ウザイ猫娘のチーナ
カンカンカンカン
けたたましく鳴り響く音
「おきろおきろおきるニャ~
いいかげんおきるニャ~」
鍋をお玉でぶっ叩く猫耳少女!
「起きないとこのドアを開けちゃうニャ~!
開けたくてガマンしてるニャ~
ガマンしないで開けるニャ~」
ガチャリ。
目の前のドアを開ける
「アイカワラズ朝からハレンチ極まりないにニャ~」
カンカンカンカン
鍋を叩きまくり、部屋に突入する。
物が乱雑に積み上げてある、みすぼらしい部屋。
その部屋の粗末な一人用のベット。
寝ているのは髪の毛がグレーの半裸の大人。
その右側には白い髪の少女。
左側には黒い髪の少女が抱きついている
「っるせぇなぁチーナ!」
「ちな。うるさい」
「チナ。ウザイ」
言葉だけ発して身動き一つしない三人に猫耳少女チーナは怒り心頭
「いつもいつもいつも
朝から朝から朝から朝から
ニャンてニャンてニャンてニャンてニャンて」
プルプル震えている。
震える度にスレンダーな体型ながら、そこそこ良好なのあちこちも震える。
パイとか……尻とか……
「ベタベタベタベタヒッツキムシみたいに!
ベタベタベタベタくっついて!
羨ましいニャ~ぁ!!!」
そのボンキュッボンな体を申し訳程度に隠していた布切れを剥ぎ取り、すっぽんぽんになる
「あたちも混ぜててニャ~!!」
猫亜人特有のしなやかなジャンプ!
グハッ!
「てめぇ!なにやってんだオラ!やめろ!舐めるな!やめろ!!!」
男の胸におっぱいをグリグリ押し付け、顔をペロペロ舐めるチーナ。
お尻を突き上げしっぽは機嫌良く天にピンと伸ばしている。アングルによっては非常に厄介なポーズとなっていた
「イタタタタタタタタいたいいたいいたいニャ~!」
男に頭を鷲掴みにされ、体が持ち上げられ宙に浮いているチーナ。男はそのままチーナを入口……開け放しのドアの向こう側の壁に投げつけた。
「ニャギャ!」
背中をしこたま打ち、暫く息が出来ないチーナ。
大股開きでなんかヤバいことになっている。
「……乙女の純情返せニャ……」
「貰ってねぇし!要らねぇし!」
「ひ……ひどいニャ……あんまりだニャ……」
ガクッ
そのまま頭を垂れる
一階からトントントントン階段を上がってくるリズミカルな音が聞こえて来る
「あらあらチーナちゃん。今朝もなの?
あなたも懲りないわね?」
開け放しのドアの向こう、こちらもグラマラスな猫耳女が見える。チーナを背丈はそのままに、いろいろと一回り大きくした感じだ
「ご飯ですよグレイさん。シロエちゃん。クロエちゃん」
「ああレーナさん。今行く」
「いく」
「イク」
上体を起こしたグレイ。剥き出しの引き締まった筋肉が凄い。シロエとクロエは寝たまんま。
レーナはそんな三人に微笑み返すと、足元で大股を広げてグッタリしている裸の実の娘を見て
「ほら行きますよチーナ。
あなたの分も食べちゃうわよ」
急かすとトントントントン、リズミカルに階段を降りていく
「食う食う食う食う食う食うニャ~ァアア!!」
チーナは何事も無かったかのようにピョンと起き上がると、一階へ降りようとする
「チーナその格好で行くつもりか。
脱ぎ捨てた布切れ持ってけ。邪魔だ。雑巾にするぞ」
「もう!あたちのこと何だと思っているのニャ!
二度とお年頃のあたちの裸、見せてあげないニャ!後悔先にたたニャいぞ!」
キッと可愛く睨みながら、雑巾になり損なった布切れを身に付ける
「そのセリフ、昨日も聞いた」
「おとといも」
「ソノマエモ」
「うるさいニャ!キーッだニャ!
覚えていろニャ!」
チーナはそう言って部屋を出て、一階へ降りて行った。
邪険にされているのに、何だか嬉しそうだ
「さて……と、オレたちも行くか。着替えるぞ」
そう言ってグレイはベットの上に立ち上がった。
全裸だ。
シロエとクロエはまだ寝たまんま。
主の居なくなったシーツの温もりを確かめるかのように、シロエは右足をクロエは左足を伸ばし、お互いの足を絡ませる。
白と黒の身につけた寝巻きのワンピースが捲れ、可愛らしいお尻が覗く。
グレイはそんなふたりのオケツには、目もくれず
「さっさと起きろ。準備しろ」
二人に指示を出す
「あいあいさー」
「アイアイサー」
シロエとクロエは、目をこすりこすり起き上がる。
「おはよ。ますた」
「オハヨ。マスタ」
御挨拶。
頭を下げた位置には、男の立派なぶらぶらが……。
ふたりはトンっとベットから降りると、シロエはシャツをクロエはパンツを持ってくる。
どちらも男物だ。
「ますた。ここに。すわって」
「スワッテ」
グレイはふたりに促され、ベットの縁に腰かける。
シロエはタンッとベットに上がる
「マスタ。ミギアシ」
グレイは右足を軽く上げる。そこへクロエがパンツを滑り込ませた。シロエはその間、シャツを着せている。
「ツギ。ヒダリアシ」
クロエは左足にもパンツの2つ目の穴を通し
「タッテ」
グレイが立ち上がると、すかさずクロエがパンツを履かせる。その間にシャツを着せ終えたシロエはベットから飛び降り、今度は上着とズボンを持ってくる。
ズボンはクロエに渡し、自身は上着を持ったまままたベットに乗る
「ますた。すわって」
またグレイは座る。
シロエとクロエは先程のルーティーンを上着とズボンでこなす。着替えを少女ふたりに押し付けたグレイは、立ったままふんぞり返り
「お前達もさっさと着替えろ」
「あいさ」
「アイサ」
『あいあいさー』と『アイアイサー』の略式で了解の返事をするふたり。す身に着けたワンピースの寝間着を脱ぎ、すっぽんぽんになる。
抜けるような白い肌。
まだまだ成長過程な体。
胸の緩やかな膨らみは手のひらで隠せそう。
二人はさっきよりは幾分厚手で上等なワンピースを着る。
シロエはもちろん白。
クロエももちろん黒だ。
下だけ下着も履いた。
これはどちらも白。
理由は黒い女の子用の下着が売っていなかっただけ。
売ってたら、クロエのは黒になるだろう。
比べて見るとふたりはまるで双子。
年の頃は12歳前後。
見た目よりは幼い感じがする。
絹のようなストレートヘアが腰まで伸びている。
目鼻立ちも瓜二つだ。
ただシロエは白い髪で瞳は淡いピンク。
クロエは黒い髪で瞳も漆黒
「終わったか。行くぞ」
偉そうに部屋を出ていくグレイ
「ん」
「ン」
シロエとクロエのふたりはちょこちょこと付いていった。
こちらもやっぱり嬉しそうだ
「あー。あいつが忘れた鍋とお玉取ってこい。クロエ」
黒い少女だけが戻ってきて鍋とお玉を拾うと、また部屋を出て行った。
主の居なくなった部屋は、それだけで少し広くなったような気がした。




