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天上の女神


「ジュリエッタ!どうしてここに?

しかも……その衣裳……」


レイハルトのいる控室へ顔を覗かせ、その身を室内へ現したジュリエッタは、結婚式のウェディングドレスのままだった。レイハルトは疑問を投げ掛ける


「ジュエリ。これから晩餐会があるのだろう?

イブニングドレスに着替える筈では?」

「何を仰ってますの?」


ジュリエッタはキョトンとし


「レイハルト様。もう晩餐会も過ぎましたわよ。

わたくしをエスコートして下さったではありませんか?」

「いや……そんな覚えは……まだ夕方でこれから晩餐会が……あれ?……どうなって……いる?」


あの黄昏の風景が嘘のように、大きな窓の外には煌々と輝く満月が夜空を照らしている。月の明かりから逃れた暗闇には、星星が煌めく


「レイハルト様……晩餐会が終わって直ぐに、この衣裳に着替えろと仰ったではありませんか?

夜着でもネグリジェでもなく、初めての二人の夜にはこのウェディングドレスこそ相応しいと……」


ジュリエッタはレイハルトの目の前に進み、その高身長に載っかっている顔を見上げた


「レイハルト様。わたくし……晩餐会の後……沐浴で身を清め、レイハルト様の要望に応えてわざわざ着替えたのよ……でもあまりにお待たせしてしまったから、こうしてわたくしが御迎えにあがりましたの?迷惑でした?」

「いや……迷惑なんて……。

綺麗だよジュエリ」


レイハルトは改めて見惚れた。


サファイアのような瞳。

黄金に輝きうねる頭髪。

陶磁器のように白い肌。

小さくてぷっくらした唇。


レイハルトは我慢出来ずにその唇に口付けをした


「もう!いきなり過ぎますわ!

もう少し優しくしていただけるかしら?」

「では、ご要望にお応えして……」


レイハルトはジュリエッタの腰を引き寄せ、優しく長い接吻をした。うっとりとしたジュリエッタの腰はくだけ、その身を逞しいレイハルトに預ける。

レイハルトは、15歳にしては豊かに膨らんだ新婦の胸を堪能しつつ、その手は腰から臀部へと下りていった


パシッ


ジュリエッタに、不埒な手は(はた)き落とされた


「ここではいけません。

[初夢の間]へ参りましょう」


──初夢の間


この大聖堂で結婚式を挙げた夫婦が、初めて閨を過ごす部屋。夫婦となった男女が、初めて夜を共に過ごすことからこの名が付いた。[初夜の間]ではあからさま過ぎるから……。


ジュリエッタに手を引かれながら長い廊下を歩く。


廊下は薄暗く、等間隔に備え付けてある魔法石の室内灯の灯りが、行く先を照らし導いているようだ。

それにしても……使用人や護衛騎士の誰一人として姿が見えない。ここは大聖堂内部。

神官の一人とすれ違っても良い筈なのに……


「ジュエリ……。

誰もいないようだね……」

「ええ。ご心配なさらずに……。

わたくし……殿下とのこのような姿を見られるのが恥ずかしく、道中、人払い致しておりますの」


「そうか……」


それにしても長い廊下だ。

もう幾つ……部屋のドアの前を過ぎたのだろう?


痺れを切らせ口を開きかけた時、ジュリエッタの足が止まった


「ここでございます。

心配なさらずとも、間もなく護衛騎士がこの扉の前を守護するかと……だから……わたくし達は……」


ジュリエッタが扉を開くと、白無垢な室内が目に飛び込んだ。床も天井も調度品も全て白。

薄暗い筈の室内は、それでも異様に明るく浮かび上がっている。


中央に置かれた大きな天蓋付ベッドも純朴で、外から中が見えぬように御簾(みす)が掛けられている


「レイハルト様。この部屋にはここで結婚式を挙げたばかりの夫婦が過ごす部屋です。

そして……あの寝具には……」


ジュリエッタはチラリとベッドを見て、恥ずかしそうにうつむく


「生まれたままの姿で、新婦が新郎に抱き抱えられながら入るのが習わしだそうです。……だから」


俯いた瞳を上げたジュリエッタ


「このウェディングドレスは一人では脱げません。手伝っていただけますか?」

「ああ……ジュエリ」


ほんのりと頬を染めた愛しの新婦を抱き締める。

そして腰を抱き締めたまま見つめて


「いいのかい?」

「はい……覚悟……いいえ。

この日を……レイハルト様とひとつになれる日を楽しみにしていました」

「ボクもだ。ジュエリ。

ボクもこの日をどれだけ待ちわびたことか……」


「嬉しいです。

先ずは……わたくしがお手伝いさせていただきます」


ジュリエッタは、レイハルトの礼服のボタンを外し脱がせる。顔を赤らめながら一枚一枚丁寧に脱がせて、最後は股の下着一枚の姿になった。


金髪碧眼の彫像のような完璧な姿。

上半身は引き締まり筋肉に覆われている。

足も太ももと脹ら脛の筋肉が凄いことになっている


「ここは……最後に致します。

今……剥ぎ取ったら、とても直視できなくて、挙動不審になってしまいますから」


そしてジュリエッタは背中を向けた。

黄金の髪をかきあげると、剥き出しの背中が現れた。


レイハルトは屈んで、腰を覆っているレースの生地を結わえている紐を外す。思いの外きつく縛ってあるので、一つづつ丁寧に(いまし)めを解くたびに、背中の素肌の面積が大きくなる。

そして臀部の溝が見えた所で、最後の紐を解き終えた。


ジュリエッタは右手を水平にする。

レイハルトは流れるように、その腕を覆っているウェディンググローブをスーっと引き抜いた。

覆いの無くなった腕は胸を抑え、こんどは左手が投げたされる。レイハルトは左腕の素肌も晒すと、ジュリエッタは両手で胸を抱き締め、頷く。


しばしその後ろ姿を堪能していたレイハルトは、肩のウェディングドレスを滑らす。ジュリエッタの右手から袖を抜き次いで左の袖を外すと、白無垢のドレスは流れるように新婦の足元に落ち塊となった。


上半身には何も身に付けていない。


砂時計のような細い腰。

白桃のような臀部の下半分を隠すショーツ。

白いガーターベルトに純白のストッキング。

縫い目が太ももの半ばから足首までラインを引いている。


レイハルトは美少女を誘導してベッド脇の背もたれのない椅子に腰掛けさせる。

ジュリエッタは胸を両腕で隠したままだ。


震えている。


レイハルトはガーターベルトを外し、ストッキングをゆっくりと脱がした 。

ショーツ一枚のジュリエッタを立たせる。



ジュリエッタはずっと震えたままだ



そして背中を向ける。


レイハルトは最後の一枚に手を掛けると、静かに滑り落としていった。


視界に入った(ぎょく)のように滑らかでつややかなお尻の膨らみ。


全てを脱ぎ捨てたジュリエッタは意を決したように、レイハルトの方に前面を晒す。

黄金の逆三形が目に飛び込む。


そのまま視線と共に、レイハルトは身を起こす。


視線が臍から胸にいったところで、ジュリエッタは腕を下ろした。


豊かな双丘。

初々しく色付く先端。


レイハルトは一歩下がり、初めて異性に裸体を晒した美少女の全身に見とれて思わずゴクリと唾をのみ呟いた




「綺麗だ……我が天上の女神よ……」






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