すり抜けていく教会
夢って深層心理とも言われるので、深く詮索しないでくださいね。自分でも気づいていないものを詮索されると恥ずかしいので。えっ、じゃあ、何で書いているか?
なんとなく変な夢を見たから、に尽きます(´▽`*)
変な夢を見た。
いや、夢なんていつも変。
へんなの~と思ってお付き合いくださいませ。
☆☆☆
どこかのお屋敷の、大きな庭、暑い陽射しは燦々と。
卵から孵ったばかりの鴨の子が、飼育ケースの中にいて。
きっと私はそれらを育てようとしていて。
それなのにそれを放って出かけた。用事があるらしい。
お屋敷の外の遠くには、山が見えた。そして、その山の方向からやって来るのは青い屋根の教会。私はそれを捕まえようと、待ち構え、そのままそれを見つめていた。
それは私を踏み潰すでも、押しのけるのでもなく、ただ実態のない蜃気楼のように通り過ぎていく。
ただただ、本当に。すり抜けて行くだけで。
私はとても悲しい気持ちで「あぁ、やっぱり捕まえられない」と呟いていた。
誰かの声がする。
「まだあなたには無理」と。
その後、ネギ(ニラ?)流しの行事をすることになった私。
澄んだ水が流れる川に足を突っ込み、川を横切る柵の間からネギを均等に流す儀式。普段は流れてくるネギを捕まえる側なのに、今日はネギを流す側らしいと夢の中の私の感覚が、私に伝えてくる。
急な欠員補充のようだった。
この時もどこからか声が聞こえた気がする。
「そろそろあなたもこっちをしなくちゃね」
その儀式が終わる頃には、朱の光が川に溶け始め、夕闇が迫ってくる時刻だった。
朝がふたたび。忘れていた雛の様子を慌てて見に行くと、飼育ケースが見当たらない。
庭中を探すと洗濯ものを干していた母のそばにそれがあった。
餌を入れてくれていたようで、ケースの中には様々な生きたイモムシケムシとちぎられた草花小石などが入っていて、小さなお庭のような雰囲気になっている。
4羽のうち2羽の仔鴨がケムシを同時につつき、ケムシが千切れて食べられる。
だから、残っている虫の数は少ないのだろう。
かわいそうにうち一匹は、その生存競争に勝てなかったのだろう。
他の3羽よりもかなり小さな体が硬く動かなくなっていた。
あぁ、私がずっと見ていてあげていれば、死ななかったのかな、そんなこと思う。
取り出して埋めてあげなくちゃ。
だけど、取り出そうと飼育ケースに手を入れると、すぐにその手を引っ込める私がいる。取り出せないのだ。
理由は飼育ケースの中にハチがいるからだ。
手を入れれば攻撃してくるハチ。
私は時々兄弟につつかれる動かぬヒナを眺めるしか出来ない。
そんな夢を見た。
今回の夢は暑さ寒さ、感覚的なものは感じられず、ただ自分の気持ちと夢の中の自分の設定みたいなのがよく分かり、振り回される夢ではなく自発的に自分が動いている感じの夢でした。
どこか、無力な私の象徴?というのも。
夢占いとかでも何か分かるかもですが、……なんとなく、どこが一番印象に残っているかというのもなく、途方もなさ過ぎてという感じですね。