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男を知らぬ乙女のリンダちゃんの……


大人しそうな少女はおずおずと前に出てきた。

中肉中背どこにでもいそうな街娘だ。


可愛いといえば可愛い。普通といえば普通。

そんな感じだ。


「ふーん。君勇気あるねぇー。

名前なんていうの?」


「リンダ……です」


「ふーん。えっとさ。もう一度聞くね。

君。ボクの(しもべ)になりたいんだよね?

人間には二度と戻れなくなるよ。それでもいいの?

それと君が人間止める過程をみんなに見てもらいたいんだよね。折角の機会だからさ。

でもね。裸になってお子様には見せていけないようなあられもない姿を、ここにいるみんなに晒すことになっちゃうよ?ここに好きな人とかいないの?恥ずかしいよ?

それでもいいの?」


リリスは少女の顔を覗き込む


「はい。覚悟は出来ています。

リリス様の好きになさって下さい」

「じゃさ。手伝って上げるよ。

はい。靴脱いで!それから靴下!」


少女はリリスの言うまま、その通りにする。

それから上着やらスカートやらリリスの指示にしたがって脱ぎ捨て、上下の下着だけになる。

皆の容赦ない視線に晒されてリンダの顔は真っ赤だ


「じゃさ。裸になる前にその髪ボクがほどいて上げるよ。生まれたままの姿がいいからね。

生まれたままっといや、赤ちゃんか?

まっいっかそんな事どーでもいいや!

ではほどくよ」


リリスはただその場で拳を握りホワっと開いた。

するとリンダの三つ編みに結っているお下げ髪が、ホワッとほどけた。キレイなロングヘアーになる。


「髪のクセはとってあげたよ。ずいぶんとキレイになったじゃない?なんか色気も出てきたし。

ボクねぇこう見えて悪魔のような心はないのさ。

悪魔の産みの親なのにさ!

今の君ならここにいる誰かがきっと幸せにしてくれるよ?ここから先は戻れない。一方通行さ。

だからさ。引き返すなら今だよ。どうする?

続ける?もし続けて(しもべ)になるというのなら……ボクが一生面倒みてあげる」


そしてリンダは頷くと、まず上の下着を取った。取りながら胸を隠していたが、観念したように胸を晒けだす。

お椀ほどの成長過程のいい胸だ。

そしてそのまま下の下着をスルスル脱ぐ。

そして生まれたままの姿で皆の前に立つ


「うんキレイだね。でもボクの物になりたければ下なんか向いてちゃダメだよ。堂々と胸をはって、これでみんなに人間の君を見納めになるのだから……そうだ!こんな狭っ苦しいところじゃなくて、そこの広場でやろうよ。

あっ。デモスはそこから動いちゃダメだかんね!」


「御意」


デモスは恭しく(こうべ)を垂れる


「ほれ。そこ!道開けて。

あんまりこの子。じろじろ見てあげてもいいよ!むしろ見てあげなよ!

ほらおいで!みんなこの顔見てよ!やらしい顔になってきたよ!これだから女の子はヤメラレナイ。

あっという間にいい女になっちゃうからさ!」


そして全裸の少女を広場のまん中に連れ出した。

周囲をダーレルの街の人びとが囲む。

老若男女全てだ。


「アララ。ここ。邪魔苦しいの一杯転がっているね。

どうしようかな?人間ってさ、死体とか酷く扱われるといやがるじゃない?敬意を示せとか何とか?

これはただの肉塊。

ボクはいつも魂の方が重要!

ボクから見たら人は別に特別じゃないよ。

皆神の元では平等だからね。光だからね。神の光もボク達の魂も獣の魂も寸分違わす同じ光さ!

でも、敬意を示して上げるよ。

だってこの少女の旅立ちの日なんだよ!

君達にイヤな思いさせたくないじゃない?

気持ちよく見送って貰いたいじゃない?

という訳で……」


リリスはそういうと左手をたかだかと掲げる。

手のひらから白い光が溢れる。

それが無数の雫となって迸る!

白い雫くは人の死体に宿ると、その死体が動きだした。


「あーー別に生き返っているね訳じゃなくてね、ボクの魂の一部を貸し与えてね、仮初めの魂として稼働しているだけだよ。ボクの命令しか聞かないし。

それから君たちここから動かないでね。

感動の再会なんてやられると、みんな燃やしたくなるからさ。そこんところヨロシク!

でも人間って衝動の生き物だからね、ショーガナイナ」


そして右手を上げて


「マヒ」


と唱えた。すると人々はひとり残らず動けなくなった。

その間、動く屍は整然と整列し、道の脇にきれいに横たわった。ほんのひとりか二人歩けるスペースを残し、後は死体が並んで埋め尽くしている。

これで広場は少し広くなった。

でもこんどは魔物達の死体だ。


リリスは挙げたままの左手の手のひらから今度は紫色の光の雫を飛ばした。

雫は光を伴って無数に夜空に散っていく!

そして魔物の死体に触れると紫の炎が立ち昇る!


歓楽街を中心に無数の紫の炎が辺りを幻想的に照らしている


「あーー皆さん恐れないで。この紫の炎触れても熱くないし、燃え移りもしない。燃え尽きれば勝手に消えるし、実にセーフティさ!」


そして広場も紫につつまれる。

その中心に恍惚とした表情の全裸の17歳の少女リンダとゴスロリメイド服の背徳の女神リリス。


リリスは天高く両手を掲げた


「いいよ!いいよ!いいよ!いいよ!

魂が!!!

光が!!!

想いが!!!

ボクの体を突き抜けていく!

あーーーーーーーエクスタシーーー!!!

そしてここにお集まりの皆様!

御照覧あれ!

レディース&ジェントルマーン!

今からこの裸で悦にいっちゃってる、男を知らぬ乙女のリンダちゃんの……」


カハッ


リリスは赤赤しい大口を開け、キバを剥き出しに


嗤った!



「……変身ショーと参りましょうか!!!」
















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