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お風呂回!プッチンボディーは絶品ニャ!


グレイが下宿している冒険者向けの大衆食堂

【にゃんころ停】の浴室の脱衣場。


灰色の髪。白と黒のオッドアイ。どことなくやさぐれた顔。

身長190㎝オーバーの堂々とした偉丈夫。

もし顔がやさぐれていなければ美丈夫とよべるだろう。


投げやりなやる気のない格好で、椅子にどんと座っている。投げやりなのになんか偉そうだ。


そこへふたりの少女が入ってくる。

白いウェイトレスの格好をした白い髪ピンクの瞳の少女シロエ。

そして黒い同じくウェイトレスの格好をした黒髪で黒い瞳の少女クロエ。


顔立ちは少し幼い感じがするが、双子のように瓜二つ、腰まであるサラサラロングヘアーのとびきりの美少女だ。


「ますたの。きがえ。もってきた。」

「マスタ。ふたりの。キガエモ」


シロエは大人の半ズボンを一枚。一番立派な籠に入れる。クロエは白と黒、二枚のワンピースを隣の小さな籠にいれた。


「さっさと準備しろ。眠い」


「あいさ。ますた」

「アイサ。マスタ」


シロエとクロエは浴室に行く。足は裸足だ。

空の大きめな浴槽がある。

シロエはその空の浴槽に手をかざす


「うぉた」


すると水がその手から勢い良く飛び出し、瞬く間に満杯になる。今度はクロエが浴槽の水に左手を突っ込み


「マスタ。すこし。あついのが。すき。シャクネツ」


クロエの左手が一瞬光り、水がゴボツと音をたてて膨らみ、風呂の水がお湯になる


「マダ。すこし。あつい。シロエ。チョーセイ」

「りょかい。ちいさい。たくさん。こおり」


するとシロエの手から、小さな氷がバラバラとこぼれでて浴槽に落ち、溶ける。


「かくさん」


シロエの言葉とともに浴槽のお湯がぐるぐる回り、すぐに収まった。白と黒が並んで白は右手を黒は左手を浴槽のお湯に突っ込む


「うん。ちょーどいい」

「ウン。ごくらく。ゴクラク」


そしてふたりののマスターグレイの元へ駆け寄る


「ますた。ぬがせる。くろえ。うわぎ。ぼたん」

「ワカタ。ぼたん。ハズシタ」


「うわぎ。ぬがせた。つぎ。しゃつ。ぼたん」

「ワカタ。ぼたん。ぼたん。ぼたん。ハズシタ」


「しゃつ。ぬがせた。はだぎ。ますた。また。ばんざい。して。はだぎ。ぬがした」

「マスタ。タッテ」


ムキムキの上半身を晒している男グレイは、立ち上がった。クロエはズボンを下ろす


「マスタ。みぎあし。つぎ。ひだりあし。ヌゲタ」


「ぱんつ。しろえ。おろす」

「パンツ。クロエ。オロス」


ぱんつを挟んで白と黒、睨みあっている


「どっちでもいいから早くしろ」


「じゃ。いせのせ」

「ウン。イセノセ」


いっせいのせのかけ声で、ふたりの同時にパンツ下ろす。そしてグレイの右足、ついで左足を上げさせパンツを脱がせる


「ますた。すっぽんぽん。おふろ。いこ」

「マスタ。すっぽんぽん。おふろ。イク」


シロエはグレイの右手を、クロエは左手をつかみ浴槽へ案内する。


「かくさん」


シロエはもう一度かき回し。また白と黒同時に手を入れお湯の温度をたしかめる


「ますた。ちょうどいい」

「マスタ。サイコウ」


白と黒は小さなイス2つもってきた。

取っ手付きタライにお湯を張って、白と黒それぞれ一個づつ持ち、イスに上がってグレイの左右からお湯をサーっと優しく流し、汗をとる。

もう一度汲み


「ますた、また」

「マスタ。シリ」


シロエがグレイのお股にお湯を流すと、グレイ自身でブラブラを軽く洗う。

次はクロエがお尻にお湯を流すと、こんどはグレイ自分のケツを洗う。

そしてグレイの手にシロエがお湯を流すと、グレイは両手をワシャワシャ洗う


それからグレイは浴槽にドップリ浸かった


「が~~生き返る!シロエ!クロエ!最高だ!エライぞ!」


「ますた。に。ほめられた。うれし」

「マスタ。ニ。ほめられた。ウカレル」


褒められた白と黒は、嬉しそうに微笑みあう。

グレイにとっては二人が魔獣を倒した時よりも、おふろのランクが上らしい


「ほら、お前達も早くしろ!」


「あいさ。ますた」

「アイサ。マスタ」


二人は脱衣場に駆け込むと、瞬く間にウェイトレスの服を脱いだ。

たった一枚残ったパンツも躊躇なく脱ぎ、すっぽんぽんのぽんになって惜しげもなく彫像のように美しい裸体を晒す。

胸の双丘はほんわり膨らみお股にはまだオケケもない。


そしてふたりは浴室に行く。こんどは扉もちゃんと閉める。


浴室という密室にいい大人の男のグレイ。

そして裸の美少女ふたり。

絵柄的にはシュールだが、グレイはそんな美少女たちには目もくれず、いや、目を瞑りお風呂を満喫していた。


「お前達、さっさと洗え」


目を開けずに命令する。

白と黒は返事をすると、先ほどの小さなイスを並べ、ちょこんと座る。

お湯を張ったタライをそれぞれの前に置き、自分の体を石鹸付きのタオルでワシャワシャ洗う。

モコモコ泡が裸体を隠す。


「くろえ。うしろ。むいて」


白の言葉に黒は背中を向ける。シロエはクロエの腰まで伸びた髪を束ねてクロエの首に軽く回す。そしてがらんどうのクロエの背中を洗ってあげる


「シロエ。おかえし。せなか。アラウ」


こんどは自分がされたことをクロエにお返し。

そしてふたりで身体を流しっ子。

ピカピカの裸体に戻る。


「ますた。しろえ。はいる」

「マスタ。クロエ。ハイル」


そしてシロエはグレイの右側に、クロエはグレイの左側にそれぞれ浴槽に身を沈める。


「ますた」

「マスタ」


とニンマリしながら、グレイの身体に密着する。

グレイは腕を左右伸ばして浴槽の後方の縁にかけ、その右腕に白い頭、左腕に黒い頭を載っけている。

シロエとクロエはグレイの広げた足に足を絡ませている。まるでグレイの右足はシロエ()、グレイの左足はクロエ()というかのように……。

だがそんな羨ましすぎる状況に、グレイは顔色ひとつ変えない。

しばらくほんわかした後……。

グレイは突然パッと目を見開くと


「洗え」


と浴槽からでる。

白と黒も追従して浴槽からでると、白はタライに水を汲みタオルを石鹸でアワアワにする。

黒は大きめのお風呂イスをもってきて


「マスタ。すわって。アラウ」


とグレイを座らせ、白黒ふたりで体を洗う。

グレイの右半身はシロエの担当。

左半身はクロエの担当だ。

真ん中下腹部は……。


「しろえ。あらう」

「クロエ。アラウ」


うーーーっと睨みあい。


「じゃ。いせのせ」

「ウン。イセノセ」


「うるせえ!自分でする!」


と二人はからタオルを引ったくると、自分で股とケツを洗う。

名残惜しそうにジト目でそれを見つめる白と黒


「ますた。まえ。しろえに。あらわせた。なぜ。いま。だめ?」

「マスタ。マスタ。の。マタ。クロエに。あらわせた。なぜ。サセナイ?」


「あーーそれな?レーナさんにさ

『まだ年端のいかない女の子にそんな事させちゃダメ』って怒られてよ。

まあオレは子供の昔から洗って貰えるのは当たり前だったんだが、下下(しもじも)の世界ではそうらしいのでな、お前たちも大人になるまでダメだ」


グレイが腕を組み、偉そうに内容のない説教をする


「このまえ。れーなに。あらって。もらってた」

「レーナ。おとな。だから。イイノ?」


両刀上目遣いで見つめられる。


「だろうな?良くわからんが。まあ、洗ってくれるて言うから任せているが、レーナさんいつも長いからな。別にそこだけ特別に汚れていないと思うのだが……」


「うん。ながい」

「レーナ。ながすぎる。なかなか。オワラナイ」


なんだか聞くに堪えない不毛な会話。


「どれ、流せ」


「あいさ」

「アイサ」


白と黒は座ったままのグレイの身体をお湯で流す。


「よしっ!もう少しまったれるか!」


グレイは立ち上がる。


「ますた。おゆ。へった。たす」

「マスタ。すこし。マッテ」


白と黒は協力して、水を足し、お湯を沸かし、氷で調整している。


その間、グレイは偉そうに腕を組んで立ちっぱなし。





すると、廊下の方から騒々しい気配が……。

脱衣場でパッっニャ!ぬぎっニャ!

とやかましい。



ガラッ



浴室と脱衣場を隔てる扉が開く


そこには真っ裸の猫耳少女が、ヨダレを滴しながギラついていた


「お待たせにニャ~~!!」


脱衣場から助走なしでジャンプ!

一気にグレイの背中に飛び付いた


「ゴロゴロニャ~!グリグリニャ~!」


ゴロゴロいいながら、ご立派な胸をグリグリ押し付けている


「てめえ!チーナ!離れろ!汚い!せっかく洗ったばかりだぞ!てめえ!いい加減にしろ!」

「離れにゃいニャ!汚くないにゃいニャ!チーナ乙女だからキレイだニャ!しょーがないニャ……クロエ、そこの石鹸取ってニャ!」


クロエ。勢いに飲まれて石鹸を渡してしまう。

チーナはその石鹸をグレイと自分の身体の間に挟み込み、グリグリを加速させる。

泡がモコモコあふれでる


「ほらニャ!気持ちいいにゃろ?チーナのプッチンボデーは絶品ニャ!」


チーナはグリグリアワアワ幸せそうだが、グレイはホント嫌そうな顔をしている。

そして身体を半回転させると、後ろにジャンプした!


「うにゃニャ!あち、あち、あっちいニャ!ゴボ!ゴボ!溺れるニャあ!」


グレイは己の身体ごと、チーナを浴槽に沈めたのだ。

獣人は熱いお風呂が苦手である。

そして、グレイが重石となってチーナが浴槽で暴れている



「ちな。うるさい」

「チナ。ウザイ」




白と黒ふたりの呟きが、呆れていた。
















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