早朝出張
久し振りに元職場の夢を見た。
それなのに、現在の雰囲気。
夢だから仕方ないか。
☆☆☆
仕事先。シフト制の職場なのもあり、終業時間はバラバラだ。
同僚から「明日、出張に出て欲しい」という上司からの伝言を受け取る。
えらく急だなぁ、と思いながら詳細を聞くと、朝六時半に会社に集合とのこと。
六時半なら、大丈夫。
電車も動いているし。なんとか間に合う。
「了解です」
そんな風に言って同僚と別れた。
家に帰り、明日の準備をして早々に眠る。
朝、少し寝坊したなと思うと、預かっていた上司からの手紙を思い出す。
明日(今日)の出張の内容が書かれてあった。
もっと早く見るべきだったな、と思いながら手紙を開くと、急な依頼への謝罪と驚く事実が書かれてあった。
集合時間が、早朝というのか、3時19分(4時だったかなぁ?)
「えっ……」
すでに過ぎている。
しかも場所は海外だ。
会社からマイクロバスが3時19分に出発するので、それまでに出社するように。だった。
スマホを手に取り、上司に電話するかを悩んでいる。いや、悩む前にまず、海外用に荷物を整えるべきで……。
スーツケースを取り出して、とにかく着替えやパスポート、あと……
こんがらがった頭でもう一度手紙を読む。
もちろん変わらない内容で。
パニック状態で、なんとか解決策を見つける私。
会社からマイクロバスじゃなくて、直接空港へいくを選択すれば、間に合わないだろうか。
そんなことを思いながら、上司への電話を二の足を踏む私の夢だった。
なんとなく、怒られるからというよりも、寝坊を失望されそうという信頼を失う方に恐怖を覚える夢でした。だって、その上司は、初めて好きだと思った上司だったのだもの。
定年退職後、どうされているのかなぁ?














