表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

口は災いのもと

今回はちょい長めです。そして、ポケモンを知らなければ少々キツイ内容かと……。

「ボール当てちゃってゴメンなさい」

「いいよ、別に」

 今は、男女混合で体育をしている。さきほど頭にボールが直撃したが、鼻血程度で済んだので問題ない。普段の俺なら、舌打ち程度のことをしていただろう。俺、結構器小さいんだな……。

 そう。いつもならそうする俺がなぜ今こんな優しいのか? 実は、Mだったとかではないから安心したまえ。なぜなら、ぶつけた人がクラスで1,2位を争うぐらいモテて可愛い女子、亜衣だったからだ。

 でも、モテて可愛いだけの女子に当てられても俺はキレているだろう。しかし、亜衣は俺にとって特別な存在なのだ。

 実は俺、亜衣に恋をしていたりする。

 相手には気づかれていないらしいけど、女子にはなぜか数人にばれているらしいからそろそろ時間の問題になってきた。

 しかし、こうしてクラスメイトを見ているとうちのクラスは恵まれているな。可愛い子がおお――

「危ないっ。ボールが!!」

 俺に向かって、ボールが飛んでくる。

「うおッと。誰だよ。気をつけろよ」

「まだ、体力を減らしていかないと捕まらないのか……」

 体力? 何のことだ? 誰に当てられそうになったかよりもボールの確認をした。

 そのボールをよく見ると……

「モ〇スターボール?! 俺をGETする気か!!」

 そこで、そんなアホなことをする人物を見た。まあ、1人しかいないが。

「またお前か……宇絵」

 そう。昨日俺にストーカー行為を働いた変人女だ。あの時、転入したらしく、俺はまだ全然こいつのことが分からないでいる。

「まずは、技マシンで――」

「何俺を捕まえた後の話してんの?! 俺捕まえられないからな」

「じゃあ、マスターボ〇ルで――」

「いや、ボールの種類じゃないから」

「まさか……トレーナーのポケモンだったの?」

「いや、もう完璧に言っちゃったじゃん。ポケモ――失敬。『ポケット魔物』って」

「ピカチュ〇は『ポケット魔物』なんかじゃない。あの子は、ボールに入らないからただの『魔物』だよ!!」

「それ、サ〇シのやつだけだからな!! 全国の〇カチュウファンに謝れ。あと、俺はれっきとした人間だから。ヒューマンだから」

「I don`t know English and I can`t believe you aren`t pocket monster……あ」

「いや、気づくの遅いからな!! 最初に英語分かりません。って言っといて明らかにペラペラ話してるじゃねーか。しかも、何が『あ』だよ。無茶苦茶忘れてるじゃねーか」

「なら、『殺すよ?』とかの方が良かった?」

 ちょっと、想像してみるか。通常は「あ、バイバイ」とかのあいさつが、「あ」を「殺すよ?」に変えると「殺すよ? バイバイ」になるのか……。

 ……最悪の代名詞じゃねーか。しかも、「バイバイ」には罪がないはずなのに、どうしてより恐ろしく「殺すよ」を強調するんだ……。

「いま、初めて『あ』のすばらしさを知ったよ。人類で俺だけじゃないか? 『あ』のすばらしさに気づいたの」

 すると、隣から亜衣がやってきた。

「違うよ。私のほうがさきだよ」

「え?! 亜衣、それはどういうことなんだ?」

「とあるゲームで最初の主人公の名前の画面でめんどくさいから、Aボタン連打したら『あああああ』って登録されて『あ』ってすごいんだ、って思ったの。もちろんライバルの名前も。それに、GETしたポケモ――」

「亜衣もそっち系の類だったのかよ!!」

 この2人は似ている気がする。

「じゃあ、手持ちのポケモンも全部『あああああ』なのか?」

「リザード〇だけ『鼻くそ』だったけな……」

「……。なら、もしライバルと遭遇したときは『あああああが、勝負を仕掛けてきた。相手のあああああはポッ〇を出してきた。いけっ、鼻くそ。鼻くそ、火炎放射だ』みたいな感じなの?! なぜか、鼻くそが火炎放射出すところを見てみたい気がする……」

「でしょ。だから、私が友達と交換するときはいつも『ブサイク』とか『息臭い』って感じで名前つけてるの」

 そのもう名前を変えることができなくなっただろうポケモ〇とそれを受け取った友達のために黙とうを奉げよう。

「亜衣。お前名前をつけるセンスないだろ?」

「『600円』とか『定期券』とかも?」

「うん、間違いなく名前付けるスキル皆無だわ。もし、子供産むなら名前は夫に任せたほうがい……あ」

 おれぇ?! どうした俺? 何、好きなこの前で夫とか言ってんだよ!! 女子にばらされるとかじゃなくてただの自爆じゃねーかよ!!

「……」 

 お願いだから、亜衣様。黙らないでください。喉切って一生喋りたくないのは俺のほうですぜ。

「やっぱり『あ』なんかより『殺すよ?』のほうが良かったでしょ」

 ここで、宇絵かよっ!! しかも、なぜかキレ気味。

 もし、これがハーレムとかいう奴がいたら今すぐ代わってほしい。俺から見たらただの地獄絵図だから。

すいません。短編とか言いつつ今回は長めです。私はバカなんでしょうか。まだ2話目なのにもう言ってることと矛盾しています。

これから、多くの人が笑える作品を作りたいので応援又は感想頂ければ光栄です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ