出会い
※後半セリフ多めです。リン=リ カナ=カ
で表します。
カナ side
森を無我夢中で走ったなるべく遠くに早く
そう思い走るのをやめた頃には疲れて寝てしまっていた。
リン side
いつもと変わらない景色、
いつもと変わらない音
いつもと変わらない温度そして、
いつもと同じ道をいつも通りに歩く。
「?」
これはいつも通りじゃないわね
カナside
眠たい目を擦りながらまだ、眠気が覚めない体を起こした。
ぼやけていた視界がはっきりとして
目の前にいる美しい少女の存在に気づいた
「イヤー‼︎」
咄嗟に叫ぶと少女が顔をしかめながら、
口を開いた
リ「叫ばないでよ、うるさい」
カ「ご、ごめん」
リ「おはよ」
カ「おはよう」
リ「早速で悪いけどこの森を出てってもらうわ」
カ「でも、!外じゃ戦争が、」
リ「もう大丈夫よ」
カ「どういう意味?」
リ「外に出ればわかるわ」
そう言って森の端まで連れられた
カ「お願い追い出さないで」
リ「…」
カ「わかった、出て行く」
リ「ありがとう」
カ「一つ質問していい?」
リ「何?」
カ「あなた、名前は?」
リ「…」
カ「その位いいでしょう?」
リ「アリナ・カントロラル・リン・グーテル
長いからリンでいい」
カ「カントロラルって名家よね、確か昔の王家」
※昔は名前が長いほど身分が高い制度
カ「女の子なのに名前長いのね、金髪だから?」
※金髪は、神の象徴として重宝され逆に
黒髪は悪魔の象徴として嫌われていた。
リ「そうかもね、ほら早く出てって」
カ「あなたは出ていかないの?」
リ「出ていけないのよ」
カ「どういう事?」
リ「いいから早く‼︎」
カ「そんな言い方ないじゃない!」
リ「もう、知らないわよ」
カ「別にどうなってもいいわよ.殺されないなら」
リ「わかった、おそらくもう手遅れでしょうから
教えてあげる」
セリフでは、わかりずらいと思いますので
管理人の私からご説明致します。
リンが住んでいる森は通称四季の森と言われております。桜や、紅葉が多く四季がはっきり分かることからその名がついたと言われて
おりますが、本当の由来は違い…失礼この話は長くなってしまうのでまた別の機会に、
とりあえず、ある呪いのせいでこの森は入って
1時間が経過すると出れなくなります。
そして、一年が、1日で終わるのです。
つまり赤子がこの森に入ると100日程度で死んでしまうという事です。
その呪いに戒めを込めて一年四季塔と名付けられたのです。長い説明申し訳ありません。
カ「そう」
リ「…意外と冷静ね」
カ「思い残す事もないから、」
リ「これからよろしく、えっと」
カ「リムサ・カナよ、」
リ「覚えておくわ」
カ「ありがとう」




