頑張れ空飛ぶ私
空を飛ぶ、という夢占いはあるんですが、私の場合少し違った意味もあるかも。
なんといっても、小さい頃、本気で空を飛ぶ練習をしたことがあるくらいですから。
落ちる、そんな夢にも通じるのかもしれない。
だけど、ちゃんと飛んでいた、そう思う。
☆☆☆
この夢を見たのは小学生の頃。
魔女にあこがれて箒にまたがって飛ぼうとしたり、どの箒なら飛べるのだろうと考えていたり。
傘なら風を受けられるから、飛べるんじゃないかと風の強い日に、風に合わせてジャンプしてみたりしていた私。
今の私から『当時の私』を褒めることがあるのならば、よく二階から飛び降りなかったな、エライ、だろう(笑)きっと子どもながらに『飛ぶ』は地面から、二階からは『落ちる』と思っていたのだと思う。
だって、まずは浮くことが出来ないと落ちるしかないもの。
夢の中の私は制服を着ていたと思う。
そして、ビルなのか校舎なのかから落っこちた。
だけど、その手には箒があって、慌ててまたがり、地上数十センチというところで、箒が浮いた。
空を飛んだのだ。
たぶん、そう思ったのだと思う。
地面すれすれで、足をしっかりあげていなければ飛んでいるとは言えない飛行。
だけど、ずっと飛んでいられるという優越感。
この夢を思い出すと、そんな気持ちになるのだから、楽しい夢として記憶しているはずだ。
平坦な道の上を飛んでいる。ただただ、楽しかった。落ちないでと思いながら飛び続けた。
それなのに、道が途切れて、再び降下する。
びゅーんと急降下。
体がビクンとして、目が覚めた。
もしかしたら、その時ほんのちょっとだけ背が伸びた瞬間だったのかもしれないけれど。
もっと飛んでいたかったのに……ともう一度目を瞑った記憶がある。