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殺して殺して殺し尽くす!


リリスはイチを興味深そうに見て


「ねぇ。君。なにが面白かったの?

突然大笑いしちゃってさぁあ!

全然わかんないんだけどっ!

どこが冗談なのさ?」

()()()()()()にかけているところ……ちょっと響き似ているから……」


─あはっ!


リリスは笑い出し


「いいねいいねいいねぇ!そうかそうかなるほどなるほど……全然面白くないや!

でもさ!君変わっているね?

諦めてみたりさ笑ってみたりさ一体なんなのさ?

それにもうズタボロじゃないか?

あちこち血が出てるしさ!ところで君?人を治せるよね?自分の体治せばいいじゃん!」

「自分の治療は……できないです」


ふーんとリリス


「そっか!知ってたけどね。まあ。君。人助けしたいんでしょ?それで力が授かったからね。『神の思し召し』ってやつさ。まあ。いいや。そんな事。

それより君!さっさとその血まみれのボロ切れ脱ぎさって裸を見せてよ!もう君の仲間入り誰もいないじゃん。恥ずかしがる必要もないよね?ほらっ!

早くヌ・ゲ・ヨ!」


イチはゴルロロの血にまみれた下着を脱いで裸になった。リリスはイチの四方に魔法で青白い炎を出し、イチの裸体を照らす。



─もうどうにでもしろ



恥ずかしがる素振りも見せず、ただスクッと立つイチ。

その上半身は赤黒く変色し、肌色が残っているのは首の中程から上。顔の部分と膝上から下、ふくらはぎや足まで……。他はシルエットは変わらないけど、肉もでこぼこおうとつがあり、キモチワルイ。赤黒い色もグラデーションがあり、ヘビの柄のようでマダラ模様。

リリスは興味深そうにジロジロ見てる


「いろいろ混じっているねぇー。でもこれは元々じゃないね。ボクらの組成は完璧さ。色々混ぜなくても変化できるのに……どこのどいつか知らないけど、よけいなことしてくれちゃてさ!そのままでいいのに、魔物やら人間やら獣やら虫やら思い付く限り色々混ぜ込んでこんな風にしちゃって!バッカじゃないの?

白い絵の具に綺麗な色いっぱい混ぜたら、黒っぽくなるじゃん!それだね。君。成れの果て。

強くしようとして、逆いっちゃったドーシヨーモナイ成れの果て。

まあ。いずれ君はこの赤黒に侵食されて、人間止めるね。でも。大丈夫。

その前に戦って貰うから。

そしてたぶん君勝てないから。

死ぬから大丈夫。

自分の体。心配しなくても大丈夫さ!」


『そうか……わたし死ぬのか……どうでもいいや』


イチは思考する。


「じゃ。四つん這いになって!」


イチはその通りにする。

リリスは後ろに回り込みクンクン匂いを嗅いでいる


「うん。なるほどなるほど。分泌液からすればまだ内臓はさほどやられていないみたいだ。これならなんとかなるかな?

それに……君は乙女だね。どうだろう?

死ぬ前に女になってみるかい?どんな男に抱かれたい?言ってみなよ!」


「デモス」


わたしの好きな人は死んだ。

殺した男に抱かれてやる


「絶対イヤでございます。誰がこんなゴミ虫と……。

リリス様となら今すぐにでも交わりますのに!」


ゴミからゴミ虫に格上げされた。


アハっ!


「ソッーコーで振られちゃってるよ!ウケる!

でも君ら気が合うと思うんだけどな……。

まっいっか。もし生き残ったら御褒美に僕が可愛がってあげるよ!三日くらいかけてじっくりとボクなしじゃ生けれないようにしてあげる」


御褒美じゃない。いらない。


そしてイチはまた立たされる。


「さて……と。君さ。記憶の中に金色の液体に入った女の子いたよね。あれ。名前なんていうのさ?知ってるけどね。

あえて君の口から聞きたいとおもってね!

おしえてよ!」


「ゼロ」


イチは感情もなく言った。

もうゼロへの殺意はない



─もうどうでもいい

─どうなってもいい



「そっかゼロか。まっ。本物ゼロはねボクらだけどね。

で。その。ゼロ。居場所しってるかい?」


「知らない。興味ない。もうどうでもいい」


ふーんとリリス


「じゃさ。ゼロと戦ってほしいと言ったらどう?」


『わたしがゼロと?そんなのわたしが勝つに決まっている』


会ったら殺すと決めていた。この一年ずっと殺しのただ中にいた。死線を何度も越えてきた。

そのわたしに勝てる訳がない


「つまらない。興味ない。殺すならさっさと殺せ。

もういい。疲れた」


そっか。リリスは呟く


「残念だよイチ。ボクは大喜びするかと思ったんだけどなぁ!まっ。ショーガナイよ。

でも。独り言いうよ。

ゼロさぁー今名前貰ってクロエちゃんって名乗ってんだよね。そしてサー。今奴隷なんだよね」

「奴隷?」


なんで奴隷なんかやっている。

ゼロ様だろう?あの黒の教団の神輿だったろう?

なぜそんなゼロ……今はクロエか?

奴隷なんてアリエナイ


「それもサー。自分から懇願して奴隷に堕ちたらしいよー。今はさー。毎日ご主人様とーお風呂入ってー。

同じベットでー抱きあってー。あんなことやこんなことしてるらしいよー」


わたしが生死をかけて戦っている間。あの女はそんなことをしているのか?

わたしが仲間を全員殺された今宵この時も、あの女は男に抱かれているのか?

誇りを棄て、奴隷となって快楽に耽り……。

わたしが裸にされて、四つん這いにされて。

更に抱かれるのさえ拒否されて!

みじめに成り腐って!

あの円筒型の筒のわたしの分身、みんなみんなその中で命を失くした。

わたしとあの女だけ生き残った!

それなのに……あの女は……。


「というわけでぇーボクはもう帰るよぉー。

もう会うことも無いかなぁー。

じゃあねーイチちゃん。

バイバイサー!

ほらっ!デモス帰るよ!」


「まって」

「ん?どしたイチちゃん?」


「会わせて……ゼロ……そのクロエという女に……」


リリスは流し目を送り


「会ってどうするのさ?」


「殺す」

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

「殺して殺して殺し尽くす!

この世に生まれて来たのを後悔させてやる」




イチは凄絶に笑った。
















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