夏の汗は青春を呼んだのか?
この日はなんとなく二段階の夢を見ていた気がする。
理由は二度寝。
☆☆☆
日本家屋の木の廊下。色は濃い茶。
庭園もあったような。
そこで、私は何かの問題に巻き込まれている。
ミステリーでよくある挑戦状のような状態。問題は覚えていないが、問題を間違って進めば死が待っているような。
だけど、私には頼れる探偵さんがいて。
だけど、その探偵さんは探偵っぽくなく、シャツにジーパン、それなのに推理をしそうにない雰囲気を持っていて。
とにかく、進むべき道は船に乗るかやめるか。
頭を掻くように、手を頭において、ほんの少し眠たそうにした彼が、皆に告げたのは、自転車移動だった。
船には乗れないらしい。
無事なのか、無事じゃないのか……坂の下に広がる海原には船がポツンと浮かんでいる。
あの船、どうなるんだろう……と思いながらも、自転車は坂道を下っていって……。
暑い中、自転車集団が坂を下る。爽やかな夏の日差しの中、自転車を転がす。
たぶん、大丈夫だったんだよね。
次に続いたのは、実家の前。
私は十代前半に戻っていて、浴衣を着ていて、なぜか自分の家の中から出てくる見知らぬ少年を待っている。
出てきた少年は、シャワーでも浴びた?くらいのびちゃびちゃの汗で……多分汗で……朝日に輝きピカピカで。彼の『なぜか』は、もう一つ。
彼はおみこしの際に着るような、白いシャツと短パン姿という不思議なスタイル。
それなのに、私はまったくそれを気にしていない。
不思議だ。
それどころか、私は彼に恋をしているらしい。
ピカピカ王子様の傍に行き、日傘を一生懸命さしてあげようとしているのだから。相合傘がしたいようだ。
そして、もう一人、少し年上の男の子が、そんな私を後ろから見守ってくれている。
三人の向かう場所は、私の友人(女の子)の家で、その子は引っ越してどこかへ行ってしまうらしい。
招かれて、おうちに入れてもらうのだけど、……ピカピカ王子様は、なんと、この時、普通の服を着用されていた。
で、目が覚めた。
お別れ会にどうして浴衣?
とにかく不思議。
そして、二段階だったように思っていたけれど、今から思えば、背後の年上の男の子が、最初の夢の探偵さんにも思えてくるから、また不思議。
最大の謎は、どうして恋愛もの?かも??
今月中は毎週月曜日の午前7:00に投稿します。