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常闇


グレイ達一行は遺跡を後にした。


赤髪ワンピース美少女アズラは指輪に戻り、一行の数はお馴染みのグレイと12歳くらいの白い髪の少女でピンクのメイド服のシロエと黒髪の少女で黒いメイド服のクロエ。

そしておじゃま虫、見た目年齢15歳で実際年齢うん万年?の黒髪の少女で紫のメイド服のルルワの四人。

人類初の女らしい。女神らしい。

でもグレイにとってはうっとうしい女!

正直消えてくれと思っている。



現在進行形で!



「楽しみじゃ!楽しみじゃ!

(あるじ)よ!いつになったら妾を抱いてくれるのじゃ?」


ご主人様が長いので、(あるじ)と呼び名を変更されたルルワ。

今一番の楽しみは男女のあんなことやこんなこと。

早く抱いてくれとうるさい


「抱かない。抱きたくない。うざいぞルルワ!」

「またまたぁ!お主、幼女趣味じゃろ?だから妾もこのような姿にしたのじゃろ?四人でくんずほぐれずするんじゃろ?

妾は快楽が大好物じゃ!主食もおかずも男じゃ!

封印される前は毎晩美男百人を侍らしていたものじゃ!

お主。ひとりで百人分は大変じゃろ?

街に着いて妾をひととおり陵辱したら、妾を自由にしてよいぞ!

妾は適当につまみ食いするからな。

心配するな!ちゃんと朝までには帰ってくるからの!」


ルルワの頭の中はそればかり。

脳内妄想垂れ流して、ニヤニヤしてる。

変態だ。

こんなヤツ、街で放し飼いできるわけなかろう。


『アズラの野郎!この変態イカれ女神をおっつけやがって!』



で、夜になり。

街の近くで野宿。

といっても魔法で土と石を操作して、四角い家を作る。

仕事はシロエとクロエが分担。

外装はクロエ。内部はシロエ。

まあ四人が過ごすには十分な広さ。

ベッドは2つ。ダブルサイズとシングルよりも狭いサイズ。

毛布は小汚ない魔法のザックから引っ張りだした。


「なぜじゃ!なぜ妾だけ除け者にする!

風呂の時も妾だけ別じゃった!

しかも主よ!妾の裸体すら一瞥もせんではないか!」


ダブルベッドにはグレイと白と黒。

グレイをまん中に右側には白いワンピースシロエ。左側には黒いワンピースのクロエがそれぞれご主人様に抱きついて寝ている。


シングルベッドにはルルワが紫のメイド服のまま、拘束されている


「いやじゃあ~!抱いてくれろ!あんなことやこんなことやくんずほぐれずなど何もないではないか!

抱けや!抱けや!妾を抱けや!」


「ますた。るるわ。うざい」

「マスタ。ルルワ。うざすぎ。ネムレナイ」


薄目を開ける白と黒。

懇願するようにグレイに上目遣い


「そうだな。オレももう限界だ。おい!リリスいるか?いるなら代われ!」


「なにフェル?ボクになんか用。

だるいんだけど……」


ルルワの黒髪で黒い瞳の姿は、紫の髪で紫の瞳の妖艶な美少女に変化した。

ルルワのもうひとつの人格。

悪魔と魔獣の生みの親。背徳の女神リリスだ。


「リリス。ルルワがうざくてな。お前これからルルワに代わって1日中その姿でいれるか?」

「いれるけどさ。めんどくさい。

それにこの体だとホントにダルいんだよね。

できれば半日にしてくれる?」


グレイは思案し


「よし。夜の間はリリスになれ」

「オッケー。ところでさフェル。

ボクもマスタとかご主人様とか呼んだ方がいい?」


「いや。フェルでいい。その方が馴染みがある。

お前はダチ扱いにしてやる」

「ありがと。助かるよ。でもダチをいつまで拘束するつもり?まあ、こんな拘束具あってもないようなものだけど」


リリスは自分を縛っているロープを見る


「ああ。いま解く。魔法のロープ。解除。戻れ」


リリスを拘束していたロープはひとりでにほどけ、近くにトグロを巻いてまるまる。


よっこらしょっと!


リリスは身体能力で寝た姿勢から反動で半回転し、ベットで胡座になる。


「あのさ。このままあんたらの寝姿じっと見てんのツライんだけど……外に行ってきていい?街とか行かないからさ。できれば魔獣狩りたいけど、どう?」

「ああ。いいぞ。夜明けまでに帰ればいい。

それと人間に接触禁止。男女ともなるべく触れるな。

魔石は価値のある半分はオレに残せ。残りは好きにしろ。必要なのだろ?

それと、オレのズボンに灰色の袋がくくり付けてある。それも魔法の袋だ。茶色のではないぞ。その灰色の袋持って行け。そこに魔石を放り込め」


「オッケー。それとさ。もしいたいけな女の子なんかが、ひどい目に合ってたりしたらどうするの?

見捨てていい?ボクは全然構わないけど、フェルは嫌でしょそういうこと……」

「まあ。どうこうしないなら、助けてやれ。

お前触っても大丈夫なのか?」


「大丈夫さ。今は大分力を抜かれちゃったからね。

一応君にもあんなことやこんなことしてあげられるけど、興味ないでしょ?」

「全然興味ない。行っていいぞ。

それから……」


「なに?フェル」

「気をつけてな……」


「……ありがと。フェル。

相変わらず優しいね。大魔王とは思えないほどに……

じゃ!お言葉に甘えていってくるよ!」


リリスは夜の闇に消えていった


「ますた。りりすに。やさしい」

「マスタ。リリスダケ。とくべつ。ウラヤマシイ」


「ん?あいつな……あいつとはな腐れ縁ってヤツだ。

あいつの考えていることは、なんとなく判る。

今は大人しくしているつもりだな……。

あいつとは気が合ったし……そうだな……遥か昔の記憶では……一万年くらいかな……アズラと共に夫婦だった。それだけだ。

もういいだろ。寝るぞ」


グレイはすぐに寝息をたて始めた。


「りりす。うらやましい。ふうふ」

「マスタ。と。ふうふに。ナリタイ」


「しろえ。も……」




白と黒。ふたりの呟きも夜の常闇に消えていった。





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