~、これか。これはまず分母を揃えてやるんだ。ここをこうしてこうやって・・・・・と、xの値が出ただろ?」
「はい。でもxの値は2つありますけど答えには1つしかありませんよ?」
「あぁ、その通りだ。これは無縁解と言ってな、xを元の式に代入すると矛盾が生じることがあるんだ。実際やってみると・・・・・」
「あ!1=-1になりました!」
「な。このとき代入したxは見かけだけの解ってことだ」
「へぇ~・・・あ、じゃあ次はこれお願いします!」
「おう。これはだな・・・・・・・・・」
茜に勉強を教え始めて30分くらい経っただろうか。茜は意外と勉強ができ、教えたことをすぐに理解していった。なんで授業でわからなかったのか聞くと『授業中って眠くなりやすいですよね~。誰かが睡魔でも配っているんでしょうか?』とか言いやがった。
なんだかんだで基礎はほとんどできあがり、今は練習問題を茜に解かせている。
「あ~疲れました~」
だがものの数問でやる気をなくしてしまったようだ。
「お前やればできるんだから今もうちょっと頑張って身に付けろよ」
「えー、でもー・・・あ!1問解くごとに褒美としてセンパイが頭撫でるというのはどうですか!そしたらウチやる気出ます!」
「はい?意味がわからないんだが」
そんなんでやる気が出るバカがいるわけない。
「わからなくていいです。とりあえずそういうことでやってみましょう!」
「はぁ」
なんか勢いで押しきられてしまったがどうせ1回やると『やっぱいいです』ってなるだろう。
「はい解きました!」
「うぉっ、早いな」
「で、正解は?」
教科書の後ろのページを見て確認する。
「・・・正解」
「やったー!じゃあ頭撫でてくださいね!」
「えーマジでやるのか?」
「マジです。ほら早く~」
わかったからそんな甘えた声出すな。
下に妹がいる俺だが頭を撫でるなんてことはなく、恐る恐る茜の頭に手を乗せる。
・・・お、おぅなかなか良い手触りじゃないか。
髪を乱したり痛めたりしないように優しく撫でる。
さらさらしてるな~こいつの髪。
「~♪」
茜は何やら気持ち良さそうだ。
しかしずっと撫でてるわけにもいかないので手を離す。すると茜が残念そうな顔でこっちを向く。
「ほら問題やれ」
「はい解いた!」
「早っ!」
さっきよりもだいぶ早く解いた解答はまた正解だった。
しょうがないのでまた撫でてやる。
「~♪」
するとまた気持ち良さそうにして、手を離すと残念そうな顔をする。そしてすぐに問題に取りかかる。
また撫でる。喜ぶ。手を離す。しょぼんてなる。
これを繰り返してる内に解くスピードはどんどん上がり、俺が撫でている最中にも問題を解き始め、しかもそれが当たっているということでずっと撫でる羽目になっていた。
撫で続けること30分。習ったところの練習問題を全て解き終わったことでこの苦行は終わった。
なぜか途中から華ちゃんの頭も撫でることとなり両手がもう痛くてしょうがない。
「ふぅ、終わった~。ね、センパイ。ご褒美があるとこんなにやる気が出るんですよ?」
「うん、それはわかったからちょっと休ませて」
「だらしないですね~。美少女の頭を撫で疲れるってどんな贅沢ですか」
「つっこみたくないんで黙ってくれ」
つっこみをする気力すらない俺はソファーに浅く座って寄りかかった。
華ちゃんは撫でるのをやめてもぽわ~っとした様子で座っている。
その後無言が5分ほど部室を支配した。
「よし、休憩おしまい!」
「で、休憩おしまいってことはまた何かするのか?」
「当然です!」
「と言ってももう6時半過ぎてるぞ」
外を見てみると雨は降ってないものの雲があっていつもより暗いようだった。
「そうですね~、じゃあセンパイはウチと華先輩を送ること!」
「なんだそんなことか。全然いいぞ。華ちゃんもいいか?」
「もちろんです~。むしろ私までいいんですか?」
「もちろん!」
むしろこっちから頼みたいほどだ。華ちゃんの関節技をさっきくらい、力があることはわかったがそれでも襲われそうで不安になる。茜は一人でたくましく生きるだろう。
「センパイ、今何か失礼なこと考えませんでした?」
「そ、そんなことないぞ」
「本当ですか~?」
なぜこいつらはナチュラルに俺の心を読んでくるんだ?紅以外のやつにも読まれ始めたらマジでプライバシーなんかないぞ。
「帰宅準備完了!」
「海人くん帰りましょう~」
「あぁ、わかった」
3人で部室を出てから鍵を閉め、帰路に着いた。
こんちゃー。
今回でやっと空気が変わったんですがその結果が…
まぁ次回も海人に頑張ってもらいたいと思います。
後書きは短いですがここまでで。
では
読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます!
P.S.
結論を先に言いますと次の話はありません、消えました。ので『送り2』を読むか飛ばしちゃってください。ここからは理由になります。
前に投稿した話を編集していたら、PCがおかしくなったのか2話分消えてしまいました。1話はなくても読めるんですが、もう1話はないとつながりがおかしくなってしまう話だったんです。つまり次の話ですね。
今は無理ですがまた今度書き直して投稿したいと思います。読んでくださってる方には本当に申し訳ありません。