急がば回れ
「実験台?!」
朝っぱらから何言ってんだ? この美少女は? しかも、実験台って……。
遅刻までぎりぎりなんだけどな……。
「だから、さっきから言ってるじゃない。不良のエサにな――」
「さて、学校に行かなきゃ」
「待ちなさい。まだ話は終わってないわ」
「いや、だってもうエサまで聞いてどうすりゃいいんだよ!? 逃げるっていう選択肢以外無くないか?」
「他にも、呪文とか攻撃・道具や作戦『ガンガンいこうぜ』とかあるじゃない」
「ドラク〇?! しかも、『ガンガンいこうぜ』にしたら俺即HP0になるから。シャレにならねーよ」
俺は、どっちかっていうとファイナルファ――――失敬。「最後の幻想」のほうが好きだ。
「あ、もしそうなったら私が教会まで連れていくから」
現実とドラ〇エ混ざってないか……?
「で、もういいから。で、何なの? もう実験台の絡みはおしまい? もう学校遅刻なんだけど」
「ヤバ。私もだ。じゃあね」
何だったんだ、このイベント? 剣とか秘宝とかを貰うイベントだったのか?
まあ、たまにはこういう朝もありかな。
前言撤回。全然、ありではない。
学校に行くと、あの子がいた。昨日までいなかったのに。
そして、可愛く微笑みながら俺に話しかけてきた。
「ヨロシクね」
「何故ココにいる?」
「そりゃ君をストーカーしたか――」
「先生、不審者です」
横で、「冗談だってば」と、しきりに叫ぶストーカーがいる。
こうして俺とこのストーカー野郎、宇絵は出会いを果たしたのだ。
はい、どうも。超常毎日です。どうですか? びっくりするぐらい短いでしょう。自分でも「これはやばいぞ……」と思いました。
そんなこんなで始めました。いつでもいいのであなたの感想等をお待ちしています。




