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なんでわたし、裸なんですか?


グレイとマレーヌが指輪を交換してから、五日が過ぎた


「何だか狭くて落ち着かなかったな」


お風呂上がりのリリスは裸の体を拭いながら、つまらなそうにため息をつく。


余談だが、リリスは体を拭わなくても魔法で一瞬で乾かすことが出来る。

というかお風呂に入らなくても全然構わない。

汚れないし、汚れても直ぐに綺麗にできる。


これはグレイとの旅を人間っぽく楽しんでいるのだ。


リリスには今不満に思っていることがある。

何処の宿も風呂が狭く、みんなで入れない


──広い風呂ないかな?……そうだ!







ある日の昼下がり、リリスはみんなの前で宣言した


「これから温泉に行くよ!

みんなで仲良く露天風呂に入ろうではありませんか!」


「「「露天風呂!」」」


「えっと……。露天風呂ってなんですか?」


ここは優等生でお姉ちゃんのイチが代表して、聞いてみる。

イチもあちこち旅をしたが、露天風呂は聞いたことがない。マレーヌは知ってそうだが、あえて口を噤んでいるようだ。余計な水を差さない大人の対応と言うべきだろう


シロエやクロエは基本グレイと行動範囲が被る。

グレイはメンドクサガリで温泉のある山の方へは行かない。

旅行が初めてのシェリルは云うまでもない


「露天風呂とは外にある温泉さ。

ここから30分くらいの山の中にある。

魔物の生息地域だから、人はいない。

でも凄く良い温泉さ」


「魔物って……大丈夫なんですか?」


シェリルがドキドキして聞いてみる。

リリスは得意気に


「心配要らないよ!

何せデモスくんもいるのだよ。

下手な魔物は寄り付けないよ」


──何故?デモスさんがいると平気なの?


シェリルは当然の疑問を持ったが、触れない方が良い気がして黙る事を選択した。


シェリルやマレーヌが、ここにいるデモスが人食いの悪魔だと知らぬ方が身のためだ。

ただデモスの存在が虫除けならぬ魔物よけと同義語と解釈した。正解である。

魔物でも圧倒的存在のデモスは、呼ばぬ限り魔物は近付かない。下手すると普通に食われる……魔物がね


「という事で!

露天風呂へ行きたい人!」


「「「「「はーい!!」」」」」


満場一致で露天風呂行きが決まった。

ただちょっと難点がある。


確かに片道30分だが、それは歩いてでも走ってでも馬車に乗ってでもない。

そう。グレーターデーモンの背中に乗って30分てことだ!


着替えやらなにやら準備を終えた一行は、グレーターデーモンの背に乗り込む。

シェリルとマレーヌは眠らされ、現地で目覚めることになるだろう。


そしてデモスは男一人に女7人(ルルワは含まず)で露天風呂のある山へと飛んだ。



──40分後──



天然の露天風呂。


広さは十分にあり、30人はゆったりとお湯に浸かれる。


そして……


──う~ん


伸びと共に目を開けるシェリル。

温泉近くの岩場に寝かされていたシェリルは、自分の格好を見て思わず声をあげる


「なんでわたし、裸なんですか?」


隣にはボインボインの母マレーヌがこちらも裸で寝かされていた。


──はぁ。我が母ながら、なんていやらしい体!


シェリルは思う。

歳は三十半ばだけど二十代にまちがえられるし、二人で街へ行くと少し歳の離れた姉妹に間違えられることもある。

金髪で今は目を閉じているけど、青い美しい瞳を持っている。白い抜けるような肌。プロポーションは良好過ぎて最高。

胸は大きく仰向けでは原型を維持出来ないほどに、たわわに実った胸。

そして見事なくびれ。

可愛いお臍。

そして股の金のモハモハ。


──ちゃんとお手入れしてるのかな?


綺麗に整えられている。

仰向けで見えないが、お尻も大きく張りがある。

女のシェリルがみても、羨ましい体をしている。


【跳ねる子馬亭】では、母マレーヌを目当てに来る客も多かった。

村の中心にも飲み屋があるのに、若い者たちはわざわざ村外れの【跳ねる子馬亭】へ足をへこんだ。

そして毎日のように口説かれていた。


シェリルもこの頃は口説かれてきたし、同じ年代の村の少年から向けられる眼差しにはだだの〈村の娘〉を通り越した淡くも激しい恋心があるのも知っている。


そしてシェリルは自分の体を見る


──どうせ。わたしなんて……


少し前ならそう思っていたかもしれない。

でも今は自分でも満更でもないと、ちょっとプロポーションには自信がある。

同じ年頃の村や街の娘からしても、胸の大きさはピカ一だと思う。

寝っ転がっても原型をギリギリ留めている大きな胸。


腰の括れもあるし、お尻も少し大人っぽくなってきた。


何より同じベッドでシェリルと寝るたびに、グレイさんは毎回「綺麗だ」って褒めてくれる。


もう何回も肌を合わせたし、その度にあんなことやこんなことで全身をくまなく愛された。


その時の行為を思い出すと、自然に顔が赤くなる



──まるで自分じゃないみたい



グレイさんとベッド中ではシェリルも獣になったように、理性が飛ぶ瞬間がある。

欲望と快楽の狭間でシェリルは全身全霊でグレイに身を委ねてきた。


そして母マレーヌ。


グレイさんが現れるまで、母と同じ男を愛するなんて思いもしなかった。

そしてこの横たわる母のエロ過ぎる体をグレイさんは、どんな風に愛でるのだろう?


母はまだシェリルに見せたことがない女の顔を、グレイさんの前では披露するのだろうか?


シェリルも誰にも見せたこともないし、見せられない女の顔をグレイさんの前では披露している自覚はある。

鏡で見たこと無いからどんな顔をしているのか分からないけど、きっと今よりいやらしい顔をしているに違いない。


それにしても……


──マレーヌさん。ホントいやらしい体ですよ


シェリルは四つん這いになって、そっと母マレーヌの胸に触れる。

そしてモミモミしてみる。

柔らかいのに張りと弾力がある



──クセになるわね。コレは……



モミモミが止まらない。

何だかマレーヌさんが変な声をあげはじめた


「うっわ!すっごいアングルだね。

色々諸々丸見えだよ。シェリル!」


わぁ!


「リリスさん!ビックリするじゃないですか!

それにあんまり変なとこ見ないで下さい!」


後ろからひょっこり現れたリリスに驚いて、ぺたんと座り込んで胸を隠す


「今更女のボク相手に隠さなくても良いと思うけど。

それよりみんなお待ちかねだよ。

マレーヌも起こしてね。

それから……禁断のシチュエーションもいいけど、ここは普通に起こして上げた方がいいんじゃない?

一応親子なんでしょ?」

「ええ!普通に起こしますよ!

今のはちょっと魔が差したっていうか何と言うか……。

直ぐに母マレーヌと共に参ります。

グレイさんにそうお伝え下さい!」


そしてシェリルは気を取り直して、マレーヌの肩を揺さぶって起こしたのだった。








次回はお待ちかね!


イチちゃん目線の露天風呂!


マトモなようで大分ズレてる

イチちゃんをお楽しみ下さい!

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