PART.0
初めての投稿ですが、よろしくお願いします!!過激な発言が多めなので、そういうのが苦手な方は、ここで引き返すことをおすすめします。ブックマーク、コメント、どうかたくさんお願いします!!
「幼馴染」の定義とはいったい何なのだろうか。
一般的には、幼い頃から共に過ごし、互いの成長を見守り、淡い友情や恋心を抱いたり抱かなかったりする、もっとも身近で尊い人のことを指すはずだ。 だが、俺にとってのそれは、「一生涯解けない呪いの契約」であり、「歩く放送禁止用語の取扱説明書」を押し付けられたのと同義だった。今さらながら、こんなヤツと幼馴染になるべきではなかったと、今でも後悔している。
放課後の校舎、屋上へ続く階段の踊り場。 西日に照らされたその少女は、あまりにも神々しい雰囲気を出しながら階段を下った。
「黒峰くん。今日も一緒に帰れるなんて、私、本当に幸せ……」
白雪美香 (しらゆき みか)。名前の通り、まるで雪のような白い肌に、夜空を溶かしたような黒髪。私立東高松第四高校が誇る「清楚系女子NO.1」が、頬を赤らめて俺の制服の袖を掴む。 もしその光景を他の男子が見れば、俺は明日には校門に逆さ吊りにされているだろう。いや、すでにコイツのカレシになってる時点で、俺は学校全員の男子から襲われる覚悟がいるのだ。
だが、校舎の角を曲がり、周囲に誰もいないことを確認した瞬間 ーー。 彼女は俺の袖を、ゴミでも捨てるかのように放り出した。
「あー……マジで死ねばいいわ。あいつら全員、脳みそが性欲で発酵してるのか? 視線がネロネロ絡みついてきて、全身がバイオドロドロのローションに浸かってる気分。今の私の心境、何だと思う? 誠也。」
「知るか。……あと、例えが卑猥なんだよ。せめて『ナメクジに這われてる気分』くらいに留めておけ。それでも酷い方だけどな…ともかく、語彙の引き出しがピンク街直結なんだよお前は」
俺、黒峰誠也は、容赦なくツッコミを叩き込む。 こいつにはこれくらい言わないと、空気が汚染されるのだ。いや、もはや手遅れだ。すでにこの周りの空気は完全に汚染されていた。
「ピンク街なんて言葉よく知ってるね?最近のワカモノは知らないものだと思ったわ。え、ナメクジ? 誠也意外とMなのね。粘膜の刺激が恋しいのかい? いいわよ、今度あんたの顔面に塩でもかけてやるから。あ、でもその前に、さっきの数学の教師。あいつ、私が質問してる間、ずっと私の胸元をガン見してた。実質的な視姦よね。もう訴訟の準備はできてるわよ。慰謝料で一生エロゲー買って暮らしてやる!そもそも、数学の教師って全員変人なんだよ。」
「 証拠もねえのに教師を社会的に抹殺しようとするな! あと『視姦』とか『エロゲー』とか、その清楚な面で平然と言うんじゃねえ!ていうか、最後の台詞、全国の数学教師に謝れ! そしてそのギャップで脳がバグる読者の身にもなれ!」
「読者? 何のことかしら。……ていうか誠也。あんた、私の『彼氏』なんでしょ?」
美香が、一転して妖艶な笑みを浮かべて距離を詰めてくる。 石鹸のいい香りが鼻をつく。(その口から出るのはドブ川の匂いより酷い毒だが)
「だったら、この沸き立った私の欲望、あんたが処理してくれない? ……簡単なことよ、口でしてあげるから」
「……」
「あら、照れてるの? 男子って本当に単純――」
「黙れ。『口で罵詈雑言の処理をしてくれ』だろ? お前の1パターンしかない下ネタのパターン、もう聞き飽きたんだよ。あと、その『私が誘えば男は落ちる』みたいな安い女の余裕、見てて痛いからやめろ。鏡見てこい、性格の悪さが顔に出てて、もはや般若に見えるぞ。そもそも、勝手に偽カレシにしたのはお前だろ」
一瞬、美香が呆然としたように目を見開いた。 だが、すぐにククッと喉を鳴らして笑い出す。
「……ふん。相変わらず可愛げのない男。私の美貌を前にして、よくそこまで心折れる発言ができるわね。あんた、前世は処刑人か何かなの?」
「いいや。恐らくお前という『公害』を制御するために神が遣わした、史上もっとも不憫な管理人だよ」
俺はため息をつき、靴を履きなおした。 これが、全校生徒が憧れる「聖女」と、その「幸運な恋人」の真実。
中身は最悪。口を開けば18禁。付き合っているというのは全くの嘘。 そんな幼馴染との、嘘まみれの「ニセカップル生活」は、今日も俺の精神をじわじわと削っていく。




