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ボクとね、千年振りに楽しもう


「よぉ。リリスどうした?」


ここはある宿屋の一室。

真夜中。リリスはグレイのベッドに潜り込んだ。

シロエとクロエが両脇を固める真ん中の空き地……半裸のグレイの剥き出しの上半身に顔を埋めている。


リリスは一糸纏わぬ裸だ。


リリスは体をずらして控え目のおっぱいと胸を合わせ、グレイにキスをした。

舌と舌を絡め、グレイの頭を抱きしめる


「ちょっとね。寂しくなったんだ」

「3日ぶりだなリリス。忘れ物は見つかったのか?」


「うん。まあね。

あの執事流に言えば『万事滞りなく上手くいきました』ってとこかな。

それよりもフェル。

ボクたちこうして肌を合わせるのは千年振りだよ」

「そんなになるのか……まあ。じゃあ。堪能しないとな」


グレイはリリスの背中を撫で、それから尻を両手で包んだ


「ボクのおしり。ずいぶん可愛くなったでしょう?

胸もね。

フェル。ボクのお尻タプタプするの好きだったね。

なんならあの頃の姿になってあげようか?」

「いや。これでいい。今のリリスでいい。

成長するんだろ?

それを楽しま無きゃな損だからな」

「やっぱりフェル。最高だね」


リリスはもう一度キスをした。

それからグレイの上で仰向けになり

「これも堪能してほしいな」

グレイの両手でリリスの胸を包ませた


「ねぇフェル。

ボクはね。愛を知らないんだ。

でもね。擬似体験は出来る。

今日ね。1081人の女の魂がボクの中を通って天に召された。そしてみんな輪廻の輪に戻って行った。

その女達の魂。誰もが一人残らず愛する人と引き離された。

親や兄弟。子供がいた女もいた。

それに恋人……深く愛し合っていた人達もね。

彼女達の想いが……愛の感情かな?……それもボクの中を過ぎて行った。

愛する人と引き剥がされるって、きっとスゴく辛いんだろね。ボクにはよく分からないけど……。

そしたらさ。急にフェルに会いたくなったんだ。

そして抱きしめて欲しかった。

ボクらしくもないと軽蔑するかい?」


「いや……」


暫しの沈黙のあと


「俺もな。お前に会えて嬉しかった。

なんだろな?封印した時はもう会わなくてもいいと思っていた筈なのにさ。

こんな俺も軽蔑するかい?」

「ううん」


リリスは首を振った


「軽蔑なんて……でもボクたち似た者同士かな?

フェル。お願いだ。もうボクを封印しないでくれ。

ルルワもあれで大分さ、反省してるしさ。

ずっとさ。君の近くに居たいんだ」

「もうしない。記憶が残っていればな。約束する。

今のお前は最高にいい女になった。

こんなに甘えてくるリリスは初めてだな……」


リリスは胸に置かれたグレイの手の上に、自身の手を載せた


「えへへへ。甘えたついでに幾つか、お願いしてもいいかな?」

「何だ?言ってみろ」


「君のフニャフニャが治ったら、ボクと結婚してくれる?」

「治らなくてもしてやるぞ」


「嬉しいね」


リリスは笑った


「でもシェリルやマレーヌには悪いからさ。

結婚なんてしちゃったらフェルを独占したくなっちゃう。それにオマケもついてくるからさ。尚更……」

「オマケ?」


リリスは頷き


「リーダと羊ッ()

「リーダは要らねえ。それに羊娘(ひつじむすめ)黒羊(くろひつじ)が好きなんだろ?邪魔するつもりはない」


「それなんだけど……リーダは人一倍淫乱でね。

ボクでも抑えるのが結構メンドイんだ。

フニャフニャが治ったフェルならどうにでも出来るでしょう?それにあんなの世の中に放ちたく無いからさ、ルルワの二の舞になっちゃうよ」

「……グッ。嫌だな……考えとく」


グレイはしかめっ面をした


「だが羊娘はどうなんだ?

あいつ。鈍い俺が見ても黒羊を好いてるぞ。

それに羊娘はアイツの眷属になるつもりじゃないのか?」

「まあ。その事なんだけど……」


リリスは言葉を濁し


「悪魔ってね。感情の拠り所が人とはかけ離れているからね。もし羊っ娘がデモスの眷属となって悪魔になったとするじゃない?そのままアイツの傍に置くと、どうにもヤバい気がするんだ。

だからね。君の傍に置いておくのが一番さ。

それに眷属になれば何千年とデモスと生きることとなる。それなら束の間、君たちと離れられないようにするが一番だと思うんだ」

「それが結婚ていう訳か?」


「そういうこと。

悪魔には人間のような倫理観は無いからね。結婚しようが他の男に眷属の女が抱かれようがどうでもいい。

まあ。もちろん。羊っ娘の初めてはデモスになるだろうけど……その……なんというか……人間らしい交わりも教えてあげたい……って言うか」


リリスは歯切れが悪い


「そんなにヤツがヒドイのか?」

「まあね。デモスは獣だからね。

特に耳の後ろからデモスの好きな匂いが出るらしくてね。

ボクと交わる時も獣のような四つん這いの姿勢にさせてさ……ずっと耳の後ろの匂い嗅いで……『ああ!リリス様!』なんて気持ち悪い!

一万年もずっと変わらずそんなだよ?

羊っ娘にもっと人間らしい交わりというか……あんなことやこんなことも体験させて……出来ればフェルで経験を積ませて……デモスを矯正させたい。

ボクの耳の後ろの匂いは強烈らしくてね、デモスの理性がぶっ飛んでボクにはどうにも制御出来ないのさ。

ボクの命令も何故かその行為中は届かないみたいでね。

一度交わったら最後……十日間は離れてくれない。

物理的にね。繋がったままさ」


リリスは思い出し─ウゲェ─苦虫を噛み潰したような顔をする。封印が解かれてからデモスと交わらないと決めたのは、そんな事情もある。

デモスに襲われ十日振りにようやく解放されたとして、もしその間にグレイの身に何かあったら後悔する


「ねぇフェル。今日最後のお願い。

聞いてくれるかい?」

「何だ?やけに甘ったるい声をだして」


リリスは胸に置かれたグレイの手をギュッとした


「今ね。シロエとクロエに強烈な睡眠魔法をかけちゃってるのね。暫く起きない……というかボクが解除するまで目覚めない。だからさ……」


グレイの右手を掴むと、リリスの下腹部へ誘導した




「ボクとね。千年振りに楽しもう」




そしてゆっくりと股を開いた。




そして千年振りに二人は激しく求め合った。






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