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新しい感情に気づいた日
数学の授業中、僕は授業に身が入らない。
月島はなんでくじなんて交換したんだろうか。
窓の近くがよかったんだろうか、アリーナだったからだろうか、僕は気になってしまって授業に集中出来ない。
「どうしたの?難しい顔して」
「え、?」
よっぽど酷い顔をしてしまっていたのか月島に声をかけられてしまった。あぁでもなんだろう。月島の声はこんなに透き通っていたんだ。
まともに話したこともないから少し驚いた。
あぁダメだ俺。授業に集中しなければ。
よし、もう月島のことは忘れよう。
「…西?大西!なにボーッとしてるんだ!」
「すいません……」
「はい、じゃあここ答えろ!」
「えっと、……」
「3.58でしょっ」
「あ…、3.58です!」
「はい、正解」
ふぅ、なんとか月島のおかげで助かった。
「ありがとう」
僕が言うと、月島はニヤッとして
「私のおかげだね〜」
そう言うとまた前を向いて板書しだした。
あれ、なんだろう。今俺は心がドキッとした。
なんで、ドキッとしたんだろう。




