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クラスで一番可愛い女子と付き合って一年後、寝取られたけど二番目に可愛い女子と付き合うことになった  作者: 桜井正宗


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第18話 二番目に可愛い女子とお風呂タイム

 メッセージの内容に、俺は震えた。恐怖を覚えた。山田さんがこんなメッセージを送ってくるなんて……なんて恐ろしい。これは完全に恨まれている。


 今後、刺されてもおかしくない。

 気をつけないといけないな。


 しばらくゆっくりしていると、伊井野さんがお風呂から上がった。


 火照っていて、とても色っぽい。

 というか、私服姿を始めて見たかもしれない。

 シャツにスポーツタイプのショートパンツとか、なんだか……すごく新鮮だ。

 とても可愛いし、スタイルも良い。見とれてしまう。


「…………」

「どうしたの?」

「いや、なんでもないよ。それより、ゆっくりしよう」

「うん。ご飯にしよっか。なにか頼んだ?」


「ああ、玉将の焼き餃子とチャーハン弁当にしておいた」

「おぉ、いいね!」


 約30分後には、玄関前に配達員が到着。

 気のいい兄ちゃんが現れ、俺が商品を受け取った。

 しかし、これは便利だな。アプリで頼むだけで料理が運ばれてくるとか。もちろん、配送料とか手数料が掛かってはいるけど。


 リビングへ戻り、俺はテーブルに料理を並べた。



「はい、伊井野さんの分」

「う~ん、美味しそう~」


 蓋を開けると、餃子とチャーハンの食欲をそそられる美味そうな匂いがした。このラーメン屋の餃子は特に美味い。



「「いただきまーす」」



 さっそく餃子に醤油とラー油をかけた。

 割箸を持ち、摘まんでいく。


 ……んまッ!



「カリカリのモフモフで上手いなぁ!」

「やっぱりここの餃子は何度食べても美味しいよねぇ~」

「あれ、伊井野さん食べたことあるんだ」

「もちろん。リベリオンさんがたまに注文してるから」


 そういうことか。

 この雀荘でたまに頼んで食べているわけだ。


 伊井野さんと二人きりの食事を楽しんだ。


 それから俺もお風呂を借りることに。

 幸い、近所なので着替えも取りにいけた。親には勉強会の為に、友達の家に泊まると言っておいた。あっさり許可が出た。


 しかし、伊井野さんの家の風呂を使わせてもらえるなんて……。


 ほんのさっきまで伊井野さんがここでシャワーを浴びていたんだよな。いや、考えるな俺。イメージしただけで興奮が抑えきれなくなる。



「でもなぁ……無理だろ」



 なるべく考えないようにして俺は服を脱ぐ。

 裸になり、そのまま風呂へ。


 中へ入ると綺麗な浴室が出迎えてくれた。おぉ、とても清潔感がある。それにシャンプーとコンディショナーとか伊井野さんの使っているものが、そのまま置かれている。

 やべ……妙な気分になってきた。


 くっ……どうやっても煩悩を振り払えない!


 このままだと俺はどうかなりそうだった。


 シャワーを強めにだして頭から浴びた。


 これで伊井野さんのハダカを払拭できるはず! そう思っていると、浴槽の扉をノックする音がして俺はハッとなった。



『あの……前川くん』

「い、伊井野さん!? なんで!?」



 マジかよ。伊井野さんが来てる……! なんで、どうして!



『えっとね、最近守ってもらってるし、いろいろお世話になってるから……お背中流したいなって』


「な、な、なんだって!?」


『だ、大丈夫。背中を洗うだけだから……』


「し、しかしだな……」

『お願い』



 う~ん……ただでさえ、俺は下半身が危険域なんだがな。ここまで興奮するとは自分でも思いもしなかった。でも、それほどに俺は伊井野さんが……。


 そうだ。だからこそ……。



「分かった。頼む……」

「うん」



 そっと扉を開ける伊井野さん。さすがに私服だ。……ちょっとホッとした。

 って、イカンイカン。

 俺は直ぐに腰にタオルを巻き、椅子に座った。



「……後ろ、向いてるから」

「前川くん、体細いんだね」



 そんな風に俺の体を見ながらも、伊井野さんは俺の背後に。

 緊張しているのか吐息が背中に掛かる。

 うっ……くすぐったい。


 これから伊井野さんに洗われてしまうのか、俺。とてもドキドキする。


「伊井野さん、俺……」

「気にしないで」


 ゆっくりとシャワーを向けてくる伊井野さん。ほどよい温度のお湯が掛かって気持ちい。それから、伊井野さんは細い指で撫でてきた。


 ……こ、これはくすぐったいというか、変な気分に。


「……っ!」

「だ、大丈夫?」

「き、気持ち良くて」

「そ、そっか。良かった」


 丁寧に背中を洗ってくれる伊井野さん。まさか、こんな風にしてもらえるとは思いもしなかった。


「ところで……伊井野さん」

「うん?」

「めちゃくちゃ手が震えてるね……」

「だ、だって……男の人の体にはじめて触れたもん」


 言葉も増えている。

 多分、顔を真っ赤にしているな。


「その、ありがとう」

「いいの……。前川くんと一緒にいたいから」

「助かる。俺は……山田さんのことがあって心が壊れかけていたんだ。でも、伊井野さんのおかげで希望がある」


「そんな、わたしなんて……」

「本当だよ。だから、これからも仲良くして欲しいな」

「もちろんだよ。一緒に雀荘を盛り上げてくれると嬉しい」

「分かった。がんばろう」


 そんな話をしていると、いつの間にか緊張も解れていた。やっぱり、伊井野さんと話していると心が落ち着く。


 けれど、山田さんの件が気掛かりだ……。どうするべきか?

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