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クラスで一番可愛い女子と付き合って一年後、寝取られたけど二番目に可愛い女子と付き合うことになった  作者: 桜井正宗


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【番外編】宙を舞う路上の伝説 ナンパ男の盗撮事件

 リベリオンさんが宙を舞った。

 演舞のような素早い動きでナンパ男を風圧だけ(・・・・)で吹き飛ばし、断罪を果たした。

 いや、ナンパ程度なら良かった。


 だが、ナンパ男は苺を『盗撮』もしていたのだ。



「うぎゃあああああああああああ!!」



 砂浜に頭から突っ込むナンパ男。



「あーあ、だから言ったのに」



 俺は、せめてもの慈悲で警告したんだがな。




【一時間前】




 雀荘にいつものメンバーが集結。


 そして陽菜がこう言ったんだ。



「ねえ、海に泳ぎに行こうよ~!」



 その一言で海へ行くことになった。

 幸い、バスでニ十分の場所に海水浴場はあった。季節は夏前だし、たまにはみんなでどこかへ行くのも悪くない。


 そう思った俺は、陽菜の提案に賛同した。



「分かったよ。苺とリベリオンさんは?」


「わたしも賛成!」

「自分もいいよ。ただ、水着はないけどね」


 苺はオーケー。

 リベリオンさんは了承してくれたけど、水着はない――と。そりゃ、残念だな。


「買わないの?」

「なんだい、前川くん。自分の水着姿をそんなに見たいの?」

「そ、それは……まぁ……」


 本音をつぶやくと、苺が膨れていた。


「ちょっと!」

「す、すまん……」


 そんなつもりはなかったんだけど、やっぱり男としては期待しちゃうでしょ!


「じゃあ、リベリオンさんにはわたしの水着貸してあげるよ」

「ん~、胸のサイズが合うかな」

「ちょ! どういう意味!」

「いや、自分の方が小さいから」

「あー…」



 そうだな。苺は巨乳だが、リベリオンさんはやや控えめ。それでも、十分に服越しでも大きいがな。

 あんまり見ていると怒られそうなので、俺はスマホを見るふりをした。これでよしと。


 ――で。


 リベリオンさんは結局、中学時代のスク水を着ることになった。


 それでいいのかよ!



 そしてそして、海水浴場へ向かったわけである。



 しかし、事件は起きた。


 海水浴場へ到着早々、怪しい動きの男が苺にスマホを向けているような気がした。俺はそれを見逃さなかった。


 動向を注視していると男が近づいてきて、苺の背中やお尻近くでパシャパシャと撮影していた。おいおい、そんなローアングルで……! ふざけんな!


 俺は怒りに燃え、止めようと思ったが男が苺に話しかけていた。


「そこの彼女、オレとどうかな」

「え……な、なんですか?」

「おぉ、君すごく可愛いね!」

「えっと……」

「いいから一緒に遊ぼうよ」


 なんだこのチャラ男。うざすぎるっ!

 俺は問答無用で止めに入った。


「やめてください。彼女は俺の連れです」

「なんだぁ、お前! 連れだぁ? うそつけ。こんな美少女とお前がつり合うわけねえだろ」


「そんなこと知るか! いいから、どっかいけ!」


「んだとォ!! てめぇみたいなヒョロガリは、オレのパンチで一撃なんだよォ!」


「やめておけって」



 ナンパ男は威嚇しながらも、俺の顔面寸前でパンチを止めた。……コイツ!


 反撃に出ようとしたが、陽菜と共に前方へ行ってしまっていたリベリオンさんが宙を舞ってきた。


 ――そして。



「うぎゃあああああああああああ!!」



 男はあっさり吹き飛ばされ、浜辺へ突っ込んでいったのである。終わったな。



「あーあ、だから言ったのに」



 盗撮ナンパ男はすぐに警察のお世話に。



「お兄ちゃん、大丈夫~?」

「ありがとう、陽菜。大丈夫だ」



 陽菜の頭を撫で、俺は苺の無事を確認する。



「苺、平気か?」

「うん。なにもないけど、でも、あの男の人……わたしのこと撮っていたんだよね」

「ああ、スマホはリベリオンさんが握りつぶして破壊しちゃったよ」



 物凄い握力でな。

 まさかに怪力。

 あの人だけは敵に回しちゃいけない……。



 こうして、俺たちは楽しい海水浴を楽しんだ――!



「――ふぅ。楽しかったね、里樹くん」

「そうだな。陽菜もリベリオンさんも砂浜で寝ちゃってるよ」


「じゃあ、今ならチャンスだね」



 夕日で茜色に染まる浜辺の中、苺は俺に覆いかぶさるようにして抱きついてきた。雰囲気に押され、俺は苺をキスを交わす。


 甘くて、幸せで、最高だ。


 来て良かった。


 仕事の息抜きには最高だ。

 また来よう。

ここまでありがとうございました!!

ブクマ・評価ありがとうございました。


他の作品も追っていただけると幸いです。

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