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お尻が凄く痛いです


「あらあら。まあまあ」


目覚めたマレーヌとシェリルの二人は、大きく整備された湯船を見て感心した。

それよりも……グレイはシロエとクロエを侍らせて、真ん中にはリリス。

何時もはシェリルの専用席になっているけど、今まで寝ていたからそれはいい。

いいけどリリス。

グレイさんに抱きついて脇目も振らずキスをしている。


それが実にいやらしい。


いやらしいと言えば。何故か正座をしているリーダさんを挟んで、デモスさんとイチちゃんが抱きついてハァハァしている。羊同士で発情中だ!


デモスさん。片手はイチちゃんの背中を抱きしめ、もう片手はその可愛らしい尻を鷲掴みしている。

そしてクンクンクンクン鼻を鳴らして

「ああ!──まあ!」

よく聞き取れないけど変な声をあげている。


そのあられもない姿に、思わずマレーヌが

「あらあら。まあまあ」なんてほくそ笑んでいたのだ。


シェリルは湯船に入ると、ジャバジャバ音を立ててデモスの目の前に立った。

まっ裸で仁王立ちだ


「ちょっと宜しいかしらデモスさん。

いくら仲が宜しいからと言って、人様の前でそんないやらしい行為は控えた方が宜しいかと思います。

それで無くてもまだ12歳なのです。

イチさんが分別がつく成人まで待って、イチさんの同意を得て結婚でも何でもしてから、人目の無いところでイチャイチャして下さいませんか?」


「消すぞ。ゴミめ」


デモスはシェリルを睨み付けて赤々とした口を歪める


「ちょっとダメですよデモス様!」


イチが立ち上がって、そのほんわか膨らいだ胸元でデモスの顔を抱きしめる


「あと……お尻が凄く痛いです。このままじゃもげて仕舞います!もう少し優しく……いえ……撫でて頂いてもよいですよ」


イチがデモスに囁く。

それをチラ見したリリス


「撫でてやれよデモス。

それとお尻から血が出ているから治してあげな。

あとシェリルに何かしたら、お前とは絶交するからね」


「何故に人間ごときをそのように庇われるのですか?

リリス様とあろう者が……我には理解できませぬ」


─はぁ


リリスはため息をつく


「デモスにとってはそうだろうね。

君は〈強者〉か〈弱者〉かで、判断基準のほぼ全てを決めるからね。

でもボクはその(ことわり)の埒外に生きているからさ。

ボクにとっては〈フェルが選んだ女〉がシェリルやマレーヌってことに重きを置いている。

魂の繋がりを調べるのはわけないけど、今はそのつもりはない。見守っているのさ。

きっと彼女達とグレイが出会ったのは偶然ではない。

〈偶然は必然と知るべし〉これが鉄則。

グレイが二人を妻に選んだのだ。

きっとそれなりに大きな意味があると思うよ。

でもちょっと心配だね……ラミア!出ておいで!」


露天風呂の真ん中辺りがゴボゴボ音を立てて、お湯で濡れた女が現れた。


群青色の長いストレートヘア。

瞳も唇も群青色。

そして妖艶な美女。

裸で剥き出しの大きくて整った胸。

均整のとれた完璧なプロポーション。

けれどその下半身は……蛇であった。


蛇の下半身は身長の三倍はある。

うねうねとトグロを巻き、人の上半身が載っかっている。


シェリルが立ったまま失神している。

蛇が死ぬほど怖いのだ。

マレーヌは駆け寄って、倒れる寸前のシェリルを抱き抱えた


ラミアはそんな二人をみて舌舐めずりをする。

チロチロ飛び出す舌の先は二股に別れていた


「お呼びでございますか?リリス様。

お久しぶりでございます。およそ千年振りになりますね。それにしても随分と可愛らしいお姿になりましたね。

それとこの人間は何でしょうか?

頂いても宜しいのでしょうか?」


「君のエサじゃないよラミア。

君にはこの二人を守って貰う」


ラミアは驚いて口を空ける。鋭い犬歯が光る


「わたくしが人間の護衛ですか?

冗談ですわよね。

この悪魔第七軍の軍団長たるこのわたくしが!」

「つべこべ言わない。それに長いこと戦争なんてしていないし、当分起こすこともない。

君はこの二人を護衛するの。

というか。この二人人間だからさ。直ぐ死ぬかも知れないからさ。かえって護衛がいるの。

影から出入り出来る君や眷属達なら護衛にうってつけ。

フェルの奥様達だからさ。何でも言うこと聞くように」


ラミアはシェリルとマレーヌを胡散臭そうに見て、それからグレイを見る


「成る程。随分とカスに落ちぶれましたが、フェル様で間違い無いようです。

でも。見たところもうすぐ覚醒しそうですわね。

良いでしょう。護衛を引き受けますわ」

「何処ぞの誰かと違って、物分かり良くて助かるよ」


リリスはデモスをチラ見する


「確かに。リリス様の近衛隊長たるデモスは融通聞きませんからね。

それで妹もお呼びになりますか?」

「そうだね。呼んでおこうか。君らは双子だからね。

聞いているだろうサミア?

出ておいで?」


するとラミアの隣にピンク色の髪と瞳と唇をした、ラミアと色違いで瓜二つの美女が出現した


「ご無沙汰。リリス様。

それからフェル様。

再会出来てすんごく嬉しい!

でも、あたし達の指定席が白いのと黒いのに占拠されているのが、癪に障る!

ちょっと退いてくれないかしら!」


サミアはウネウネと蛇の下半身を動かし、グレイの前に立ちはだかる。グレイは一瞥すると


「相変わらずだな。サミア。

だが千年経って随分と女振りが上がった。

いい男でも見つけたか?」


ラミアは腰に手を当てて


「それは……色々味見はしたわ!

でも味わえば味わえほど、フェル様を思い出して仕舞うの!わたし達姉妹を一から育てたフェル様にはアチラの行為も一から教えて頂いたわ!

もうガマン出来ません!

早く姉共々可愛がってください!」


「ダメだよサミア」


リリスが割って入る


「今のフェルじゃ、君らの相手は出来ない。

余りにも魔力が弱まっているからね。

でももうすぐ一段階覚醒するから、そうなれば何とかなると思うよ。

なんなら何時ものように結婚しちゃえば?

てかそのつもりなんだろ?お二人さん」

「あたしは……夜のお相手してくれるなら昼でももちろん構いませんが……とゆうか、もう我慢出来ません!蛇族は欲望に忠実なのです。

どうにかなりそう!早く覚醒して、天国へ連れてって!あたしフェル様を襲っちゃう!

もう本気で我慢出来ないから帰るね」


そしてサミアは消えた。

ラミアは抱き合っているリリスとフェルを見て


「わたしも異存はありません。

ただなるべくフェル様が覚醒するまでは近づか無いようにします」


「じゃあ。結婚はフェルの第一覚醒後ってことで!

それからその格好で彷徨かれると色々面倒だから、分かっているね」

「はい。承知しております」


ラミアの蛇の下半身が消え去り、普通の女性の下半身になる。只の全裸の女だね


「これで宜しいですか?」


「まあね。それでいい。

今日から人間の姿で護衛を頼む。

シェリルとマレーヌ。二人の影にも護衛を忍ばせといて……」

「承知致しました」


そしてラミアはマレーヌと失神中のシェリルの元へ向かい


「今日からお二人の護衛を仰せつかりましたラミアと申します。先ほどの双子の妹のサミアも後々合流すると思います。

基本はリリス様の忠実な僕ですが、お二人の命令は出来る範囲でお聞きします。

何なりとお申し付けください」


「はぁ・・・。

こちらこそ宜しくお願い致します」


マレーヌは狐につままれたような表情で、声を発した。

返事を返すのがやっとだった。







下半身が蛇の蛇族はラミアといいます。

全て女性で、その族長は特別にラミアと呼ばれます。


他の蛇族の代表格は、頭髪が蛇のゴルゴーン族ですね。

他には……調べてみます(^-^)



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